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日本戦後史論 朝日文庫

Tatsuru Uchida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022620439
ISBN 10 : 4022620439
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
白井聡 ,  

Content Description

敗戦の否認、親米保守という矛盾など、戦後日本が抱えた問題は、現代社会に根深く潜んでいる。「極論」が好きで、「ことなかれ主義」な日本人は、世界的な民主主義の危機に、どう対応できるのか。思想家と気鋭の論客が語り尽くす。文庫版に際し、新たな対談を大幅追加!

目次 : 第1章 なぜ今、戦後史を見直すべきなのか(戦後史を見直す動きは時代の要請/ 日本の歪んだ右傾化 ほか)/ 第2章 純化していく永続敗戦レジーム(ほんとうの民主主義がない日本/ なじみやすかった対米従属と対米自立 ほか)/ 第3章 否認の呪縛(「敗戦の否認」の呪縛/ 「何かの否認」により成り立つ国家 ほか)/ 第4章 日本人の中にある自滅衝動(事実認識が正確にできないようになってしまったのはなぜか/ 極論を楽しんでしまう日本人の気質 ほか)

【著者紹介】
内田樹 : 1950年東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学大学院博士課程中退。神戸女学院大学名誉教授。神戸市で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰している。専門はフランス現代思想、武道論、教育論、映画論など。2007年、『私家版・ユダヤ文化論』で第6回小林秀雄賞、2011年、第3回伊丹十三賞を受賞。著書多数

白井聡 : 1977年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程単位修得退学。博士(社会学)。専門は政治学・社会思想。京都精華大学人文学部総合人文学科専任講師。2013年、『永続敗戦論―戦後日本の核心』で第4回いける本大賞、第35回石橋湛山賞、第12回角川財団学芸賞を受賞。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Tui

    舌鋒鋭く怒りで頭から湯気沸いてそうな白井氏と、いやそれはこうなのではと押しとどめつつ静かに怒り心頭な内田氏との対談です。テーマは日米のいびつな関係。さきの終戦から現在まで、アメリカと日本の圧倒的な上下関係性は続いている。日本国内でどう思おうと国際的には、米国の庇護と支配のもとにある日本に主権なんて暗にないも等しい扱いになっているかもしれない。そのことに、政権もメディアもタブーとばかりに触れようとしない事実。とくに触れずとも、もう暗黙の了解なのかな。

  • 山ろく

    永続敗戦論の白井聡と日本辺境論の内田樹の対談。「敗戦の否認」継続と「米国の属国」継続。憲法9条と天皇制と安保条約と米国のアジア戦略に日本人は何を求め、何を見てきたのか。語られている内容はこれまでに何度も目にしてきたはずだが、様々な事柄のつながりをあらためてていねいに説明されると腑に落ちる感覚がして心地いい。あちこちに線を引きながらの読書になった。戦後教育やなぜ韓国に謝罪しないといけないのか(それを言わないのが大人だし、死者とともに共同体を形成できるのが国民国家)、反米愛国運動が起きない訳などにも話は及ぶ。

  • tokko

    今の保守政党がなぜ親米にならざるをえなかったのかがよくわかります。戦時中に中枢を占めていた人間が、そのままアメリカによって対ソ戦略に組み込まれていったわけですね。そして冷戦が終わった後もそのまま対米従属を続けてしまっていたというのが今の日本である、というのがお二人の見立てです。そういう意味では今でも「あの戦争」を引きずっている、というか総括できていないことが、ようやく戦後世代の僕達にもわかってきたということでしょうか。

  • 猫丸

    書名は変えたほうがよい。題するなら「敗戦国民の精神分析」ですかね。過大に評価されている気がしていた内田樹であるが、なかなかどうして種々のタマを持っているじゃないの。良い指摘がいくつかある。まず戦前陸軍の暴走過程が戊辰戦争の復讐であると。陸士が学力だけでのし上がれる組織であったからこそ、非薩長の奥羽越人材が中枢に入ることができたという。この視点は無かった。それからアメリカカウンターカルチャーが大国維持の隠然たる補完勢力であったとの見立て。これも鋭い。フランスと日本の類似についても蒙を啓かれた。

  • かんがく

    永続敗戦論の著者とともに、内田が日本の戦後について対談していく本。5年前の本の文庫化であるが、今の日本の分析としても有効。歴史に関する部分など乱暴に感じるところもあるが、日本の現状への危機意識の提言としては良いと思う。フランスが敗戦国であるという指摘は、戦後を捉える上でもう少し深く考えていきたい。

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