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夜明け前(が一番暗い)

Tatsuru Uchida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022518866
ISBN 10 : 4022518863
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2023
Japan

Content Description

ウチダ先生、72歳の境地。「AERA」好評連載、書籍化第3弾!

目次 : 第1章 骨身にしみる教訓/ 第2章 「よりましな未来」が語れなくなった時代/ 第3章 パンデミックと東京五輪/ 第4章 「負のスパイラル」に入った政治と日本社会/ 第5章 米国と中国、漂流する世界/ 第6章 成熟しない日本の教育/ 第7章 映画とドラマが内包する豊饒

【著者紹介】
内田樹 : 武道家、思想家。1950年、東京都生まれ。神戸女学院大学名誉教授、昭和大学理事。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。『私家版・ユダヤ文化論』(第6回小林秀雄賞)、『日本辺境論』(第3回新書大賞)、執筆活動全般について第3回伊丹十三賞。2011年に哲学と武道研究のための私塾「凱風館」開設(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    「AERA」に連載されたコラム集。時事的な内容が多いが、東京五輪強行や大阪万博への批判や、排外主義的な移民政策への懸念など、共感を覚える(私は、五輪という仕組みそのものに懐疑的だが…)。「最も切実に支援を求めているのは、教育と医療と農業」として、いつもながら、先生の教育への憂慮が強調される。教育を象徴する語彙が「めばえ」「わかば」「あすなろ」などから「シラバス(仕様書)」「PDCA」「品質保証」などに変化し、「学校が農園から工場に変わった」という指摘は、「教育の商品化」を憂う内田先生らしい視点だと感じる。

  • けんとまん1007

    今、ちょうど、立山連峰からの朝日を眺めながらいる。まさに夜明け。いろいろなことが想い出され、げんなりすることも多いし、ますますその方向性が強くなっているように思う。それでも、夜明けはあると信じている。もちろん、短い時間軸ではなく、長い時間軸で考えてのこと。最後に思ったことは、いつもと同じ。自分の五感を使って感じ・考え、哲学を持ち続けること。

  • tamami

    店頭で数ページ試し読みの後思わず買ってしまったが、読み終わると少し苦い思いが残った読書だった。例えば東京オリンピックについて、著者はコロナを理由に、最後まで開催反対の立場であるが、結果としてはその影響はいわれた程ではなく、観客を入れてやっても良かった、という意見もあった位だ。体制側の無謬性を批判する一方で、自己のそれには触れない。というより著者は既に体制の恩恵を十二分に受けている立場ではないか、というのは言い過ぎだろうか。著者のいう良い世の中は永遠に来ないのではないか。批判のみの言説には疲れしか感じない。

  • Twakiz

    私淑するウチダ先生のAERAのコラムを集めると立派な論説本になる。政治や世相への批判や暗い見通しの話題が多い中、あとがきまで読むとタイトルの意味がわかる。個人的にはいろいろなお話のうち身体論・武道論を人生や物の考え方捉え方になぞらえ語られる部分や、教育について鋭くつっこまれ「何を学ぶのか一覧に提示せよ」というスタイルを明確に否定される部分が一番好きである。凋落していく日本の状況から受益する人が政治の真ん中にいるから変わらない。が、多くの人が強く望むことは実現する、とのあとがきが現実になりますように。

  • Mc6ρ助

    自分がどれほど東京オリンピックやコロナ政策に傷つけられていたか自覚できる読書体験、明らかにその前の安保法制や後の安保三文書の方が新しい戦前を迎えたという点ではインパクトは大きいのだろうと思うのだが、心象はかえがたい。とはいえ失われた30年が決して単純な理由や選択の結果ではなかったことに改めて気がつかされる。「大きな物語」が無効となったというポストモダンに科学技術まで乗っ取られてフクシマで「想定外」と言ってしまった人々が哀しいというのは爺さまの個人的感想に過ぎない。

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