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ポストコロナ期を生きるきみたちへ 犀の教室

Tatsuru Uchida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794970428
ISBN 10 : 4794970420
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

10代のきみに向けて、
5世代20名の識者が伝える
知的刺激と希望に満ちたメッセージ集

コロナ・パンデミックによって世界は変わった。グローバル資本主義の神話は崩れ、医療や教育などを「商品」として扱ってはならないことがはっきりし、一握りの超富裕層の一方で命を賭して人々の生活を支える多くのエッセンシャルワーカーが貧困にあえぐ構図が明らかとなった。私たちは今、この矛盾に満ちた世界をどうするかの分岐点にいる。この「歴史的転換点」以後を生きる中高生たちに向けて、5つの世代20名の識者が伝える「生き延びるための知恵」の数々。知的刺激と希望に満ちたメッセージ集。



こんなに誠実な大人たちから、地球を引き継げるワクワクをあなたへ。
──山邊鈴(長崎県立諫早高校3年/「この割れ切った世界の片隅で」作者)



「ウイルス一つによって、わずか数ヵ月の間に、ほんの昨日までこの世界の「常識」だと思われていたことのいくつかが無効を宣告されました。それがどのような歴史的な意味を持つことになるのか、人々はまだそのことを主題的には考え始めてはいません。日々の生活に追われて、そんな根源的なことを考える暇がありませんから。でも、中高生たちはこの「歴史的転換点」以後の世界を、これから長く生きなければなりません。彼らに「生き延びるために」有益な知見や情報を伝えることは年長者の義務のひとつだと僕は思います」(まえがきより)



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【目次】

まえがき 内田樹

■1 Letters from around 30
ポストコロナにやってくるのは気候危機 斎藤幸平
楽しい生活──僕らのVita Activa 青木真兵
これからの反乱ライフ えらいてんちょう

■2 Letters from over 40
君がノートに書きつけた一編の詩が芸術であること 後藤正文
技術と社会──考えるきっかけとしての新型コロナ危機 白井聡
「タテ、ヨコ、算数」の世界の見方 岩田健太郎
支援の現場から考える、コロナ後の世界 雨宮処凛
「大学の学び」とは何か──「人生すべてがコンテンツ」を越えて 増田聡

■3 Letters from over 50
コロナで明らかになった日本の最も弱い部分──対話・エンパシー・HOME 平田オリザ
コロナ禍と人間──私たちはどう生きるのか 想田和弘
台風とコロナ・パンデミックは同じか? 俞炳匡
図太く、しぶとく、生きてゆけ──誰も正解を知らない問題にどう答えを出すか 山崎雅弘

■4 Letters from over 60
医療が無料であること 三砂ちづる
人生100年時代、ポストコロナはダブルメジャーで 仲野徹
メメント・モリ──思いがけない出会いに開かれているために 中田考
ディレンマの知性 釈徹宗

■5 Letters from over 70
ポストコロナ期における雇用について 内田樹
自分に固有の問題を考えること 池田清彦
コロナと価値のものさし 平川克美
マスクについて 鷲田清一

【著者紹介】
内田樹 : 1950年生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院博士課程中退。凱風館館長。神戸女学院大学文学部名誉教授。専門はフランス現代思想、映画論、武道論。著書多数。『私家版・ユダヤ文化論』(文春新書)で第6回小林秀雄賞、『日本辺境論』(新潮新書)で新書大賞2010受賞。第3回伊丹十三賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 壱萬弐仟縁

    中高生棚から。金さえあればグローバル資本主義は何でも買える、信仰だったが、マスクを買えない時期もあった(8頁)ことは後世にどう伝わるか? 人新世の資本論の斎藤幸平先生は、大人が子供に謝るべき、と(23頁)。御意。斎藤先生は、経済成長より自然との共存、人の幸福を重視する経済を提起(30頁)。それも御意。今日の拙番組でもSDGs前史だったので。私と同年齢の岩田健太郎先生は、ウイルスではなく患者を見るのが医療の基本という(85頁)。

  • Twakiz

    コロナ後の世界において,若者(中高生)に向けて各分野の論客・有識者の方が「つれづれなるままに」言いたいことを書いた構成である.内田樹先生が選んだメンバーだけあり 芸術を大事に的な話からベーシックインカム・社会の脆弱性・プルシットジョブ・マスクが比喩し意味することとは.など多彩.こんな本を手に取ってほうほう・・と呼んでくれる中高生が少しでも多いことを望みます.2020年夏コロナ初期に書かれたものなのでコロナの状況にはタイムラグがあるが内容はリーダブル.

  • フム

    図書館で借りてあって、お盆前には読み終わっていたが、感想を書きそびれてしまった。図書館は今閉まっている。タイトルはポストコロナであるが、そんなことを考えているような余裕すらなくなった危機の最中である。落ち着いて読書ができないでいる。

  • ayumii

    パッケージで答えが用意されていない問題、答えが簡単に出ない問題に対して、無理に答えを出さずに考え続けるということは、思っているより難しい。コロナ禍という誰も経験したことのない状況がこの先どうなっていくのかは、この本が作られた2020年には誰にもわからなかったし、今もこの先どうなっていくか誰にもわからない。でも考え続けることはできる。そのための視点や方法がこの本には載っている。

  • はる坊

    コロナ禍に関して思うことを各識者が中高生に向けて書いた寄稿集。 編は今回も内田樹さん。 今回のコロナ禍で、現行のシステムの不調だったり、人の醜い部分が出たり、政府もあてに出来ないことが分かったり、様々なことが炙り出された。 ただ未来ある中高生にはその現実を知ってもらいつつ、自分の頭で考え、よりよく生きてほしいというメッセージを各識者がこの文章に込めている。 中高生に向けて何かを書くということは、本質は何なのかを考えて書くということになる ここで述べられた本質は、これから生きていく上で役立つものになると思う

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