G'schichten aus dem Wiener Wald -Waltzes, Polkas, etc : Fricsay / Berlin Radio Symphony Orchestra

ラデツキー行進曲のバスドラ追加が癖になるフリッチャイのヨハン・シュトラウス

コンサート・レパートリーとしてヨハン・シュトラウス作品を立派に演奏していたフリッチャイですが、『ラデツキー行進曲』では、導入部にバスドラムを追加するなど、楽しい演出もおこなっていました。収録作品8曲中、ワルツは3曲で、ほかは元気系の選曲というのもフリッチャイらしいところです。
　とはいえ、このアルバム録音当時のフリッチャイは、1957年に白血病になり、胃と腸の大手術を受けるなどして1年間療養したうえで現場復帰したものの、病状の悪化により、1961年12月に指揮活動を中断して治療に専念する直前の時期だったというのだから驚きです。その後、フリッチャイは1963年2月に48歳の若さで亡くなっています。（HMV）

【収録情報】
● ヨハン・シュトラウス2世：喜歌劇『こうもり』序曲
● ヨハン・シュトラウス2世：アンネン・ポルカ op.117
● ヨハン・シュトラウス2世：皇帝円舞曲 op.437
● ヨハン・シュトラウス2世：トリッチ・トラッチ・ポルカ op.214
● ヨハン・シュトラウス1世：ラデツキー行進曲 op.228
● ヨハン・シュトラウス2世：ワルツ『美しく青きドナウ』 op.314
● ヨハン・シュトラウス2世：ポルカ『ハンガリー万歳！』 op.332
● ヨハン・シュトラウス2世：ワルツ『ウィーンの森の物語』 op.325

　ベルリン放送交響楽団
　フェレンツ・フリッチャイ（指揮）

　録音時期：1961年
　録音場所：ベルリン
　録音方式：ステレオ（アナログ／セッション）