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Dance Of The Waves: Tsialis / Anthens State O

Skalkottas, Nikos (1904-1949)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
8574182
Number of Discs
:
1
Label
:
:
International
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description

波のダンス〜スカルコッタス作品集

20世紀前半のギリシャ音楽界を牽引した功績で知られるスカルコッタス。アテネ音楽院でヴァイオリンを学びベルリンに留学。その後作曲に転向しパウル・ユオン、クルト・ヴァイル、フィリップ・ヤルナッハに就いて学んだ彼は、シェーンベルクのマスタークラスに参加するなど十二音音楽にも高い関心を寄せました。ギリシャに帰国後は十二音技法を用いた作品を発表すると同時に、ギリシャの民族音楽を元にした舞曲も数多く作曲。
 このアルバムには民族音楽の要素を存分に用いた『ギリシャ舞曲』と『組曲第1番』の2作品を中心に収録。この組曲はスカルコッタスがベルリンに残してきた総譜を、後年彼自身が記憶から再構築したもので、無調、新古典主義の要素がバランスよく取り入れられたユニークな曲調を持っています。アルバム・タイトル『波のダンス』を含む1949年のバレエ音楽『海』は描写的な曲。調性が支配する耳なじみのよい曲調です。
 演奏するアテネ国立管弦楽団はスカルコッタスがヴァイオリニストとして在籍していたオーケストラ。同じくツィリアスが指揮したスカルコッタス作品集第1集も高く評価されています。(輸入元情報)

【収録情報】
スカルコッタス:
1. 36のギリシャ舞曲 第1集 AK.11(1931-35)

 第1番:ツァミコス『鷲』
 第2番:クレティコス
 第3番:エピロティコス
 第4番:ペロポンニシャコス
 第5番:クリティコス『別の場所はない』
 第6番:クレフティコス
 第7番:シフネイコス
 第8番:カラマティアノス
 第9番:ザロンゴスのエリア(ザロンゴの踊り)
 第10番:マセドニコス
 第11番:『おお、誰がリンゴを投げたの?』
 第12番:テッサリコス

2. バレエ音楽『海』 AK.14(室内オーケストラ版)(抜粋)(1949)
 第4曲:トロール漁船
 第7曲:夜想曲(穏やかに)
 第3曲:波のダンス

3. 組曲第1番 AK.3a〜大オーケストラのために(1929/1935)
 第1曲:序曲(モデラート)
 第2曲:主題と変奏(アレグレット - アレグロ - アンダンテ - アレグレット)
 第3曲:行進曲(アレグロ・ジュスト)
 第4曲:ロマンス(アダージョ)
 第5番:シチリアーノ - 舟歌(アレグレット・モデラート)
 第6曲:フィナーレ - ロンド(プレスト)

 アテネ国立管弦楽団
 ステファノス・ツィアリス(指揮)

 録音時期:2019年7月18,19日(1)、20,23日(3)、24,25日(2)
 録音場所:ギリシャ、Christos Lambrakis Hall, Megaron, Athens
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

Track List   

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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ニコス・スカルコッタスはギリシャの作曲家...

投稿日:2023/04/27 (木)

ニコス・スカルコッタスはギリシャの作曲家で、同国を代表する作曲家です。 日本では知名度は高くないものの、ギリシャの作曲家では比較的知られている。 ナクソスはすでに第一集と言える一枚を出しているのだが、これはそれに続くもの。 冒頭の『36のギリシャ舞曲』はスカルコッタスが今日まで知られるきっかけとなった作品で、特に本盤収録の第1集の三曲目が有名だ。 この作品はギリシャ国民楽派に相応しい、民謡風のメロディが出てくる作品で、他のレビューアーさんがヴラディゲロフの名前を出しているが、ヴラディゲロフもスカルコッタスもパウル・ユオン門下なので何かしら影響はあるのかもしれない。 一方バレエ組曲『海』は描写的な作品で、タイトルに波のダンスが持って来られているのもわかる。 これも作品としてはなかなかのもの。 組曲第1番はまだシェーンベルクらに習っていた時代の作品で確かに力作ではあるが、一度聴くと充分だろうか。 ステファノス・ツィアリス指揮、アテネ国立管弦楽団の演奏である。 演奏はエネルギッシュで少々粗さもあるが、情熱もありいわゆるヘタウマ的な演奏と言えるのではないだろうか。 録音も新しいだけあり良い。

レインボー さん | 不明 | 不明

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スカルコッタスはシェーンベルクのマスター...

投稿日:2021/09/24 (金)

スカルコッタスはシェーンベルクのマスタークラスで学んだということだが、第1集の交響曲集はベタな調性音楽で、あれっという感じだった。この第2集収録の組曲第1番は12音が出てきてシェーンベルクの教え子らしくなってきた。世界初録音とのことだが、なかなかの秀作であり埋もれさせるには惜しい。ギリシャ舞曲は完全な調性音楽であり、エネスクやパンチョ・ヴラディゲロフに通じるエスニックな民族舞曲で楽しめる。ツィアリス/アテネ国立管弦楽団の演奏は第1集では緩く感じたが、1年後のこの録音ははるかに好調。無調の組曲も面白さを引き出すのに成功している。

フォアグラ さん | 愛知県 | 不明

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