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おかえり横道世之介 中公文庫

Shuuichi Yoshida

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784122072138
ISBN 10 : 4122072131
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan

Content Description

バブル最後の売り手市場に乗り遅れ、バイトとパチンコで食いつなぐこの男。横道世之介、二十四歳。鮨職人を目指す女友達、大学時代からの親友、美しきヤンママとその息子らと共に、「人生のダメな時期」を笑顔で過ごしていく。青春小説の金字塔、ふたたび。巻末対談、沖田修一(映画監督)×高良健吾、収録。

【著者紹介】
吉田修一 : 1968年長崎県生まれ。97年「最後の息子」で文學界新人賞を受賞し、作家デビュー。2002年『パレード』で山本周五郎賞、『パーク・ライフ』で芥川賞、07年『悪人』で毎日出版文化賞と大佛次郎賞、10年『横道世之介』で柴田錬三郎賞、19年『国宝』で芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まさきち

    大学を卒業したものの職に溢れ、相変わらずヘラヘラとして頼りないものの、どこまでも善良で人の心に足跡をしっかりと残していく世之介の一年を綴った一冊。前作同様彼女は添い遂げられないのがわかって残念に感じたものの、作中の人達同様、彼に癒やされて気持ちいい読了感をもらえました。

  • エドワード

    横道世之介に再び会えた幸せを噛みしめる。平成5年4月、池袋のパチンコ屋から始まるパートU。そして、令和2年に開催された<幻の>東京オリンピックが交互に描かれる。バイトに明け暮れる世之介が相変わらず明るい平成編。人生にはスランプがあるものだ。しかし、スランプだからこそ出会えた人々がいる。寿司職人の浜ちゃん、同級生のコモロン、日吉桜子と息子の亮太、何と愛すべき人々だろう。この亮太がオリンピックのマラソン選手になって令和編につながるから面白い。終幕、桜子の兄にカメラを向ける場面が、前作に重なって鳥肌が立ったね。

  • ふじさん

    就職戦線に乗り遅れ、パチンコとバイトで生活する横道世之介、24歳。人生のダメな時期だからこそ出会えた寿司職人を目指す浜ちゃん、大学時代からの友人コモロン、美しきヤンママの桜子と息子の亮太、桜子の父親と兄貴の隼人等と共に、過ごしていく。まさに、「人生のダメな時期、万歳」「人生のスランプ、万々歳」の青春ドラマ。続編も読ませてくれる。桜子への二度のプロポーズを断られながら、めげずに付き合う人柄の良さ?、羨ましいと思えると同時に、心配になる、それが最後の結末に繋がる。何故か読んだ後に、心癒される、不思議な作品。

  • TAKA

    おかえり世之介。また会えるとは思わなかった、吉田さんありがたや。世之介二十四歳から一年間の出会いと別れのストーリーである。とっても良い人そうに見えるんだけど実際そばにいたらそうでもないからね。極端に頼りないし、その微妙なところがあんたの良さだってこと。まさにそうプロポーズ二回もしてダメだったからね。善良な人なんだけどひとつ間違えばぐうたらの境目だからね。回想シーンは切なかったな。隼人の健気さにも泣かされた。改めて読むと世之介の未来も読んでみたかった。まだ続編が控えているらしいので楽しみに待つことにしょう。

  • タツ フカガワ

    前作から6年後、世之介はバイトとパチンコに明け暮れる毎日。その彼と鮨職人を目指す女パチプロや一流企業に就職した大学時代の友人、元ヤンママと3歳の息子、そして彼女の実家の家族との交流は、世之介の“ただ善良であることの奇跡”がつくる物語のようで、とても読み心地のよい読書でした。この続編でも世之介に絡む人たちの27年後のエピソードが挟まれて目を潤ませましたが、最後の隼人の手紙で泣き、閉じたカバーを見直してしばし余韻に浸りました。

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