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罪の年輪 ラストライン 6 文春文庫

Shunichi Douba

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784167921804
ISBN 10 : 4167921804
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2024
Japan

Content Description

玉川上水の河川敷で元小学校教員の小村春吉87歳が遺体で発見された。高齢の犠牲者に戸惑う岩倉だったが、やがて自首してきた三嶋輝政も87歳、岩倉にとって過去最高齢の容疑者だった。三嶋は殺人の経緯については素直に自白するが、なぜか動機だけは頑なに語ろうとしない。知り合ってから60年越しに起きた殺人事件の真相は?

【著者紹介】
堂場瞬一 : 1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。2000年に『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 旅するランナー

    立川中央署刑事課強行犯係に異動してきた岩倉剛(55)にとって、過去最高齢の被害者(87)·容疑者(87)となる事件。動機をめぐっての捜査が続き、60年前立川で起きた砂川事件まで出てきます。ストーリーの展開と、岩倉自身のこれからのキャリアへの悩みも相まって、ちょっと鬱陶しい気分にはなります。次作は捜査一課に戻ってガンガン頑張るガンさんを願望します。

  • いつでも母さん

    シリーズ史上最悪の読み応え(事件)だった。高齢者の犯罪その動機が何とも言えない―加害者も殺された犠牲者も共に87歳。だが殺された男・小村にはおぞましい闇があったのだ。異常な性癖と身勝手な過去・・か弱き被害当事者の筆舌に尽くし難い年月を思うと、言葉も無く嫌悪感しかない。殺されていい人間はいないとは言うが、この事件は犯人に肩入れしてしまう。そして真相を探る岩倉も遂に捜一に戻ることを決断する。55歳、まだまだ現場が似合うよガンさん。次は新たな仲間たちとの物語だ。期待しちゃう。

  • KAZOO

    堂場さんの「ラストライン」シリーズの6作目で最新作となります。87歳の元小学校教師で、リタイア後に私塾(自宅)で講師をしていた人物が殺害されます。犯人はすぐに自首をしてつかまりますが、その背景を語ろうとしません。主人公の刑事はさまざまなつて(犯人や殺された人物の)をたどり何とか解決に持ち込みますが、その殺された人物には深い闇がありあまり気持ちのいいものではありませんでした。立川中央署で主人公は新人などと組まされますが、この手腕を買われ次回からは警視庁捜査1課に行くことになります。

  • タイ子

    ガンさんの刑事生活も残り10年。実母の介護と女優の仕事で大変な実里さん、お互いの気持ちを埋め合う関係が最高。ガンさんが長い刑事生活で初めて衝撃を受けた事件が本巻。高齢施設に入所している高齢者が殺された。容疑者は出頭するもこれまた高齢者。出頭した容疑者は沈黙を守ったまま。動機を調べるうちに徐々に明らかになる過去の出来事。途中で推理はできたので、ガンさん早く気づいてと願うばかり。推理以上のエグさに吐き気がしそう。いるんだなぁ、こういうヤツ。SNSのない時代でまだ良かったかも。ガンさんの新たな出発に大いに期待!

  • えみ

    戸惑いと葛藤。人生を狂わされた者達の無言の叫びが集結した取調室。犯人黙秘のその理由が解明される時、その叫びは声として発せられ、長く身の内に鍵をかけて閉じ込めていた感情と共に解放される。55歳、ベテラン刑事・岩倉剛が大活躍する警察小説ラストラインシリーズ6。岩倉にとっても転機となる巻であったし、何より動機を語らない犯人を取り巻く歴史と事件がこれまでにない特殊状況で真相追及を阻む「謎」の存在、この牽引力が凄まじい。殺されたのは87歳の高齢者。そして自首してきた犯人もまた同じ87歳。悍ましく、嫌悪の真相に鳥肌。

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