"Shostakovich Viola Sonata, Glazunov, Tchaikovsky, Rachmaninov : Causse(Va)Engerer(P)"

コセ＆エンゲラーが魅せる
哀しくも甘美なロシア・エレジーの神髄！
ヴィオラとピアノのハーモニーに陶酔する名盤

ジェラール・コセ＆ブリジット・エンゲラー（ブリジット・アンジュレ）。世界的ソリスト二人組によるエレジー作品集！
　エレジーは、この世の儚さや人の死を悼むことに用いられる哀歌。20世紀を代表するリルケのエレジー「ドゥイノの悲歌」では「強大な集団権力下における孤独とそこから導かれる自己の内面への逃避」が強く謳われましたが、ソ連下で活躍していた音楽家のエレジーには、どこかこの悲歌を思わせる魅力があると共に、他のエレジーにも増して痛ましくも甘美な旋律にあふれているように感じられます。
　本CDに収録されているのはグラズノフ、チャイコフスキー、ラフマニノフ、ショスタコーヴィチという19世紀末〜20世紀ロシアを代表する音楽家たち。収録曲は全てヴィオラ・ソロとピアノ編成での演奏です。
　コセが奏でるヴィオラの音色は極上の艶やかさ。『ヴォカリーズ』ではヴィオラならではのしっとりとした高音に心揺さぶられます。哀愁漂うふくよかな響きに、ヴィオラという楽器の音色とエレジーの相性の良さを実感する１枚といえましょう。力強い音と情感あふれる表現で高い評価を受けるエンゲラーのピアノとの息の合ったアンサンブルは圧巻の一言です！（キングインターナショナル）

【収録情報】
・グラズノフ：エレジー ト短調 op.44
・チャイコフスキー：夜想曲 嬰ハ短調 op.19-4
・チャイコフスキー：なつかしい土地の思い出より『メロディ』変ホ長調 op.42-3
・チャイコフスキー：6つの小品より『感傷的なワルツ』イ短調 op.51-6
・ラフマニノフ：14の歌曲より『ヴォカリーズ』 op.34-14
・ショスタコーヴィチ：ヴィオラ・ソナタ op.147

　ジェラール・コセ（ヴィオラ）
　ブリジット・エンゲラー（ピアノ）
　録音時期：2011年9月
　録音場所：la Fondation Singer-Polignac
　録音方式：デジタル