大甲子園全体の感想です。 「ドカベン」はほぼリアルタイムで読みました。中学柔道編〜 中学野球編〜高校野球３年の春の選抜大会までです。 ここで連載が終わりましたが、高校３年夏の大会を描いた続編 が「大甲子園」です。 「大甲子園」は読んでいませんでしたので、定期的に続きが気になり、 全部買いました。 やっぱりおもしろいです。 山田太郎や明訓高校にライバルが次々と立ちはだかります。 一見するとこのライバルが一人で野球をやっているように見えますが、 大人になった今読み返すと、そのライバルをナインが支えていることが しっかりと描かれています。水島先生、野球をわかっていらっしゃる。 大人の私は、こういうところに結構感動しました。 おなじことが明訓高校にも言えます。岩鬼、殿馬、里中、山田が活躍 しますが、他のメンバーは打線に勢いがありません。しかし、守備では いいところをしっかりと見せます。明訓は守りも堅いのです。ここでも、 主役陣を支える脇役陣の活躍を見せています。 そして、岩鬼がキャプテンとして大きく成長していました。 名実共に「男・岩鬼」を見せる場面を何度も。

つき指をおし、さとるボールを駆使して奮闘する里中だったが、次第に限界近づいてくる。そんな中、殿馬の執念が試合を動かす。

土佐丸との死闘を終えた明訓ナインは満身創痍。 犬神のデッドボールによる後遺症に苦しむ山田につき指をおして投げたがゆえに肘まで壊してしまった里中。そして、ホームランという完成形を得たことで殿馬は野球から離れて行く。。。

永遠のライバルとなる不知火との対決。 この時はまだ隻眼であることを知られてはいなかった。

水島新司のライフワークともいうべき作品のオープニング。ドカベンが柔道マンガとして始まったことを知らない世代も山田太郎の原点を知ってほしい

鉄五郎はメッツの指揮官となり、水原は・・。続編があるとは思っていなかった世代には気になる内容だが、オリジナルとの時代の差が開きすぎているため、周囲との年齢設定が噛み合っていないのはご愛敬か。

満身創痍の里中に続き、山田までもが犬神の死球によって痛んでしまう。 そんな中、岩鬼の養母といえるおつるが姿を見せ・・。 ドカベン史上最長の激闘を制すのはどちらだ？

遂に迎えた春の選抜決勝。準決勝でつき指をした里中は痛みをおしてマウンドに立つが、牙をむいた土佐丸打線には苦戦を強いられる。

豪速球を武器に準々決勝まで勝ち上がった江川学院のエース、中は山田との対決を避け続ける。敬遠の連続にいらだつスタンドや明訓ベンチ。 このまま山田のバットは封じられるのか？

中学時代の盟友わびすけが群馬赤城山の秘密兵器として登場。意外な特技を武器に山田封じを敢行する。