Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• 海猫

  読了日：2015/11/20

  私はまったく潔癖症ではないけれども、異様な息苦しさが伝わってくる。ああこういう人にとって世界はこうなんだ、と。そうなるとやはり主人公とカウンセラーの黒瀬との関係性に心が揺らぎ始める。絵に透明感があるだけに目に見えない汚れに怯える城谷の心情がダイレクトに感じた。

• 英知＠マンガ専用

  読了日：2016/03/06

  表紙から暗めな話かと思っていたのですが、そんなことなかった。１巻の時点ではBLと言って良いのか悩む程、プラトニックでしたね。潔癖症の社長秘書・城谷は、カウンセラーの黒瀬と出会い、潔癖症を治すために１０項目をクリアするという療法でカウンセリングを受ける。黒瀬くんが城谷を気に掛けるのは、まぁ単純に惚れたってことだと思うんだけど、相手が潔癖症だからか自分の気持ち抑制してる感じですね。もっと行っていいのに！城谷の最後の涙が切ない！描き下ろしの黒瀬くんが無表情ですごいこと言ってて笑ったｗ変態かｗ続き早く集めよう！

• 合縁奇縁

  読了日：2019/05/20

  宝井さんの作品を読むのは久しぶりです。城谷さんの両手が痛々しかった。城谷さんが潔癖症になったきっかけが、黒瀬くんと関係あるんかな？初対面なのに無償でカウンセリングを受けさせないよ。黒瀬くんが最後に距離を置こうと突き放すなんて思わなかったな。折角カウンセリングを受けて、徐々に改善の兆しが見え始めていた時にあんまりだよ。キスをするのかと思ったら、目にゴミが…ってあれは誤魔化しの決まり文句じゃん。9番目が他人を部屋に入れるって事は、10番目はアレしかないよね。気になる所で終ってるから早く続きが読みたいです。

• 匠

  読了日：2014/04/07

  大好きな宝井さんの新刊。潔癖症を主人公にしたお話というので、同じく潔癖症の自分は頷きながら読んでしまった。しかもそれ以外に身近な設定もあってドキドキした（笑）ただ僕が数年かかって克服したことをけっこう早いテンポでクリアしてるのはフィクションだし話の要はそこじゃないから仕方ないけど、そんな複雑な気持ちも払拭するほど二人の緊張感は伝わってきて。また城谷の潔癖さ以上に、カウンセラーとしての意図だけではない黒瀬の想いも理解できるし、克服項目の１０番目が何かもわかるだけに今後の展開がとても楽しみってか待ち遠しい！

• 蝶よ花You

  読了日：2014/04/01

  空気感を掴むのが難しいテーマを上っ面でなく巧く描き出してあります。大学時代、主人公と同じく潔癖症で、同じ手法で治療をしている方に接する機会がありましたが、この作品で描かれているようにこの症状は心と体調次第。気持ちが上向きの時はなんだかこなせそうな気がするし、下向きだと一からやり直しどころか悪化する事もある。体調の場合も然り。これが「病」であるという点でも、「心」を重要視するという点でもとても難しい内容で、ただの恋愛作品として描くにはハードルの高いものかと思いますが、巧いの一言。次巻にも期待大な作品です。

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