Mi Herencia (わが遺産)

NY新コロンビア音楽運動の旗手による最強のラテン・ダンス・アルバム!

音の「資料化、保存、普及」を通じ、人々が持つ文化的多様性、相違に対する理解向上/促進を目指している米国の名門レーベル＜スミソニアン・フォークウェイズ＞。同レーベルより今回登場したのは、ニューヨーク州クイーンズを拠点に活動するアフロ系コロンビア・ダンス音楽トリオ:レボルーの最新アルバム『ミ・エレンシア(マイ・ヘリティッジ)』です。

同グループはロナルド・ポロ(作曲/ヴォーカル/ガイテーロ)とヨハンナ・カスタネーダ(ヴォーカル)の音楽家夫妻、そしてコロンビア・アトランティコ県バランキージャ地域における最重要音楽一族出身者モリス・カニャーテ(パーカッション)というコロンビアン・ディアスポラ3名による編成。2007年、アフロ系コロンビア音楽の伝統の継承/普及を目的に結成されました。コロンビア先住民より受け継がれた伝統打楽器タンボーラ(Tambora)やタンボール・アレグレ(Tambor Alegre)によるアフロ系コロンビア伝統のリズムに、サボテンの茎から作られた縦笛:ガイタ(ガイテーロまたはクイシ)の音色と開放感溢れるヴォーカルを重ね、クンビアやコロンビア北部海岸地方の伝統歌を再現〜再構築。伝統を継承すると同時に、ディアスポラとしてのアイデンティティを反映させたラップ/ファンク/ジャズとの融合によるハイブリッドなオリジナル・ソングもクリエイトしてきました。90年代よりNYクイーンズを中心に拡大しつつある新コロンビア音楽運動における現在の旗手であり、シーン最高峰の腕前を持つとの呼び声も高い彼ら。次々に繰り出される超絶技巧、そして鋭敏かつ大胆な作曲/編曲センスは、まさに圧巻の一言に尽きます。

今回の作品ではプリミティヴなアフロ・コロンビアのリズムを基調としつつも、高い熱量とスピード感あふれるNYサルサのテイストやカリビアン・テイストも大々的に導入し、躍動感あふれるダンサブルなサウンドを構築。都会の洗練性とディープな土着性という相反する音楽要素を戦わせながら、実にスリリングな展開を見せていきます。

まずは冒頭、リリカルなエレクトリック・ギターの音色から始まる1は、転調/緩急の連続によって構築された華やかな一曲。ヴァラエティに富む伝統のリズム・パターンをこの一曲でたっぷりと堪能することが出来ます。2のクンビア・ナンバーでヴォーカルをとるのはポロ/カスタネーダ夫妻の娘、7歳のメロディ・ポロ。あどけなくも端々に末恐ろしさを感じさせる歌声は必聴に値します。これらの他にも、ガイタによるしみじみとしたフォルクローレ風の旋律からスタートする3、カリブ海の大らかな魅力が詰まった5、熱くタイトなホーンセクションによるNYサルサ特有のシャープさとアフロ系コロンビア音楽の複雑なリズム・パターンが絡み合うプログレッシヴ・チューン6など、聴けば勝手に身体が動いてしまうような傑作ダンス・チューンばかり。伝統的なアフロ系コロンビア音楽の魅力を知りたいという方、中南米音楽ファンの方、ファニア系サルサ・ファンの方はもちろんのこと、向学心あふれるパーカッショニストの方、そしてただパーティ気分を満喫したい、踊りたいという方にもオススメの一枚となっています。

※日本語による説明をつけた帯を商品に添付して発送いたします。日本語解説は同封しておりません。予めご了承ください。

(メーカー・インフォメーションより)