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人間椅子 江戸川乱歩ベストセレクション 1 角川ホラー文庫

Ranpo Edogawa

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041053287
ISBN 10 : 4041053285
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2008
Japan

Content Description

貧しい椅子職人は、世にも醜い容貌のせいで、常に孤独だった。惨めな日々の中で思いつめた男は、納品前の大きな肘掛椅子の中に身を潜める。その椅子は、若く美しい夫人の住む立派な屋敷に運び込まれ…。椅子の皮一枚を隔てた、女体の感触に溺れる男の偏執的な愛を描く表題作ほか、乱歩自身が代表作と認める怪奇浪漫文学の作品「押絵と旅する男」など、傑作中の傑作を収録するベストセレクション第1弾。

【著者紹介】
江戸川乱歩 : 1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌の編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。65年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おしゃべりメガネ

    初江戸川乱歩です。表題作は、それまで乱歩を読んでいない私でも知っている作品だったので、期待通りの内容でした。他に印象的だったのは『断崖』と『お勢登場』です。どちらも女性のコワさに驚愕してしまいました(>_<)。『二癈人』もネタはシンプルながら、飽きさせず読ませてくれました。今現在の視点で読むのではなく、今からおよそ90年近く前にデビューした作家さんが、当時こんなレベルの高い作品を書いたことに、最大級の敬意を表しながら読むべきなんでしょうね。

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

    月の輝く夜何の音もしないふしぎね、こんな都会のビルの海起きているの私ひとりみたい。うきうき神聖な気持ち。向こうの私が幸せそうにわらうから月に帰れるような気がしたの、なんて気分はかぐや姫、明るく足を踏みだしたわ。結末は知っての通り目羅博士の笑いのタネ。 でも私、諦めなかった。鏡の卵に包まれて今度はアリスの世界、卵割れちゃっても死んでもいいから、なんて決意してるわけないでしょ、そんないじけた女じゃないのよ、ただ飛びたかっただけ。万華鏡のなか、連れてってほしいのよ消えてしまいたい、なんて言ってみたりして。

  • ❁かな❁

    お気に入りさんにお借りしました!ちゃんと江戸川乱歩さん読んだのは初めてです!傑作中の傑作を収録するベストセレクション第一弾。有名な「人間椅子」他8編入り。昔に書かれたと思えないくらい斬新で何とも言えない雰囲気の作品で一気読みでした!今の時代の人が読んでも楽しめます!普通ではない人が登場したりして気持ち悪くもありますが哀愁も漂う感じ。「人間椅子」は有名なので知っていましたがラストはちゃんと知らなかったので読めて良かったです!「人間椅子」「二廃人」の展開が面白かったです!大槻ケンヂさんの解説も良かったです♪

  • takaC

    大人向け乱歩、マニア向け乱歩、フリーク系。あらすじ紹介は的外れな気がするよ。

  • かみぶくろ

    たぶん子供の頃に読んだ怪人二十面相以来の江戸川乱歩。怪奇な小咄を集めた作品集である。なぜだか、文章やお話に妙な色気を感じる。なんだろうこのムンムンした空気。この異様なのにどこか美しい世界観は、乱歩にしか出せない独特な個性だと思う。人間も日常も一皮剥けばパラレル異界かプチ地獄ですよと。個人的には、特に「人間椅子」が素敵だった。結末や行間から、読者は不気味な妄想を膨らませずにはいられない。でも椅子に入ってるとこ、想像すると笑えるなあ…。

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