ジェイムズ・ギルクリストが歌う
ロジャー・クィルターのアート・ソング集
医者から声楽家へと転身を遂げ、現在ではレトロスペクト・アンサンブルやバッハ・コレギウム・ジャパンなど世界各国のピリオド・オーケストラ、アンサンブルとの共演を重ねるピリオド系テノールとして、またブリテンやフィンジ、ヴォーン・ウィリアムズなど近代イギリス歌曲のスペシャリストとしても広く活躍しているジェイムズ・ギルクリスト。
「Chandos」でのニュー・レコーディングは、1877年にサセックスで生まれ、フランクフルトのホッホ音楽院でグレインジャー、シリル・スコット、ヘンリー・バルフォア・ガーディナーらに学び、英国アート・ソングへの貢献でもっともよく知られている作曲家、ロジャー・クィルターの歌曲集。約150曲が作曲され、その多くは今でも定期的なリサイタルの人気曲として取り上げられるクィルターの歌曲。このアルバムでは、ジェイムズ・ギルクリストと、ブリテンやシューマン、ヴォーン・ウィリアムズの歌曲集などでも長年共演してきたピアニスト、アンナ・ティルブルックの2人が、『Now sleeps the crimson petal(深紅の花びらは今眠る)』などの初期の作品から、『The Ash Grove(トネリコの森)』などの後期の作品まで、クィルターの幅広い芸術を探求しています。
フリードリヒ・フォン・ボーデンシュテットによるドイツ語のテキストを使用した『ミルザ・シャフィの4つの歌』を除くすべての曲は英語歌詞で、「シェイクスピア」、「花」、「民謡」、「愛の歌」など、テーマごとにグループ分けされた魅力的なプログラムを編み上げています。(輸入元情報)
【収録情報】
クィルター:歌曲集
『シェイクスピア歌曲集』
● Blow, blow, thou winter wind Op.6-3
● Come away, death Op.6-1
● Fear no more the heat o' the sun Op.23-1
● Orpheus with his lute Op.32-1
● O mistress mine Op.6-2
● Under the greenwood tree Op.23-2
『ア・フローラル・トリビュート』
● The Fuchsia Tree Op.25-2
● Go, lovely rose Op.24-3
● A Last Year's Rose Op.14-3
● Now sleeps the crimson petal Op.3-2
● To Daisies Op.8-3
『民謡集』
● Barbara Allen、Drink to me only
● My Lady's Garden
● The Ash Grove
『墓地にて』
● Autumn Evening Op.14-1
● Dream Valley Op.20-1
● Drooping Wings
『ドイツ歌曲集』
● ミルザ・シャフィの4つの歌 Op.2
『愛の歌曲集』
● Love's Philosophy Op.3-1
● Julia's Hair Op.8-5
● The Maiden Blush Op.8-2
● It was a lover and his lass Op.23-3
ジェイムズ・ギルクリスト(テノール)
アンナ・ティルブルック(ピアノ)
録音時期:2023年8月14-16日
録音場所:イギリス、サフォーク、ポットン・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)