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Eternal Getdown

Quetzal

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
740574
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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5.0

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実際に、全18曲計77分を聴いてみて… ...

投稿日:2017/04/03 (月)

実際に、全18曲計77分を聴いてみて… …っていうか、その前に、 今回のはレーベルが、Smithsonian FolkwaysからのCDなんで、 そこそこ詳細なブックレットが付くんだろうな、 とは思っていたけれど、 最初、パッケージを開けて… 何か、紙仕様ジャケットに分厚いアレが入ってるな、 と思ってはいたけど、最初の1週間は何も見ずに曲だけ聴いていたので… その後、実際に取り出して見てみたら… 何か表紙の前後ろが上下サカサマになってるデザインだな、 と思ったら… その片側から開くと英語版、ひっくり返して反対側から開くとスペイン語版、 という仕様になってたんで、 …コレまで、歌詞が英語とスペイン語との対訳とか、 英語とポルトガル語の対訳になってる、みたいな仕様のブックレットは、 何回か見たことがあったけれど、 こういう形式のは初めてだったんで、少し驚いたり… ただ、色々と、 導入文や各ミュージシャンの紹介、各収録曲のクレジットと解説文… って部分では充実しているブックレットだけれど… 歌詞カードではない…各曲の歌詞については、記載がなかったな… というのが日本人的には、若干残念かな… 日本語訳の歌詞なんかは全く不必要だけど、せめて、 各曲のオリジナルの歌詞の記載もあれば、よかったのにな…と。 前にAlt.Latinoの放送では、 Smithsonian Folkwaysからのアルバムは、 ライナーノウツを全部フリーでDL出来る、って言ってたけど… 確認したら、やっぱ、 ソレはこのCDの付属ブックレットのPDF版、ってだけで同じだから… 歌詞カードとしては機能しないんだな…。 …まぁ、その辺は、若干残念ではあるけれど、その分、 歌詞の一字一句が全部聴き取れて分かるようになるまで、 徹底的に繰り返し聴いて楽しんでくれ、 ということなのかな…と前向きに受止めるしか、ないのかな… という感じ。 …ともかく、各曲の解説的なことはブックレットに記載があるんで、 ソレを見ればいいとして… 全18曲計77分を聴いて、印象に残った曲を幾つか挙げると… 1曲目「Espejos Vs. The Gaze (Espejos Vs. La Mirada)」は、 冒頭部分が、何語なのかな?…ってのが第一印象な曲… ブックレットによると、Purepecha(プレペチャ)語という、 メキシコ中部ミチョアカン州北西部辺りの先住民族 (タラスカンまたはタラスコ族と呼ばれている人達)の言語らしい。 2曲目「Pillow People (Gente De Almohada)」は、 単純に、リズムやテンポが軽くていい感じな明るめのフォークロック曲だな、 ってことで好印象な感じ… 1曲目のが少し重みのある感じの曲だった次にコレってことで、 余計にそう感じたのかも知れないけど…。 4曲目「Barrio Healer (La Curandera Del Barrio)」は、 ともかく民族音楽系要素と西洋音楽系要素、 ロック等の現代音楽要素とかが渾然一体となってる系の曲。 …個人的には、このアルバムが届く少し前に偶然、 アメリカ大陸先住民族系の伝統医学的ヒーラーのことを、 そのヒーラーが男の場合は「Curandero」(クランデロ)、 女の場合は「Curandera」(クランデラ)… そういう風習のことをCuranderismo(クランデリスモ)と言うんだ… ということを知ったので、 そういうのを題材にイメージを膨らませて創った曲なのか… と、へぇ、と思ったりも…。 5曲目「Olokun Y Yemaya」は、 Olokun(オロクン)は、両性具有のオリシャで、 富、健康、繁栄、海洋底のオリシャ。 Yemaya(ユェマヤ)は、海、創造、母性、妊婦のオリシャで、 母なるオリシャ、と呼ばれてたりする…で、 そのユェマヤはサンテリア信仰のオリシャ(神様)だけど、 キリスト教の聖母マリアといっしょくたになった混合宗教的なアレに、 キューバとかでは、なっていて…だから、歌詞で… マリア♪ユェマヤ♪と並べて歌ってるのかな…みたいな部分を、 この曲のサビっぽい部分を聴きながら、 漠然と思ったり…。 6曲目「La Danza De Coyolxauhqui (The Dance Of Coyolxauhqui)」は、 Coyolxauhqui(コヨルシャウキ)はアステカ神話に登場する、 地母神コワトリクェと狩猟神ミシュコワトルの娘、 だとか…コーラス的なハミングっぽいのは多少入ってるかも、だけど、 基本的には楽器演奏だけの曲。で、色んな楽器音が織り込まれた曲の中に、 太鼓っぽい演奏音も、入ってる…そういうのをソコで使う必然性は、 イマイチ分からないけれど…。 7曲目「La Bamba」は、 ソン・ハローチョの代表的定番曲のラ・バンバだけど、 色んな人達が色んなバージョンでやっていて… このバージョンはこのバージョンで、ソン・ハローチョ要素に、 アフロキューバン系なパーカッション要素を加えたり、 また西洋音楽要素的なストリングス要素や、 ロック音楽要素(エレキギター、エレキベイス、ドラムス) との混在とか融合とかって部分があったりと色々と楽しめて聴き所満載な曲 になっていて、 オリジナルの伝統音楽曲や他の色々なバージョンを知ってれば知ってるほど、 聴いていて楽しさを感じる仕上がりの曲じゃないかな…という印象。 8曲目「Get To Knowing (Conociendo) [Feat. Aloe Blacc]」は、 コラボしているAloe Blacc(アロウ・ブラック)はカリフォルニア州出身で、 ソウルやヒップホップ系の黒人ミュージシャン… この人がどれくらい有名な人なのか自分は正直実感がないけれど、 でも、去年2016年11月発売のCeci Bastida(セスィ・バスティーダ)の ミニアルバム「Sueno」の1曲目でセスィとコラボしてたんで、 あぁあの時の人か、ラテンアメリカ系アーティストと何かしら縁のある人なのかな… と漠然と思ったり…。曲は… 皆、どんどん積極的に知り合いになってお互いをよく知り合って、 人種の壁や文化の壁や、ソコから起こる人種差別等をなくしていこう! という想いが込められた… 民族音楽系要素とポップでファンクなR&B音楽要素とが融合した感じの曲。 11曲目「La Lloroncita」は、 ラテンアメリカ圏で有名なラ・ヨロナの物語…ってのは一応知っているけど、 そのラ・ヨロナの行動に対して、 現代フェミニスト的な解釈で歌詞をつけたのが、 この、ラ・ヨロンスィタ、だとか… 18曲目「La Indita」は、 何か急に子供の歌声が…みたいな部分が印象に残る曲だけれど… その子供の歌声は…バンドの創設者でリーダーの Quetzal Flores(ケツァル・フローレス) とバンドのリードシンガーで打楽器奏者で…学位を持った学者でもある… Martha Gonzalez(マルタ・ゴンサレス)が結婚していて、 その2人の息子であるサンディノ・ゴンサレス=フローレス…今10歳で5年生だとか… とコラボしての曲… メキシコで最も敬愛されている宗教的シンボルだという La Virgen de Guadalupe(ラ・ビルヘン・デ・グァダルペ/グァダルペの聖母) と関係する曲…らしい… とりあえず、伴奏楽器はカリブ海地域の楽器で、 ソン・ハローチョのメキシコ南部ベラクルス州ではマリンボルと呼ばれる、 木箱にメタルプレートが付いた形態のイディオフォンの一種… であるマリンボルのみ、それに母子の歌声…という素朴な中にも何か、 神秘的な雰囲気を感じるハーモニーの曲。 …他にも印象深い曲は、あるけれど… 全18曲中、歌詞のない実質的に演奏だけの曲が5曲… まぁ、歌詞のある曲もない曲も、全体的には音楽的なバラエティに富んでいて、 飽きずに色々楽しめてかつ分量も計77分とたっぷりなので、 初めてこのバンドの楽曲に触れる人も、長年のこのバンドのファンの人も、 夫々に、堪能出来るように出来ていて… 個人的には、 14曲目「Pajaritos」では、 Mbiraというアフリカのイディオフォン的楽器が使われていたり… とか、そういう今回初めて存在を知った楽器のこととか… まだまだ知らないことはいっぱいあって、音楽の世界は奥深いな… と改めて思ったりとか、そんな部分も含めて、 ただBGM的に流し聴くもよし、ブックレットの解説文を読みながら、 色々と想いを馳せつつ聴くもよし… 現状はまだ、この1週間で各曲10数回ずつ聴いた程度だけれど、 今後まだまだ繰り返し繰り返し聴いても、 ずっと楽しめそうな感じで、 まさに、永遠に聴き続けてもリラックス出来たり楽しめる、 タイトル通り「The Eternal Getdown」な、 そんなアルバムってことかな… ってことで、今回、縁が巡って来て入手した甲斐は十分にあったな、 と満足しています。

♂猫Junn-Junn さん | 東京都 | 不明

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