ドイツのベテラン正統派バンド、Primal Fearの充実のスタジオ作品。 ジャーマンメタル化したJudas Priestのような音楽性は、今作も高いレベルで結実している。 しかも、プロデューサーのJacob Hansenのカッチリしていて、各楽器の分離もハッキリしている音作りが、このアルバムを一段と迫力あるものにしている。

このアルバムを聴いての率直な感想、是非、また来日して欲しいの一言に尽きます。結成後15年ぐらいになるかと思いますが、ここ日本での評価はパッとしない。典型的なジャーマンではなく正統派HMを貫いているが、ここ日本でのライヴ活動はなくその正当な評価をするのは難しい。プリーストの亜流と思われていちゃいけない。もっと積極的なライヴ活動の展開を望む。

往年のPFが帰ってきた。１曲目からいきなりJudas Priestしてる。中盤はメロスピみたいな曲もあるものの、基本的には意識してJudas Priest直系に戻してきている。アレックス・バイロット加入のおかげだね。

ついにリマスター盤が発売になった。でも販売元のレーベルはよく知らないなあ。どこのどんなレーベルなんだろう？PRIMAL FEARの輸入盤といえば”Nuclear Blast”が主流なんだけど。輸入でのみ現在発売されている模様で、国内盤の発売はないのかね？

やはり、PRIMAL FEAR史上最高のタイトルもリマスターしてきたなぁー(＾＾ｖ)。スピード曲が２曲あり、ヘヴィさを維持したままスピードに載せて攻めまくる＃3Back From Hellと＃8タイトル曲Nuclear Fire。＃1も名曲で、ミッドテンポでも速くて明るい雰囲気が作れている。＃2や＃5も負けじ劣らずのミッドテンポ。＃10や＃11もいい曲だ。

４枚のなかでは最もインパクトが薄い。たぶん本作は好き嫌いが分かれるだろう。日本国内よりもヨーロッパでは本作も大成功を収めたために、恐らくリマスターの運びとなったのではないか。確かにツインギター体制となって、このバンドの理想であるずっしりしたヘヴィなサウンドを体現させている。しかし”これぞ”といった曲やキラーチューン(特に前作のチェインブレーカーのような曲)もないので、インパクトが薄くなってしまっているのは事実である。

本作も日本よりヨーロッパで大成功を収めた典型的な大傑作。BURRN!で90点を獲得して猛プッシュしたにも拘らず、レコード会社は売上予想額を下回ってしまった。そのため国内盤では追加生産を控えめにいや、もう生産してないかも…。ただこの内容はNuclear Fireと同等の傑作で、メタルバンドらしいメタルを体現している。＃1Metal Is Foreverと＃2Suicide And Maniaは名曲。特にこっぱずかしいスクリームで始まる＃1は見事。過去最鋼音は間違いない。ちなみに日本語で「メタルは永遠だぁー！永遠だー！永遠だー！永遠だー！」って道端や学校でシャウトすると、言うまでもなく不審者で捕まったり、友達が減ってしまうのでよい子のみなさんはやめようね。てかフツーやらねーな。＃8も個人的にはいい曲だと思う。

いつの間にかギターがマグナス・カールソンからアレックス・パイロットに変わっていますが、単なるサポートかな？まぁそんなことは置いといて、久々のライヴDVDはバンドの充実具合がよく分かる逸品。セットリスト、客の煽り方、メンバーのステージングのフォーメーションまで良く練られて、これぞヘヴィ・メタル・ライブだ。10ではゲストに、パメラ・ムーアがでてきて、感動的なこの名曲を完全再現している。各メンバーのかっこ良いメタル小僧ぶりに終始心踊らされるライブ。ラウパーとかに呼んでくれないかな!?

現状で観られる彼らの唯一のLIVE DVDがこれ。 序盤でラルフのVoが若干弱い気もするが、後半にかけての畳み掛けは凄まじいの一言。 まぁ、地元でのLIVEだもんね、思い切り楽しんでるって感じがする。 曲数が少ないのは前座だからか？ 少し残念な気もするが、音源としてCDもついているし、文句の付け所はないと思う。 彼らにどっぷり浸かっているからどうしてもレビューが偏ってしまうのは勘弁ねｗｗ 今回彼らは新譜『16.6』を出しているが、どうやらLIVE CDとDVDが発売されそうだという話が出ている。 出来る事なら新譜を引っさげて来日し、鳥肌物のLIVEをして欲しいと切に願うばかりだ。 シャツは既に数種類用意してあるぞ、ラルフ、マット！！ あの感動をもう一度味あわせてくれ！！

通算８作目。イントロ続く、骨太の疾走曲�Aで勢い良く幕を開けるが、続く�B、インド風のイントロ�C等、全体を見渡せば、スピード控えめの練られた楽曲が多い。このバンドの特徴でもある、ツインギターの美しいハーモニーも随所に盛り込まれている。ラルフ・シーパーズ（Vo）は、これまでの作品よりも、丁寧に歌い込んでいる印象。初期の頃に比べると、メンバー全員の精神面に余裕が出て来て、それが曲作りやプレイに表れているのかも知れない。