Olga Georgievskaya : Chaconnes & Songs -Rachmaninov Piano Sonata No.2, J.S.Bach/Busoni, Vitali

オルガ・ゲオルギエフスカヤ／シャコンヌと歌曲

ロシア出身のピアニスト、オルガ・ゲオルギエフスカヤは、このデビュー・アルバムで３世紀と３ヶ国に亘る作曲家、編曲者、演奏者に密接につながる世界を極めました。それは脳裏に蘇るほど美しく神秘的な世界。このプログラムではクリエイターとパフォーマーのこれまでの関係を砕き、それぞれの立場が従来のヒエラルキーから解放されています。ピアノのリリシズムを最も良く表している例の一つ、有名且つ登竜門であるラフマニノフのソナタ第２番が、音楽史における２大傑作の『シャコンヌ』によって挟まれています。言わずと知れたブゾーニ編曲によるバッハの『シャコンヌ』と、ゲオルギエフスカヤ自身の編曲によるヴィターリの『シャコンヌ』。ちょうどラフマニノフ自身が作曲家であると同時に編曲者や演奏家でもあったように、ゲオルギエフスカヤもこの例に従っているようです。更に２つのラフマニノフ歌曲の編曲『おお、悲しまないで』と『ミュッセの断章』をフレーミングすることで、ディスク全体をソナタ形式的に構成しつつも、ラフマニノフの叙情性に誘い込んでくれます。日本語解説付き。（TOBU）

【収録情報】
● J.S.バッハ／ブゾーニ編：シャコンヌ ニ短調
● ラフマニノフ：ピアノ・ソナタ第2番変ロ短調 Op.36（1931年改訂版）
● ラフマニノフ／ゲオルギエフスカヤ編：『おお、悲しまないで』
● ラフマニノフ／ゲオルギエフスカヤ編：『ミュッセからの断章』
● ヴィターリ／ゲオルギエフスカヤ編：シャコンヌ ト短調

　オルガ・ゲオルギエフスカヤ（ピアノ）

　録音時期：2014年2月17-22日
　録音場所：オドラデック・スタジオ
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）