これからニック・ケイヴを聴こうかと思っている人に、最適な一枚！このＣＤを聴いてから、だんだんと触手を伸ばしていけばいいかと思います。個人的には、GOOD　SONなどが、オススメです。

LOVERMAN、JANGLING JACK、RED RIGHT HANDの流れが最高。JANGLING JACKがベストトラック。

初めてNICKのアルバムを買う時にジャケでこれに決めたのをよく覚えてる。最も穏やかな作品。特にTHE SHIP SONGが美しい。

良くも悪くも開放的に。STRAIGHT TO YOUはNICKのシングルでいちばん好き。

SLOWLY GOES THE NIGHTは彼のバラードの中でも特に美しいです。

暗闇を這うようなNICKのﾌﾞﾙｰｽ。口笛やﾊｰﾓﾆｶもたまんない。ﾌﾞﾙｰｽで統一された気だるい雰囲気がこの作品の魅力。Black Crow KingとThe Six Strings That Drew Bloodが特に好き。

このアルバムまでの彼は最高に格好良かった。それ以降も好きだけど、ベルリンのダークな空気を詰め込んだ初期３作は別格。この静かな３ｒｄには超名曲「CARNY」が入ってる。そう、ベルリン天使の詩でマリオンが口ずさみ、ライヴも披露した。彼の歴史で最も素晴らしい曲。これが入ってることでこの作品の価値は相当上がる。

暗黒の名盤。本当にこの頃のニック・ケイヴは格好良かった。歌にも音にも溢れるほど狂気が詰まってる。キャビン・フィーバーなどの凄まじい暗黒っぷり。１００点満点。

初期の破壊的ﾉｲｽﾞは、軽くﾊﾟﾝｸをこえ、ｲｷﾞｰﾎﾟｯﾌﾟを思わせたが…そこにあるのはﾃﾞｶﾀﾞﾝｽ的な自らの破滅思考だった。当時ｱﾀｼの思考と一致した。でも、このｱﾙﾊﾞﾑにおける暖かさは…破滅に道はない。ｱﾀｼも救われた。

俺は閉塞された世界が好き｡映画にしても音楽にしても｡これを聴く時はﾍﾞﾙﾘﾝ天使の詩のﾗｲｳﾞを思い浮かべる｡ｺﾞｽとはこのことを言う､なあの世界｡ｲｽに座るﾆｯｸ､立ち上がり地を這うような黒い叫びを上げるﾆｯｸ｡From her to eternityは暗黒の世界のﾃｰﾏ｡