Moving Hearts

現代のアイルランド音楽界において欠かすことのできない最重要人物
ドーナル・ラニーが、クリスティ・ムーア、デイヴィー・スピラーンらと
１９８１年に結成したスーパー・アイリッシュ・バンド、ムーヴィング・ハーツ
のデビュー・アルバム。

アイルランドの伝統音楽とロック／ジャズを大胆に融合させた音楽性はその後の
アイルランド・ミュージック・シーンに多大な影響を与えた。

（1981年 アイルランド）

†トラッド、モダン問わず、現代のアイルランド音楽界において欠かすことのできない最も重要な人物ドーナル・ラニー。優れたコンポーザー、プレイヤーであるだけでなく、大物プロデューサーとしても数々のアーティストのプロデュースを手がけている。

†４０年代後半に生まれたドーナルの音楽キャリアのスタートは青年時代のロック・バンド。その後エメット・スパイスというポップ系のグループに参加し、プロとしてのキャリアをスタートさせる。

†彼がブズーキ（ギリシャの民族楽器、ｷﾞﾀｰ状の弦楽器）を手に入れたことによってアイルランド音楽に革命が起こったといわれるが、ドーナルは学友でもあったクリスティ・ムーアのアルバムに参加。共演した2人に、アンディ・アーヴァイン、リアム・オフリンを加えた４人で”プランクシティ”を結成。７２年にリリースされたアルバムはアイルランドの伝統音楽をベースとしながらもブズーキの大胆な導入、フォーク、ロックの融合などその後のアイルランド音楽界に多大なる影響を与えた。

†プランクシティ脱退後ボシー・バンド、プランクシティの再結成などを経て結成されたのがプランクシティに勝とも劣らないグループ”ムーヴィング・ハーツ”である。

†ムーヴィング・ハーツの音楽性はやはりアイルランド伝統音楽をベースに持ちながらもロック／フォークのテイストを大胆に融合させたものである。現在のミュージック・シーンにおいてはそれほど目新しいものではないかもしれないが、ムーヴィング・ハーツ、プランクシティが活躍していた時代にはとんでもないほど革新的であったのだ。

（メーカー・インフォメーションより）