SACD

Des Knaben Wunderhorn : George Szell / London Symphony Orchestra, Elisabeth Schwarzkopf, Dietrich Fischer-Dieskau (Hybrid)

Mahler (1860-1911)

User Review :5.0
(2)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
WPCS13318
Number of Discs
:
1
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Product Description


レジェンダリー・シリーズ
マーラー:『子供の不思議な角笛』
シュヴァルツコップ、フィッシャー=ディースカウ、セル&ロンドン交響楽団
最新リマスターによるハイブリッドSACDで登場!


マーラーの交響曲第2・3・4番は、歌曲集『子供の不思議な角笛』との素材の引用関係から「角笛交響曲」とグルーピングされることもあり、そのこともあってか、ふだん歌曲を聴かない交響曲ファンにも知名度が高いのがこの歌曲集『子供の不思議な角笛』です(ちなみに後に書かれた交響曲第5・6・7番は、『リュッケルト歌曲集』と旋律の引用関係があるため、「リュッケルト交響曲」とグルーピングされることもあります)。
 歌曲集『子供の不思議な角笛』の代表的なアルバムとして知られているのが、1969年にEMIによってセッション録音されたこのシュヴァルツコップとフィッシャー=ディースカウ、セル指揮ロンドン交響楽団の組み合わせによる演奏です。収録曲数は、1899年に出版された際のオリジナル通りの12曲。表現力のかたまりのような2人の名歌手の歌唱を絶妙にサポートするジョージ・セル指揮ロンドン交響楽団のサウンドも聴きものです。

【ドイツの民衆の思いを反映した詩】
曲名は、ドイツの詩人アルニムとブレンターノが編纂した民謡詩集『子供の不思議な角笛』に由来するもので、マーラーはこのドイツの民謡に使われた詩を集めた詩集を大変好んでいました。実際、1888年から1901年にかけての13年以上に渡ってはまり込んで作曲に取り組み、そのため、交響曲にも影響が現れているというものです。
 ゲーテもその素朴な美質を称えたという詩集『子供の不思議な角笛』は、ドイツの民衆が生活の中で培った死生観や自然への思いが反映されたもので、マーラーはそれらのテキストからイメージを大いに膨らませ、豊かな表情を湛えた音楽を書き上げたのです。
 それまでの歌曲の常識から大きく逸脱した多彩で雄弁なオーケストラの伴奏は、詩の示す嘆きや喜びといった情感を、ときに退廃的なまでの雰囲気の中に表すことによって、よりインパクトの大きなものにしています。(HMV)

【収録情報】
● マーラー:歌曲集『子供の不思議な角笛』
 第1曲: 死んだ鼓手
 第2曲: うき世の暮らし
 第3曲: 無駄な骨折り
 第4曲: ラインの伝説
 第5曲: 少年鼓手
 第6曲: 歩哨の夜の歌
 第7曲: この歌をひねり出したのはだれ?
 第8曲: 高遠なる知性のおほめの言葉
 第9曲: 魚に説教するパドヴァのアントニウス
 第10曲: 塔の中の囚人の歌
 第11曲: 不幸の中の慰め
 第12曲: 美しいトランペットの鳴り渡るところ

 エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ロンドン交響楽団
 ジョージ・セル(指揮)

 録音時期:1969年
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)
【エリーザベト・シュヴァルツコップ】
Olga Maria Elisabeth Frederike Schwarzkopfは、1915年12月9日、プロイセン(現ポーランド)のヤロチン(Jarotschin, 現Jarocin)で生まれました。ベルリン音楽大学で学び始めた当初はコントラルトでしたが、のちに名教師として知られたマリア・イヴォーギュンに師事、ソプラノに転向します。1938年、ベルリンで『パルジファル』花園の乙女のひとりを歌ってデビュー。1943年にウィーン国立歌劇場と契約し、コロラトゥーラ・ソプラノとして活動を始めます。
 第2次大戦後、のちに夫となる英コロムビア・レコードのプロデューサー、ウォルター・レッグと出会います。レッグは『セビリャの理髪師』のロジーナ役を歌うシュヴァルツコップを聴いて即座にレコーディング契約を申し出ますが、シュヴァルツコップはきちんとしたオーディションを求めたといいます。この要求に、レッグはヴォルフの歌曲『誰がお前を呼んだのか』(Wer rief dich denn)を様々な表情で繰り返し歌わせるというオーディションを一時間以上にもわたって行います。居合わせたカラヤンが「あなたは余りにもサディスティックだ」とレッグに意見するほどでしたが、シュヴァルツコップは見事に応え、EMIとの専属録音契約を交わしました。以来、レッグはシュヴァルツコップのマネージャーと音楽上のパートナーとなり、1953年に二人は結婚します。
 カール・ベームに認められ、『後宮からの誘拐』のブロントヒェンや『ナクソス島のアリアドネ』のツェルビネッタなどハイ・ソプラノの役を中心に活躍していましたが、レッグの勧めもあって、次第にリリックなレパートリー、『フィガロの結婚』伯爵夫人などに移行。バイロイト音楽祭やザルツブルク音楽祭にも出演し、カラヤンやフルトヴェングラーともしばしば共演します。
 1947年にはイギリスのコヴェントガーデン王立歌劇場に、1948年にはミラノ・スカラ座に、1964年にはニューヨークのメトロポリタン歌劇場にデビュー。1952年には、『ばらの騎士』の元帥夫人を、カラヤン指揮のスカラ座で歌い大成功を収めます。以来、この元帥夫人役はシュヴァルツコップの代表的なレパートリーとなります。
 オペラだけでなく、歌曲においても、その完璧なテクニックと、並外れて知性的な分析力を駆使した優れた歌唱を行いました。シューマンやリヒャルト・シュトラウス、マーラー、そしてヴォルフなどできわめて高い評価を受け、その業績は、フィッシャー=ディースカウとともに、ドイツ・リートの新しい時代を招来したとまで讃えられています。
 1976年にオペラの舞台から、1979年には歌曲リサイタルからも引退し、後進の指導にあたっていました。1992年、イギリス王室からDBE(Dame Commander of the Most Excellent Order of the British Empire)(「サー」の女性版)を授与されています。
 2006年8月3日、オーストリア西部のフォアアルルベルク州シュルンスの自宅で死去。(HMV)

【フィッシャー=ディースカウ】

Track List   

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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 この曲の最右翼の名演です。シュヴァルツ...

投稿日:2013/01/20 (日)

 この曲の最右翼の名演です。シュヴァルツコップはちょっと真面目すぎますが、フィッシャー・ディスカウは余裕の役者ぶりです。男女の歌い分けはおおむね妥当で、2人で歌い継いでいる「トランペットの美しく鳴り響くところ」など、ゾクっとするほど迫真の歌唱です。ただ、この国内盤には歌詞対訳が付いていないのが欠点です。国内盤で買う唯一の理由は歌詞対訳ですので、付けてほしいものです。

Tan2 さん | 神奈川県 | 不明

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これはマイベスト。初めて聴いたマーラーな...

投稿日:2011/04/08 (金)

これはマイベスト。初めて聴いたマーラーなので、他と比べてどうのと言うのではない。とにかく、楽しめる演奏だ。指揮者がいい。ソプラノもバリトンも最高。これは、僕の中ではスタンダードになってしまった。シャイー指揮のコンセトヘボーでボニー、ゲルネの演奏を聴いても、常に前者の印象がつきまとう。ボニーもどことなくシュヴァルツコップを思わせるところがある。バリトンは変幻自在のF=ディースカウ(この時期の声はとてもいい)を聴いてしまうと、ゲルネはちょっと気張りすぎと感じてしまう。シャイー版ではテナーで歌われる曲もあるが、これはちょっと面白いかも。ともあれ、セル版はいい。僕はこれをLPで大切にして聴いている。リマスターしたらしいので、まずはウイッシュリストに入れることにしよう。

高橋川流 さん | 山形県 | 不明

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