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日曜日の夕刊

Kiyoshi Shigematsu

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101349145
ISBN 10 : 4101349142
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2002
Japan

Content Description

日曜日、お父さんがいてお母さんがいて「僕」がいて、お兄ちゃんとお姉ちゃんは恋人がいて―。ある町の春夏秋冬、日常の些細な出来事を12の短編小説でラッピング。忘れかけていた感情が鮮やかに蘇る。夜空のもとで父と息子は顔を見合わせて微笑み、桜の花の下、若い男女はそっと腕を組み…。昨日と同じ今日なのに、何故だか少し違って見える。そんな気になる、小さな小さなおとぎ話。

【著者紹介】
重松清 : 1963(昭和38)年、岡山県生れ。出版社勤務を経て執筆活動に入る。’91(平成3)年、『ビフォア・ラン』でデビュー。’99年、『ナイフ』で坪田譲治文学賞を、『エイジ』で山本周五郎賞を受賞。2001年、『ビタミンF』で直木賞を受賞する。現代の家族を描くことを大きなテーマとし、話題作を次々と発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ミカママ

    正直あまり期待せずに手に取った作品だけれど。タイトルの秀逸さ(あとがきを読むとよくわかる)、週刊誌掲載なのに、せかされずにきちんと書いてらっしゃるその姿勢。季節の移り変わりとともに、どこにでもありそうな普通の家族の十人十色が描かれる12の短編集。ラストの『卒業ホームラン』、うちの息子がリトルリーグでオールスター選抜漏れたときのことを思い出して、なんだかしんみりしてしまった。

  • じいじ

    「サンデー毎日」に連載のうちから12篇を収載。重松さんのホッコリ暖かい家族小説が読みたくて、16冊目は本作を選んだ。期待どおりの読み心地で大満足。【カーネーション】は、妻に先立たれた子供2人のシングル・ファーザーの再婚話。何年か過ぎ、新しいお母さん候補の出現。子供たちとの初対面が「母の日」で急遽取りやめに。そんな父親の心の裡を見抜いてる子供たち…。【サマーキャンプ…】【すし、食いねぇ】も微笑ましい家族たちに癒されます。とにかく、重松さんの小説は、短篇でも起承転結がしっかり考えて作られているのが好いです。

  • シブ吉

    私にとって短編集というものは、「幕の内弁当」みたいなもの。しかも、重松さんの短編集は、「好きなものだけが入った幕の内弁当」で、毛色の違った作品が集まって一気に読んでしまいました。12編の人生模様。登場人物の中に自分と似ている点を探しながら、作品世界に入り込んでしまいました。大人の目線、子供の目線、視点はそれぞれあるけれど、後になって後悔するのは大人も子供も同じこと。これからも、後悔しながら生活していくのだろうが、そんな人生も受け入れながら、「焦らず少しずつ前に進んでいこうよ」と思わせてくれた一冊です。

  • ぶんこ

    月並みな言い方ですが、つくづく「人それぞれ、みんな違う。人との相性は理屈抜き」と感じた短編集でした。「チマ男とガサ子」は、男女を逆にすると私だ。いかにも合わなさそうな2人でも、お互いにとっては良い相性なのでしょう。「すし、食いねェ」と「卒業ホームラン」がしみじみとよかったです。

  • shincha

    サンデー毎日に連載されていた短編集に加筆したものとの事。12作の短編集。どれも重松清さんの優しい眼差しで描かれる家族の物語。解説の北上次郎さんが書かれているが、重松さんの作品の素晴らしさは、語られる視点=主人公の目線の多様性だ。いつも、いつの間にか作品の中に入ってしまい、心揺さぶられるのは、語り部達の目線にドップリとハマってしまうからだ。人間臭さは、人間の心の不条理な部分から出てくる。同時に複数の感情を持て余す人間。それに気づかさせるから読むのをやめられない。重松清さん、凄い!面白かった。

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