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松下村塾 講談社学術文庫

Kaoru Furukawa

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784062922630
ISBN 10 : 4062922630
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2014
Japan

Content Description

開塾にあたって松陰は「天下を奮発震動」させる人材が輩出すると予言した。松下村塾―それはわずか一年の指導で、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文らの俊才を生み出した幕末の奇跡である。物置小屋を改造した粗末な塾舎では何があり、二十八歳の青年は塾生たちに何を教えたのか。塾の成立から閉鎖までを徹底検証、松陰の感化力と謎の私塾の全貌に迫る。

目次 : 第1章 開塾まで/ 第2章 割拠の思想/ 第3章 指導と感化力/ 第4章 何を教えたか/ 第5章 対外活動/ 第6章 塾生架空座談会「村塾のころ」

【著者紹介】
古川薫 (小説家) : 1925年、下関生まれ。山口大学教育学部第二中等教育科修了。教員、新聞記者を経て文筆活動に入る。1990年に『漂泊者のアリア』で第104回直木賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • skunk_c

    1995年の著。松蔭の松下村塾での教育に焦点を当てて記述。書き下し文、口語訳を交えながら、評価や思い入れを排して書き進められているが、著者が教員、新聞記者、そして文筆業と進んだ人だけに、テンポがよく読みやすい。書かれている内容は従前に読んだ2冊と大きく変わることがなく、この3冊でおおよその吉田松陰像を結ぶことができた。巻末に関係人名録、年表が付いているのは便利。間部詮勝暗殺計画について、門下生をそれに向けて訓練しておらず、藩論の動揺を狙ったものではとの評価をしていて興味深い。塾は実質それで閉じるわけだが。

  • Y2K☮

    ある人が松下村塾を「テロリスト養成所」と評していたことが長年引っ掛かっていた。本書のおかげで解決。討幕目的で起ち上げた塾ではなく、外国に飲み込まれまいとする熱が結果的に(かつ必然的に)そこへ結び付いた。吉田松陰のスタンスは師事した佐久間象山と同じく「いずれは開国。しかし黒船に脅されて条約を結ぶのは国の尊厳を損なうゆえ当面は攘夷。だが外国から学ばねば勝てない」というもの。この二重三重のロジックを理解できる人は当時も今も日本には少ない気がする。あと前原一誠が高評価で嬉しい。人間的には高杉や久坂より上とのこと。

  • かに

    吉田松陰の伝記的な感じではなく、吉田松陰や松下村塾、塾生などが書かれている。吉田松陰はとにかくおだやかであった。知識の豊富さや人格や器に人々は惹かれていったのだなと。学習スタイルも行動を重んじ、成績などはなく独自のものであった。第六章の吉田松陰を語る塾生架空座談会が面白かった。真っ直ぐで偉大な人物だった様子がわかる。

  • スズツキ

    コンパクトながら的確に松下村塾についてまとめてあって良いと思う。どういう教材を使っていたかはやっぱり気になるからね。

  • RY

    新潮選書版にて読了。同一のものなのかは不明…。松下村塾を論じたものとしてはとても秀逸に感じた。ただ、「主人公」の不在からかどことなくまとまりのないものにも思われた。大河ドラマの鑑賞の参考にと手に取った。

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