Jorge The Definitive Collection

人気の“ディフィニティヴ・コレクション”の新作はジョルジ・ベン！
デビューから名作『アフリカ・ブラジル』まで彼の全盛期を2枚組40曲で

　イギリスのWrasse Recordsがシリーズで発売している“ディフィニティヴ・コレクション”は、同社が独自制作した編集盤シリーズで、これまでにミルトン・ナシメント（WRR-5258）やシコ・ブアルキ（WRR-5285）、そしてカエターノ・ヴェローゾ（WRR-23057）といったブラジル人音楽家を中心にリリースし好評を得てきました。
　その最新作は、これまでのシリーズで紹介してきたアーティスト同様に、ブラジル音楽を語るときには欠かせない存在であるジョルジ・ベン（現ベンジョール）の編集盤。1945年にリオ・デ・ジャネイロの郊外で生まれた彼は、幼い頃より聖歌隊に所属し、カーニヴァルのバンドに付いて回るという音楽好き。それはサンバ愛好家で、アマチュアながらもいくつかの作曲も残している彼の父の影響でした。しかし、なんと言ってもジョルジ・ベンが音楽の道へ進んだのは、ジョアン・ジルベルトを聴いたことが最大のキッカケだったと伝えられています。
　そんな風に音楽家への道を歩んでいった彼はライヴ・ハウスでスカウトでされデビュー。しかもそのデビュー・レコーディング「マス・ケ・ナーダ」は大ヒットを記録するという大型新人ぶりをみせます。60年代後半になると、エレクトリック・ギターを導入し始め、サウンドに変化がもたらされました。　そして1970年に発表した『フォルサ・ブルータ』ではパーカッション３人組、トリオ・モコトーが全面的に参加し、ジョルジの代名詞でもある「サンバ・ロック」の時代にいよいよ突入。72年にはいまや伝説となっている来日公演も果たしています。その後に続く70年代は彼の全盛期を迎え、1976年にリリースした、現在でも名盤として名高い『アフリカ・ブラジル』でサンバ・ロックは完成に至ったと言われています。80年代になるとその活動は若干落ち着きますが、21世紀になっても新作を出し続けるなどファンを喜ばせています。
　本作はそんな1963年の破格のデビューから、1976年の『アフリカ・ブラジル』までのフィリップス〜フォノグラム時代のベスト盤。もちろん「マス・ケ・ナーダ」「ショヴィ・シュヴァ」「タジ・マハール」など彼の代表曲はすべて収録。２枚組全40曲でこの値段でのご提供です。ブラジル音楽コーナーの常備アイテムがまた１枚増えました！
（メーカー資料より）