Books

Nbb 第三のチンパンジー 完全版 下

Jared Diamond

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784296113019
ISBN 10 : 4296113011
Format
Books
Release Date
April/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

およそ1万年前から発展の速度を上げた人間は、農業を覚え、人口を増やし、文明を栄えさせた。人間の技術は他の星に信号や人工衛星を送るまでに発展した一方で、一夜にして地球を吹き飛ばす兵器をも開発した。なぜ人間は他民族の大量殺戮を企て、たびたび実行に移すのか。なぜ人間は動物以上に環境を破壊してしまうのか。資源涸渇から滅亡した文明から、何を学ぶべきか。人類の未来への警鐘と希望を記したダイアモンド博士の記念すべき第一作の完全版。

目次 : 第3部 特別の人間らしさ(承前)(農業がもたらした明と暗/ なぜタバコを喫い、酒を飲み、危険な薬物を使うのか?/ 星は幾千あれど我らは独りぼっち)/ 第4部 世界の征服者(最後の初対面/ たまたま征服者になった人々/ ホース(馬)、ヒッタイト語、そしてヒストリー/ 「クロ」と「シロ」とで…)/ 第5部 一夜にしてふいになる進歩(黄金時代の幻想/ 新世界での電撃作戦と感謝の祈り/ 第二の雲)/ エピローグ 何も学ばれることなく、すべては忘れられるのか?/ 補遺 バード・ウォッチング好きの少年は、いかにして生物地理学者として世界に知られるに至ったか/ 補遺 新しい科学的発見から『第三のチンパンジー』を評価する

【著者紹介】
ジャレド・ダイアモンド : カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授。1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めるが、やがてその研究領域は進化生物学、鳥類学、人類生態学へと発展していく。カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授を経て、同校地理学教授。アメリカ科学アカデミー、アメリカ芸術科学アカデミー、アメリカ哲学協会会員。アメリカ国家科学賞、タイラー賞、コスモス賞、ピュリツァー賞、マッカーサー・フェロー、ブループラネット賞など受賞多数。現在も大学で学部生向けに地理学を教え、引退の予定はない。妻マリーや息子マックスとジョシュア、友人たちと過ごす時間のほかは、自宅近くの渓谷で毎日バード・ウォッチングをし、週何回かはジムでバーベルトレーニングをこなし、週一度はイタリア語会話のレッスンを受け、クラシック音楽の室内楽団でピアノを演奏している。ロサンゼルス在住

長谷川眞理子 : 総合研究大学院大学学長。1952年東京都生まれ。専門は行動生態学、自然人類学。野生のチンパンジー、イギリスのダマジカ、野生ヒツジ、スリランカのクジャクなどを研究、現在は人間の進化と適応の研究をしている

長谷川寿一 : 東京大学名誉教授。1952年生まれ。専門は動物行動学、進化心理学。ヒト・類人猿の生活史戦略と配偶戦略などを研究。東京大学大学院総合文化研究科教授、同大学理事・副学長などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 鱒子

    上巻はセックスにまつわる内容が多く、とても面白く読みました。下巻は農業、言語、薬物など、あまたの動物の中から人間独自の文化を主軸に据えながら進んでいきます。そして、現時点では人間しか行わない、究極の破壊行為とジェノサイド。サブタイトル「人類進化の栄光と翳り」まさにそれを考察する本です。

  • Ryo

    『私たちがそれについて理解しようと努めない限り、またそれを犯すのはごく稀な変質者だけであると思い込んで自己欺瞞を続けている限り、ジェノサイドの危険性はなくならないでしょう。(中略)ジェノサイドの環境は、潜在的に私たちすべての内部に存在しています。地球の人口増加とともに、社会間、社会内の対立が先鋭化するにつれ、人間はますます殺し合いの衝動が高まり、それを実行するために一層効率的な兵器を持つようになることでしょう。

  • Book shelf

    趣味と捉えられがちな考古学が果たす重要な役割について、多くのページが割かれているというのが下巻の印象。人類による種の大量絶滅を分析。本書によればかなりのスピードで地球から種が絶滅していっている。どうせ死にゆく生命に対して人類の仕打ちを大げさに言うことに意味がないとか、人類に役立つ生き物さえいれば問題ないとかいう考え方の欠陥を感情的にではなく理路整然と述べるところがジャレド・ダイアモンドらしい。相変わらずわかりやすい内容でした。

  • polythenepam_m

    8 読む順番を間違えてましたが、この本から始まって、かの傑作「銃・病原菌・鉄」からの「文明崩壊」や「昨日までの世界」に発展させて行ったのですね。それでもダイアモンド博士の一般人向けの第一作ということで、とても興奮して読み終えました。チンパンジーと人類と文明の勃興とセックスと文明の崩壊と。

  • kentake

    下巻では、人間が進化の結果チンパンジーにはない「人間らしさ」を身に付けてきた過程に着目し持論が展開されている。 人類に文明をもたらしたきっかけとされる農業革命が、実は現代人に栄養の偏りや伝染病といった大きなツケをもたらしたという点には驚かされる。 また、一般にナチスによるユダヤ人殺害など特別な事象と認識されているジェノサイドや、人間が現代になって高度な文明を追求する過程で顕在化したとされる環境破壊についても、現生人類が世界中に拡散して以降の長い歴史の中で繰り返し発生してきたとの考察には考えさせられる。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items