Symphonies Nos.2, 3 : Letonja / Auckland Philharmonic, Pierard(Ms)

ハリス：交響曲第２番、第３番

ニュージーランドの作曲家、ロス・ハリスはクライスト・チャーチとウェリントンで学び、30年以上に渡ってヴィクトリア大学で教鞭を執った後、2004年に早期退職をして、現在ではフリーランスで活躍。オペラや管弦楽曲など多くの作品を書いています。
　このアルバムには彼の交響曲を２つ収録。彼の「しばしば美しく、時には恐ろしい」作品をじっくり味わってみてください。交響曲第２番は、第一次世界大戦中、戦地の女性と恋に落ち、脱走したニュージーランド兵をテーマにしたヴィンセント・オサリヴァンの詩を題材にしたもので、壮大なファンファーレに聴きほれていると、瞬時に地獄のような世界へと突き落とされる「油断ならない」音楽です。交響曲第３番はマルク・シャガールの絵画に触発された作品で、クレズマー（ユダヤの伝統音楽）風の響きを挟み込みながら、詩的で幻想的な音楽が展開されます。２曲とも各楽章は速度表示のみが記される素っ気ないものですが、内容は驚くほどに豊かで雄弁さを誇っています。オークランド・フィルハーモニー管弦楽団のために作曲され、ニュージーランドの権威ある「SOUNZコンテンポラリー賞」を受賞しています。（NAXOS）

【収録情報】
ハリス：
1.　交響曲第2番（2006）〜ヴィンセント・オサリヴァンの詩による
2.　交響曲第3番（2008）

　マドレーヌ・ピラード（メゾ・ソプラノ：1）
　オークランド・フィルハーモニー管弦楽団
　マルコ・レトーニャ（指揮）

　録音時期：2010年8月（1）、2008年8月（2）
　録音場所：ニュージーランド、オークランド・タウン・ホール
　録音方式：デジタル（セッション）