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●シチリア島の北およそ40KMの海上に、7つの火山島を浮かべるのがエオリエ諸島だ。世界中で活火山の数は1500を超える。中でもエオリエ諸島は、早くも18世紀から研究が始められ、2つの代表的な火山用語を生んだ。その一つが「ストロンボリ式噴火」-粘りけのない少ないマグマを、まるで噴水のように空高く噴き上げる。
●ストロンボリは、記録に残る2500年前から絶えず噴火を繰り返してきた。別名「地中海の灯台」。海底火山として誕生した島は、10万年ほど前ついに海面に姿を現した。標高は924Mだが、海底からだと3000Mに達する。「火走り」と呼ばれる溶岩や噴石が流れた跡は、生まれたばかりの地球を想わせる。荒涼とした巨大な岩の塊だ。
●シチリア島の南東部が大地震に襲われ、ほとんど壊滅したのは1693年のこと。「町を甦らせたい!」復興のエネルギーがみなぎる中で、当時、最先端を行くローマのバロック様式が無名の町にまで取り入れられる。シチリア・バロックが一気に花開いたのだ。世界遺産には、豊かな田園地帯として知られたヴァル・ディ・ノート(ノート領)の8つの町が登録された。
●バロック様式とは、カトリックの式典を劇的に演出するため、16世紀末のローマで誕生した。シチリア島では、特に建物の外観を飾ることに情熱が注がれた。教会を仰ぎみる階段や広場は、祭りのための空間でもある。独特なのは3層のファサード。視線は上へ上へと導かれる。地元産の石灰岩は黄金色を帯び、日差しによって色が変わる。
収録2話(540回2007/4/22放送分「エオリエ諸島」543回2007/5/13放送分「ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々」 ナレーション2話とも中村勘太郎)
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・ 世界遺産 イタリア編 4 エオリエ諸島
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・ 世界遺産 イタリア編 4 ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々
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