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文庫 経済政策で人は死ぬか? 公衆衛生学から見た不況対策 草思社文庫

David Stuckler

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784794226082
ISBN 10 : 479422608X
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2022
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

不況下において財政刺激策をとるか緊縮財政をとるかは、国民の健康、生死に大きな影響を与える。世界恐慌からソ連崩壊後の不況、アジア通貨危機、サブプライム危機後の大不況まで、各国の統計から、公衆衛生学の専門家が検証。同じように深刻な不況へ陥った各国が、異なる政策をとった結果、国民の健康にどのような違いを生んだか?緊縮財政が著しく国民の健康を害して死者数を増加させるうえ、景気回復も遅らせ、結局は高くつくことを論証する。長年の論争に、イデオロギーではなく、「国民の生死」という厳然たる事実から答えを導く一冊。

目次 : 第1部 過去の「自然実験」に学ぶ(ニューディールは人々の命を救ったか/ ソ連崩壊後の死亡率急上昇/ アジア通貨危機を悪化させた政策)/ 第2部 サブプライム問題による世界不況に学ぶ(アイスランドの危機克服の〓末/ ギリシャの公衆衛生危機と緊縮財政)/ 第3部 不況への抵抗力となる制度(医療制度改変の影響の大きさ/ 失業対策は自殺やうつを減らせるか/ 家を失うと何が起こるか)/ 結論 不況下で国民の健康を守るには

【著者紹介】
デヴィッド・スタックラー : 公衆衛生学修士、政治社会学博士。イェール大学、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学などで研究を重ねる。オックスフォード大学教授を経て、イタリアのボッコーニ大学教授

サンジェイ・バス : 医師、医学博士。オックスフォード大学大学院にローズ奨学生として学ぶ。スタンフォード大学予防医学研究所助教などを経て、現在はプライマリケアに関する公益企業Waymarkの共同創業者

橘明美 : 英語・フランス語翻訳家。お茶の水女子大学卒

臼井美子 : 英語・フランス語翻訳家。大阪大学文学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Sam

    予想以上にいい本だった。大恐慌やソ連の崩壊、アジア通貨危機、サブプライム・ショックにおける各国の経済政策の帰結をデータに基づき検証し、公衆衛生学の観点から書名の問い(「経済政策で人は死ぬか?」)に答えようとする試み。緊縮政策を採った場合例外なく答えはイエスである。これほど明快であるにも拘らずそれを見ようとしない政府やIMFの何と頑迷なことか。著者は疫学者とのことだが「緊縮政策は一種の経済イデオロギーであり、小さい政府と自由市場は常に国家の介入に勝るという思い込みに基づいている」という評価には説得力がある。

  • ポルターガイスト

    5年前から読みたかった本。文庫化したので読んだ。表題の問いに対して筆者はイエスと答えている。「緊縮財政は人を殺す,不況期に失業対策と公衆衛生を削るのは悪手」ということが,豊富なデータと実例(世界恐慌,ソ連解体,アジア通貨危機,ユーロショックなど)を基にひたすら語られている。この本はマルクスにとっての『共産党宣言』みたいなもので,あくまで要約版だろうが,その分論旨は明快でわかりやすい。歴史や公共の授業でも使えそうな資料がたくさん。ただこれはこれで一つのイデオロギーかなあ。市場原理主義がそうであるように。

  • ももいろ☆モンゴリラン

    IMFはどうしていつも誰の為にもならない緊縮財政プランを提示するのか? ギリシャの経済危機で明らかになりますが、プランを提示された各国がどのように判断し苦境に立ち向かっていったのかが興味深い。アイスランドは誠実だなぁ…

  • さつまいもが好き

    政府の方針でこんなにも国民の生活が良くも悪くもなるのかと、とても面白く読み応えがある本だった。

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