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In Memoriam Yakov Kreizberg 1959-2011 (2SACD)(Hybrid)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
PTC5186461
Number of Discs
:
2
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc,Import

Product Description

イン・メモリアム・ヤコフ・クライツベルク(2SACD)
既出音源からの編集アルバム


ヤコフ・クライツベルクは、1959年10月24日、レニングラードに生まれたロシア人で、兄は同じく指揮者のセミヨン・ビシュコフ。5歳からピアノを始めたクライツベルクは、やがて高名なイリヤ・ムーシンに師事して指揮を学びますが、1976年、17歳の年にアメリカに移住、タングルウッドでバーンスタインやラインスドルフ、小澤征爾らに学び、その後、ティルソン・トーマスのアシスタントを務めています。
 プロとしての最初のキャリアは、ドイツのクレーフェルト/メンヘングラートバッハ合同劇場での音楽監督で、期間は1988年から1994年まででした。
 1994年から2001年までは、ベルリン・コーミッシェ・オーパーの音楽監督として活躍。有名な演出家、ハリー・クプファーと協力して数々の話題作を上演して注目を集めます。
 その間、1995年から2000年にかけてはボーンマス交響楽団の首席指揮者も兼任し、さらにベルリン・フィルやバイエルン放送響、コンセルトヘボウ管、ニューヨーク・フィル、ボストン響にもデビューするなど、着々と声望を高めてゆき、ウィーン交響楽団の首席客演指揮者にも任命。
 2003年には、2011年までの契約でオランダ・フィルとオランダ室内管弦楽団の首席指揮者に就任し、2009年にはモンテ・カルロ・フィルの首席指揮者にも就任。
 クライツベルクは、2011年3月15日にモンテカルロの病院で癌のため亡くなりますが、その少し前まで順調な活動を展開しており、最後のコンサートは、2011年2月14日にアムステルダムで開催されたオランダ・フィルを指揮した公演で、『シェエラザード』と『ルスランとリュドミラ』序曲、プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番というプログラムでした。(HMV)

【収録情報】
SACD1
1. ドヴォルザーク:交響詩『水の精』 Op.107
2. ドヴォルザーク:交響詩『真昼の魔女』 Op.108
3. ドヴォルザーク:交響詩『金の紡ぎ車』 Op.109

SACD2
4. ドヴォルザーク:交響詩『野ばと』 Op.110
5. ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
6. ワーグナー:歌劇『リエンツィ』序曲
7. チャイコフスキー:瞑想曲ニ短調 Op.42-1
8. ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『北海の絵』 Op.390
9. フランツ・シュミット:歌劇『ノートル・ダム』間奏曲
10. ハチャトゥリアン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調〜第3楽章

 ユリア・フィッシャー(ヴァイオリン:7,10)
 オランダ・フィルハーモニー管弦楽団(1-6,9)
 ウィーン交響楽団(8)
 ロシア・ナショナル管弦楽団(10)
 ヤコフ・クライツベルク(指揮、ピアノ:7)

 録音時期:2002-2008年
 録音方式:DSDレコーディング
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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2011年3月15日に51歳の若さで他界...

投稿日:2012/05/25 (金)

2011年3月15日に51歳の若さで他界したロシア系アメリカ人の天才マエストロ、ヤコフ・クライツベルク氏はペンタトーンから数多くのすぐれたCDをリリースしました。この追悼盤CD2枚組はその中からえりすぐりの曲を集めたアルバムです。クライツベルク氏はアメリカとヨーロッパの主要な交響楽団、歌劇場で卓越した仕事をされましたが、亡くなった時点ではモンテカルロ・フィルの音楽・芸術監督、オランダ交響楽団及びオランダ室内管弦楽団の主席指揮者兼芸術顧問、ウイーン交響楽団主席客演指揮者の地位にありました。モンテカルロ・フィルの総裁であるカロリーヌ王女は、就任後のわずか2年間にオーケストラを通じてマエストロがモナコ公国に与えた偉大な芸術的貢献に対し、2011年秋に本拠地とするコンサートホールにクライツベルク氏の名を冠しました。またウイーン市は、大巨匠たちの眠るウイーン中央墓地の一角をクライツベルク氏の終の安らぎの場所として提供しました。若手バイオリン奏者の筆頭にあるユリア・フィッシャーを初め、チェロ奏者のダニエル・ミューラーショットやピアニストのマルティン・ヘルムヒェンなど若く才能ある音楽家たちを育てることにかけては天下一だったマエストロは、彼らと共演したCDも数多く残しております。この追悼盤には、ピアニストとしてユリア・フィッシャーと競演した曲が納められており、マエストロがいかに卓越した演奏者であったかということを証明しております。筆者はクライツベルク氏の大ファンとして、来日された時の演奏会はもちろんのこと、ベルリンを初めとするドイツの数都市やウイーンで行われた演奏会を数多く聴き、その独特の指揮ぶりにマッチしたシャープな演奏に毎回心を打たれました。マエストロの指揮、ウイーン交響団によるブルックナーの交響曲第7番がグラミー賞を受賞したことからも分かるように、どのCDも文句なしに素晴しいものですが、あの独特の小気味よい指揮を目で見、美しい音を生で聴くことが永遠にできくなってしまったことが残念でなりません。CDを聴きながらいつまでもマエストロの偉大さ、優しさを心に刻んで行きたいと思います。

Yasha さん | 秋田県 | 不明

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