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"Rudolf Kempe The Collection 1955-1962 : J.S.Bach, Brahms, Haydn, Mozart, R.Strauss, Tchaikovsky, Wagner, etc (20CD)"

User Review :5.0
(3)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
VN002
Number of Discs
:
20
Label
:
:
International
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ルドルフ・ケンペ・コレクション(20CD)

ルドルフ・ケンペが、モノラル後期の1955年からステレオ初期の1961年にかけてEMIに録音した演奏を集めたお買得ボックスが、ヒストリカル系の新レーベル「VENIAS(ヴェニアス)」から登場。

【VENIAS/ヴェニアス・レーベル】
このレーベルのポリシーは、往年の個性的な演奏を手軽に楽しめるように低価格でボックス化するというもので、音についても、過剰なノイズカットや高域強調をおこなわずに、なるべく本来のサウンドを楽しめるようにするということです。

【第2弾 ルドルフ・ケンペ】
ルドルフ・ケンペは、1910年ドレスデン近郊ニーダーポイリッツに生まれ、1976年チューリヒで死去したドイツの指揮者。1949-52年ドレスデン国立歌劇場の音楽総監督、1952-54年バイエルン国立歌劇場の音楽総監督のほか、ウィーン国立歌劇場、ロイヤル・オペラ、メトロポリタン・オペラ、バイロイト音楽祭などの指揮台に数多く登場したほか、1961-63年と1966-75年にかけてロイヤル・フィルハーモニーの首席指揮者、1965-72年にチューリヒ・トーンハレ管、1967-76年にはミュンヘン・フィルハーモニーの首席指揮者を歴任しました。
 1955-56年に一時病気のため演奏活動を中断、病から復帰後、新たな意欲を燃やしてベルリン・フィルやウィーン・フィルを指揮してEMIへの録音を盛んにおこなうようになり、精力的で一気呵成なものから、巨匠的な雄大なアプローチまで、多彩なケンペの音楽をセッション録音することになります。
 ステレオ録音では、ベルリン・フィルとの有名な『英雄』や『幻想交響曲』『新世界より』『ドン・キホーテ』、チャイコフスキー5番、ブラームス1番&3番、悲劇的序曲、ベートーヴェン序曲集、ウィーン・フィルとのワーグナー管弦楽曲集、ロマン派序曲集、シュトラウス・・ファミリー作品集、フィルハーモニア管とのハイドン第104番『ロンドン』、ロイヤル・フィルとのブラームス4番などを収録。
 モノラル録音では、ベルリン・フィルとのドイツ・レクィエム、モーツァルトのレクィエム、ブラームス2&4番にハイドン変奏曲、ワーグナー管弦楽曲集、フィルハーモニア管との『悲愴』、ロイヤル・フィルとの第39番に『ジュピター』などを収録。
 モノラル音源もセッションのため音質は聴きやすい水準にあり、昔から定評のある演奏を手軽に大量にコレクションすることができるのは歓迎されるところです。(HMV)

【収録情報】
Disc1
● ブラームス:ドイツ・レクィエム op.45

 エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)
 ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
 ベルリン聖ヘトヴィヒ大聖堂合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1955年
 録音方式:モノラル(セッション)

Disc2
● モーツァルト:交響曲第34番ハ長調 K.338

 フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1955年11月24日
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
 録音方式:モノラル(セッション)

● モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調 K.543

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1956年5月3,15,18日、6月12日
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
 録音方式:モノラル(セッション)

● モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1956年4月30日、5月3日
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
 録音方式:モノラル(セッション)

Disc3
● モーツァルト:レクィエム ニ短調 K.626

 エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)
 マルガ・ヘフゲン(アルト)
 ヘルムート・クレプス(テノール)
 ゴットロープ・フリック(バス)
 ベルリン聖ヘトヴィヒ大聖堂聖歌隊
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1955年10月10-14日
 録音場所:ベルリン、リンデン教会
 録音方式:モノラル(セッション)

Disc4
● ハイドン:交響曲第104番ニ長調 Hob.I:104『ロンドン』

 フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1956年11月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

● J.S.バッハ:管弦楽組曲第3番ニ長調 BWV.1068

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1956年11月27日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:モノラル(セッション)

● ヘンデル:王宮の花火の音楽

 バンベルク交響楽団
 録音時期:1962年5月
 録音場所:バンベルク、クルトゥーアラウム
 録音方式:ステレオ(アナログ)

Disc5
● ブラームス:交響曲第4番ホ短調 op.98

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1956年12月1,3,5日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:モノラル(セッション)

● ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲 op.56a

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1956年11月29日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:モノラル(セッション)

Disc6
● ワーグナー:『さまよえるオランダ人』序曲
● ワーグナー:『タンホイザー』序曲
● ワーグナー:『タンホイザー』第1幕よりバッカナール
● ワーグナー:『タンホイザー』第1幕よりヴェヌスベルクの音楽

 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1956年11月30日、12月5日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:モノラル(セッション)

● ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第1幕への前奏曲
● ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第3幕への前奏曲
● ワーグナー:『ニュルンベルクのマイスタージンガー』第3幕より親方たちの入場と徒弟たちの踊り

 ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
 ベルリン国立歌劇場合唱団
 ベルリン聖ヘトヴィヒ教会合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1956年4月4-20日
 録音場所:ベルリン、ヴィンターガルテン
 録音方式:モノラル(セッション)

● ワーグナー:『神々の黄昏』より夜明け
● ワーグナー:『神々の黄昏』よりジークフリートのラインへの旅

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1956年11月30日、12月5日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:モノラル(セッション)

Disc7
● ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 op.95『新世界より』

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1957年9月2日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

● ベートーヴェン:『フィデリオ』序曲
● ベートーヴェン:序曲『コリオラン』 op.62
● ベートーヴェン:『プロメテウスの創造物』 op.43〜序曲
● ベートーヴェン:『エグモント』 op.84〜序曲

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1957年7月、9月
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Disc8
● チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調 op.74『悲愴』

 フィルハーモニア管弦楽団
 録音時期:1957年5月5-6日
 録音場所:ロンドン、ウォルサムストゥ・タウン・ホール
 録音方式:モノラル(セッション)

Disc9
● ワーグナー:『ローエングリン』第1幕への前奏曲
● ワーグナー:『パルシファル』第1幕への前奏曲
● ワーグナー:『パルシファル』より聖金曜日の音楽
● ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』前奏曲と愛の死

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1958年2月10-13,17日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Disc10
● ヨハン・シュトラウス2世:『こうもり』序曲
● レハール:ワルツ『金と銀』 op.79
● ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ『天体の音楽』 op.235
● ヨハン・シュトラウス:ラデツキー行進曲

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1958年2月12-22日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

● メンデルゾーン:序曲『フィンガルの洞窟』
● ウェーバー:『オベロン』序曲
● ニコライ:『ウィンザーの陽気な女房たち』序曲
● スメタナ:『売られた花嫁』序曲
● スッペ:『ウィーンの朝・昼・晩』序曲

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1958年12月18-22日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Disc11
● リヒャルト・シュトラウス:交響詩『ドン・キホーテ』 op.35

 ポール・トルトゥリエ(チェロ)
 ジュスト・カッポーネ(ヴィオラ)
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1958年6月1-7日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Disc12
● ベートーヴェン:交響曲第3番変ホ長調 op.55『英雄』

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1959年9月3日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

● ベートーヴェン:『レオノーレ』序曲第3番 op.72a

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1957年
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Disc13
● ベルリオーズ:序曲『ローマの謝肉祭』 op.9

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1958年12月21日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

● ベルリオーズ:幻想交響曲 op.14

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1959年5月3日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Disc14
● ブラームス:交響曲第1番ハ短調 op.68
● ブラームス:交響曲第3番へ長調 op.90

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1959年1月2,3,5日(第1番)、1960年1月19-23日(第3番)
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Disc15
● チャイコフスキー:交響曲第5番ホ短調 op.64

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1959年5月2-6日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

● チャイコフスキー:『エフゲニ・オネーギン』第2幕より間奏曲とワルツ
● チャイコフスキー:『エフゲニ・オネーギン』第1幕より「手紙の場」
● チャイコフスキー:『エフゲニ・オネーギン』第3幕よりポロネーズ

 エリーザベト・リンダーマイアー(ソプラノ:手紙の場)
 ベルリン国立歌劇場合唱団
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1957年7月2,3日、9月3-4日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:モノラル(セッション)

Disc16
● ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲 op.437
● ヨハン・シュトラウス2世:『千一夜物語』 op.346〜間奏曲
● ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ『ウィーンの森の物語』 op.325
● ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ『クラプフェンの森で』 op.336
● ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ『浮気心』 op.319
● ヨゼフ・シュトラウス:ワルツ『ディナミーデン』 op.173

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1960年12月21-22日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

● シューベルト:『ロザムンデ』 D.797より序曲
● シューベルト:『ロザムンデ』 D.797より間奏曲第3番変ロ長調
● シューベルト:『ロザムンデ』 D.797よりバレエ音楽第2番ト長調

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1961年12月11,12,15日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Disc17
● ブラームス:交響曲第4番ホ短調 op.98

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1960年2月14,22,23日
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Disc18
● ブラームス:交響曲第2番ニ長調 op.73

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1955年6月20-30日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:モノラル(セッション)

● ブラームス:悲劇的序曲 op.81

 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1960年1月19-23日
 録音場所:ベルリン、グリューネヴァルト教会
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Disc19
● スメタナ:『売られた花嫁』組曲(序曲/ポルカ/フリアント/道化師の踊り)

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1961年1月27日、4月26日
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

● フンパーディンク:『ヘンゼルとグレーテル』組曲(序曲/The Wiches'Ride/The Gingerbread House/The Witch's Waltz/Dream Pantomime)
● ヴァインベルガー:『バグパイプ吹きのシュワンダ』よりポルカとフーガ

 ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1961年1月
 録音場所:ロンドン、アビー・ロード第1スタジオ
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

● グルック/モットル編:バレエ組曲

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1961年12月12,13日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

Disc20
● マスカーニ:『友人フリッツ』第3幕への間奏曲
● ポンキエッリ『ジョコンダ』第3幕より「時の踊り」
● フランツ・シュミット:『ノートル・ダム』間奏曲
● グノー:『ファウスト』第2幕よりワルツ
● ヨーゼフ・バイヤー:バレエ音楽『人形の精』
● オッフェンバック:『天国と地獄』序曲
● ゴトヴァッツ:『あの世からきた悪漢』より
● チャイコフスキー:組曲第3番ト長調 op.55『主題と変奏』

 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
 録音時期:1961年12月11-17日
 録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

 ルドルフ・ケンペ(指揮)

 原盤:EMI
 クラムシェル・ボックス仕様

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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これは本当にありがたいコレクション。ケン...

投稿日:2015/08/21 (金)

これは本当にありがたいコレクション。ケンペの録音は結構たくさんCD化されているのだが、R.シュトラウスを別にすればバラバラな単品発売で、このセットの目玉ともいうべきBPOとのブラームスの交響曲全集やVPOとの管弦楽小品集をいちいち買っていたらこのセットの価格を優に超えてしまう。ICONの11枚組も魅力的だが、収録曲がベートーヴェンやワーグナーに片寄りすぎているきらいもあり、小品も含めもっと多くの作品を聴きたいという人にはとにかくこのセットがおすすめ。小品といっても今では演奏されなくなった管弦楽の組曲やケンペの指揮以外では聴けないワルツなどがふんだんに盛り込まれていて実に魅力的。ケンペはこういう小品も上手かった。カラヤンのような外連味たっぷりという派手な演出はないものの、曲そのものがもつ味わいをうまく引き出す指揮者だった。もちろん、このセットの核になっているブラームスのドイツ・レクイエムや交響曲全集も地に足のついた構築豊かな演奏。第4番にいたってはモノとステレオ2種類を収録するという念の入れよう。ただ、57年にメニューインと共演したBPOとのバイオリン協奏曲の名演が含まれていないのは残念(ぜいたくな望みか)。VENIASというイギリスの新興レーベルの音はこのセットではじめて聴いたが、復刻CDにしばしばありがちなわざとらしいデジタル臭ふんぷんのものではない。モノ、ステレオ混在だが、いずれも往年のLPを良好な状態で再生した落ち着きのある音。こういう音だったよなぁという安心感に包まれる。収録曲目、音も含め、実に良識溢れるコレクションである。

雲谷斎 さん | 埼玉県 | 不明

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当録音集の中で判断すれば、ケンペの演奏の...

投稿日:2015/07/30 (木)

当録音集の中で判断すれば、ケンペの演奏の白眉は交響曲におけるベルリンフィルとのステレオ録音にあるといえるのではないか。のみならずベルリンフィルの演奏の白眉も録音の悪い、しかし演奏は神格化されているフルトヴェングラーのものを別枠とすれば、このケンペとのステレオ録音だと言いたい。このベルリンフィルとの一連のステレオ録音では歴史上の名指揮者群の中でケンペがケンペたる所以が明確に示されている。それは曲の解釈者としてではなく、オーケストラの各楽器奏者が我を忘れて楽器を奏することに夢中にさせるようなカリスマ的な力量である。これはジャズやロックの奏者にあるようなドライブ感にやや近いのかもしれない。以上の特質は偉大な解釈者であったフルトヴェングラーのもうひとつの側面でもあり、その意味では純音楽的にはケンペこそフルトヴェングラーの後継者にふさわしかったといえるのではないか。歴史はカラヤンのようなオーケストラの楽員に塗り絵をさせるような全く逆のスタイルの道を歩んだが、ケンペにもっと政治力や健康があればと思うと痛恨の極みである。

M さん | 愛知県 | 不明

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ベートーヴェンの英雄の第一楽章を聴いて、...

投稿日:2015/01/10 (土)

ベートーヴェンの英雄の第一楽章を聴いて、その音楽の優しさ、潤いに感動。端正でオーソドックスなようでスケールが大きく大胆、心意気がオケの楽員みんなのすみずみまで行きわたっているのが手に取るようにわかります。 小品からシンフォニーまで、丹精込めて紡ぎだされていることがわかる20枚でした。 ケンペ独特の語りかけるようなフレージング、アーティキュレーションは、時として「あれっ?」と思うものの、それが人間味なのでしょう。

uuri さん | 兵庫県 | 不明

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