没後50周年。チェコの名指揮者が録音したフィリップスとDGのアルバムを初集成
CD9枚組ボックス・セット限定盤
戦後のチェコの名指揮者、カレル・アンチェル[1908-1973]の没後50周年を記念し、フィリップスとドイツ・グラモフォンに録音されたアルバムが初めてすべてまとめられ発売されます。CD9枚組ボックス・セット。
アンチェルは冷戦時代、1950年から1968年の間にチェコ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者として、録音のほとんどをチェコのスプラフォン・レーベルに行いました。けれども、チェコ・フィルが海外ツアーを始めると、彼らとともにアンチェル自身の評判も高まり、ヨーロッパやアメリカの主要なオーケストラからの招待を受けるようになります。ドイツ・グラモフォンは1955年に彼らがドイツでツアーを行っていた時に彼らと録音を行い、世界のリスナーはショスタコーヴィチの交響曲第10番で聴かれるような、緊張感があり、明確な輪郭を持ち、メロディに対して常に表情豊かに歌うような「アンチェル・スタイル」を知ることになりました。
フィリップス録音はすべてウィーン交響楽団とともに行われ、ドヴォルザークとチャイコフスキーの音楽が収められています。ドヴォルザークの『スラヴ舞曲集』はオリジナルと同様に、ティボル・ポール指揮によるブラームスの『ハンガリー舞曲集』がカップリングされ、これは初めての公式のCDリリースとなります。
オリジナル・ジャケット仕様。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
チャイコフスキー:
● バレエ組曲『白鳥の湖』 Op.20
● バレエ組曲『眠りの森の美女』 Op.66a
ウィーン交響楽団
カレル・アンチェル(指揮)
録音:1959年2月、ウィーン
Disc2
チャイコフスキー:
1. バレエ組曲『くるみ割り人形』 Op.71a
2. 弦楽セレナード Op.48より第2楽章:ワルツ
3. 幻想序曲『ロメオとジュリエット』
4. スラヴ行進曲
ウィーン交響楽団
カレル・アンチェル(指揮)
録音:1958年2月(1,2,4)、3月&4月(3)、ウィーン
Disc3
チャイコフスキー:
● 大序曲『1812年』 Op.49
● 交響曲第4番ヘ短調 Op.36
ウィーン交響楽団
カレル・アンチェル(指揮)
録音:1958年11月、ウィーン
Disc4
● ドヴォルザーク:交響曲第9番ホ短調 Op.95『新世界より』
● スメタナ:モルダウ(連作交響詩『我が祖国』第2曲)
ウィーン交響楽団
カレル・アンチェル(指揮)
録音:1958年2月、ウィーン
Disc5
1. ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 Op.46
ウィーン交響楽団
カレル・アンチェル(指揮)
2. ブラームス:ハンガリー舞曲集より(第5番〜第7番、第10番、第1番〜第3番)
ウィーン交響楽団
ティボル・ポール(指揮)
録音:1958年11月、ウィーン
Disc6-7
● ドヴォルザーク:レクィエム Op.89
マリア・シュターダー(ソプラノ)
ジークリンデ・ヴァーグナー(アルト)
エルンスト・ヘフリガー(テノール)
キム・ボルイ(バス)
プラハ・フィルハーモニー合唱団
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
カレル・アンチェル(指揮)
録音:1959年1月、2月、プラハ
Disc8
1. ストラヴィンスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
カレル・アンチェル(指揮)
2. プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 Op.94a
ヴォルフガング・シュナイダーハン(ヴァイオリン)
カール・ゼーマン(ピアノ)
録音:1961年12月(1)、2月(2)、ベルリン
Disc9
● ショスタコーヴィチ:交響曲第10番ホ短調 Op.93
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
カレル・アンチェル(指揮)
録音:1955年10月、ミュンヘン(モノラル)