SACD

Nocturnes: Francois

Chopin (1810-1849)

User Review :5.0
(1)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
WPGS50147
Number of Discs
:
2
Format
:
SACD
Other
:
Hybrid Disc

Track List   

Disc   1

  • 01. 19 Nocturnes No.1 In B Flat Minor. Op.9-1
  • 02. 19 Nocturnes No.2 In E Flat Major. Op.9-2
  • 03. 19 Nocturnes No.3 In B Major. Op.9-3
  • 04. 19 Nocturnes No.4 In F Major. Op.15-1
  • 05. 19 Nocturnes No.5 In F Sharp Major. Op.15-2
  • 06. 19 Nocturnes No.6 In G Minor. Op.15-3
  • 07. 19 Nocturnes No.7 In C Sharp Minor. Op.27-1
  • 08. 19 Nocturnes No.8 In D Flat Major. Op.27-2
  • 09. 19 Nocturnes No.9 In B Major. Op.32-1
  • 10. 19 Nocturnes No.10 In A Flat Major. Op.32-2

Disc   2

  • 01. 19 Nocturnes No.11 In G Minor. Op.37-1
  • 02. 19 Nocturnes No.12 In G Major. Op.37-2
  • 03. 19 Nocturnes No.13 In C Minor. Op.48-1
  • 04. 19 Nocturnes No.14 In F Sharp Minor. Op.48-2
  • 05. 19 Nocturnes No.15 In F Minor. Op.55-1
  • 06. 19 Nocturnes No.16 In E Flat Major. Op.55-2
  • 07. 19 Nocturnes No.17 In B Major. Op.62-1
  • 08. 19 Nocturnes No.18 In E Major. Op.62-2
  • 09. 19 Nocturnes No.19 In E Minor. Op.72-1

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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夜想曲集の名演を成し遂げたピアニストは、...

投稿日:2011/12/25 (日)

夜想曲集の名演を成し遂げたピアニストは、これまで多く存在しているが、その中でもサンソン・フランソワの演奏は、個性的という意味においては最右翼に掲げられるべきものと言えるのではないだろうか。いわゆる崩した弾き方とも言えるものであり、あくの強さが際立った演奏とも言える。それ故に、コンクール至上主義が横行している現代においては、おそらくは許されざる演奏とも言えるところであり、稀代のショパン弾きであったルービンシュタインによる演奏のように、安心して楽曲の魅力を満喫することが可能な演奏ではなく、あまりの個性的なアプローチ故に、聴き手によっては好き嫌いが分かれる演奏とも言えなくもないが、その演奏の芸術性の高さには無類のものがあると言っても過言ではあるまい。フランソワは、もちろん卓越した技量を持ち合わせていたと言えるが、いささかも技巧臭を感じさせることはなく、その演奏は、即興的で自由奔放とさえ言えるものだ。テンポの緩急や時として大胆に駆使される猛烈なアッチェレランド、思い切った強弱の変化など、考え得るすべての表現を活用することによって、独特の個性的な演奏を行っていると言える。各旋律の心を込め抜いた歌い方にも尋常ならざるものがあると言えるが、それでいて、陳腐なロマンティシズムに陥ることなく、常に高踏的な芸術性を失うことがないのが見事であると言えるだろう。また、一聴すると自由奔放に弾いているように聴こえる各旋律の端々には、フランス人ピアニストならではの瀟洒な味わいに満ち溢れたフランス風のエスプリ漂う情感が込められており、そのセンス満点の味わい深さには抗し難い魅力に満ち溢れているところだ。本盤におさめられた夜想曲集も、正にセンスの塊とも言うべき名演奏であり、自己主張をコントロールして全体を無難に纏めようなどという考えは毛頭なく、前述のように、強烈な個性という意味においては、フランソワによる本演奏の右に出る演奏は存在しないと言っても過言ではあるまい。音質は、従来CD盤ではやや鮮明さに欠ける音質であり、時として音がひずんだり、はたまた団子のような音になるという欠点が散見されたところであったが、今般、ついに待望のSACD化が行われることによって大変驚いた。従来CD盤とは次元が異なる見違えるような、そして1956年のスタジオ録音(一部モノラル録音)とは到底信じられないような鮮明な音質に生まれ変わった言える。フランソワのピアノタッチが鮮明に再現されるのは殆ど驚異的であり、あらためてSACDの潜在能力の高さを思い知った次第である。いずれにしても、フランソワによる至高の超名演を、SACDによる高音質で味わうことができるのを大いに歓迎したいと考える。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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