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ワイルドサイドをほっつき歩け ハマータウンのおっさんたち

Brady Mikako

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480815507
ISBN 10 : 4480815503
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2020
Japan

Content Description

NHK「あさイチ」で紹介、大反響!!刊行前重版決定!

大ヒット作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に次ぐ、
待望の最新エッセイ集!

日常をゆるがす大問題を前に、
果敢に右往左往するおっさん(おばさん)たちの人生を、音楽にのせて描く。
ブレイディみかこの新たなる代表作、誕生!!

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世界でいちばん愛すべきおっさんたち(&おばさんたち)が、ここにいる。
あんたら、最高すぎるんだけど……
−−高橋源一郎(小説家)

イギリスの市井の人の魅力を引き立てるブレイディさんの愛と観察眼と筆力に心を丸ごと持っていかれた。
一編一編が人情に満ちた極上のドラマ!
−−ヤマザキマリ(漫画家/随筆家)

高みからレッテル貼ってるだけじゃわからない、厄介で愛おしい人生たち!
−−ライムスター宇多丸(ラッパー/ラジオパーソナリティ)

イギリスというとジェームズ・ボンドとか、ベッカムとか、かっこいいイメージがあったけど、日本のおじさんとちょっと近いところがあって、登場人物にすごく親近感がわいた。
僕らの年代的にもちょうどいい。名曲のパターンによくあるけど、本書は前作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』との両A面!
−−博多華丸(お笑い芸人)

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中高年たちの恋と離婚、失業と抵抗。
絶望している暇はない。

EU離脱の是非を問う投票で離脱票を入れたばっかりに、
残留派の妻と息子に叱られ、喧嘩が絶えないので仲直りしようと
漢字で「平和」とタトゥーを入れたつもりが、
「中和」と彫られていたおっさんの話……

本を読むことを生きがいにしていたのに
緊縮財政で図書館が子ども遊戯室の一角に縮小され、
それでも諦めずに幼児たちに囲まれながら本を読むうち、
いつしか母子たちに信頼されていくこわもてのおっさんの話……
などなど、笑って泣ける21篇。
「みんなみんな生きているんだ、友だちなんだ」!

「『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』で青竹のようにフレッシュな少年たちについて書きながら、そのまったく同じ時期に、人生の苦汁をたっぷり吸い過ぎてメンマのようになったおっさんたちについて書く作業は、複眼的に英国について考える機会になった。二冊の本は同じコインの両面である。」(「あとがき」より)

装丁:岩瀬聡
帯文:高橋源一郎 ヤマザキマリ ライムスター宇多丸

著者プロフィール
ブレイディ みかこ (ブレイデイ ミカコ) (著/文)
ライター・コラムニスト。1965年福岡市生まれ。音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、96年から英国ブライトン在住。英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。2017年『子どもたちの階級闘争』(みすず書房)で第16回新潮ドキュメント賞受賞。18年同作で第2回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞候補。19年『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)で第73回毎日出版文化賞特別賞受賞、第2回 Yahoo! ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞受賞、第7回ブクログ大賞(エッセイ・ノンフィクション部門)受賞。著書は他に、『花の命はノー・フューチャー DELUXE EDITION』(ちくま文庫)、『アナキズム・イン・ザ・UK』(Pヴァイン)、『ヨーロッパ・コーリング――地べたから のポリティカル・レポート』(岩波書店)、『 THIS IS JAPAN ――英国保育士が見た日本』(新潮文庫)、『労働者階級の反乱――地べたから見た英国EU離脱』(光文社新書)、『女たちのテロル』(岩波書店)など。

【著者紹介】
ブレイディみかこ : ライター・コラムニスト。1965年福岡市生まれ。県立修猷館高校卒。音楽好きが高じてアルバイトと渡英を繰り返し、1996年から英国ブライトン在住。ロンドンの日系企業で数年間勤務したのち英国で保育士資格を取得、「最底辺保育所」で働きながらライター活動を開始。2017年、『子どもたちの階級闘争』(みすず書房)で第十六回新潮ドキュメント賞受賞。2018年、同作で第二回大宅壮一メモリアル日本ノンフィクション大賞候補。2019年、『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)で第七十三回毎日出版文化賞特別賞受賞、第二回Yahoo!ニュース|本屋大賞ノンフィクション本大賞受賞、第七回ブクログ大賞(エッセイ・ノンフィクション部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Brexit後の海岸の町ブライトンを舞台に現地...

投稿日:2021/02/26 (金)

Brexit後の海岸の町ブライトンを舞台に現地で生活をしている著者が労働者階級の人たちを描くエッセイ集。とにかく個別のエピソードが面白く、さらさらと読める。労働者階級の再生産を克明に描いたハマータウンの野郎どもの続編ともいうべき、白人男性労働者階級の人たちが60代になった現在がどれほど大変かということもしっかりと伝わる奇跡のような一冊。

DJもちお さん | 東京都 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア

    ブレグジット(EU離脱)の後の英国(著者の表現)社会を、著者が長年住むブライトンのワーキング・クラスのおっさんたちの行動を通して語るルポルタージュ。ブレイディみかこさん流+英国流のユーモアを交えて語られる内容は面白いが、新自由主義を突き進む日本の明日(もうほとんど今日)がそのまま見えてくるようで怖くもなる。若者たちが正規雇用からはじき出され、医療保険制度(長年これこそが英国の誇りだった)が機能を失い、福祉は財政難を理由に次々と切り捨てられ…。すなわち、根幹はブレグジットにはなかったのである。

  • starbro

    『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』に続きブレイディみかこ2作目です。ハマータウンのおっさんたち世代として、英国に、どれだけトンデモナイおっさんがいるか期待して読みましたが、意外と真面でした。日本以上に社会保障制度が疲弊していて、貧富の差が激しいかが解りました。本書で二年連続ノンフィクション本大賞にノミネートです。 https://news.yahoo.co.jp/nonfiction/?cpt_n=nomination&cpt_m=lnk&cpt_s=y_all_sns&cpt_c=post

  • 旅するランナー

    噛めば噛むほど味が出る、英国労働者階級のおっさんたちの醍醐味が分かるエッセイ。EU離脱派国民投票による断絶、ブラックキャブVSウーバーのタクシー戦争、国民保健サービスへの強いこだわりなど、英国が抱える問題が見えてきます。各テーマに音楽を合わせてきて、SPARK JOYを感じる一冊です。

  • 速読おやじ

    イギリスの60代労働者階級のオッサンたちの日常を表したエッセイ。ブレグジットで離脱派が多かったと言われるこの世代と階級。ブレグジットで家庭と世代で断然したとも言われている。揺り籠から墓場までという古き良きイギリスの幻想を抱き続ける世代でもある。離婚、病気、失業、色々と悲惨な話な筈なのに、笑えてしまう。さて、僕もこの本に出てくるオッサンの世代にもうすぐである。この本のオッサンたちはたくましい、というか無頓着というか、大丈夫か?と思ってしまうのだが、逆に羨ましかったりする。オッサン万歳!!

  • ALATA

    かつては紳士の国と言われた大英帝国。斜陽の経済大国の中ですかして生きるおじさんたちの予測不能の生態が面白い。過去の良かった時代に思いを馳せ時代に逆行されようが我が道を行く頑固者。こりゃ手に負えないわな。EUから離脱、移民問題、緊縮財政、医療制度の崩壊とワーキングラス・クラス・ヒーローは何処へ?それでも愉快にジョッキを傾ける★4※みかこさんの周囲にいるおっさんたち、なんか憎めない・・・※※トラス首相就任、「鉄の女」復活となるか

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