If There's A Hell Below

モーターシティー発の次世代ビートメーカーの一翼を担い、J Dilla のイズムを継承しながら、ダークでアブストラクト、そしてそこはかとなくレトロでローファイな音像が聴く者を惹きつけるビートの呪術師、そしてラッパーであるBlack Milk が、2013年作『No Poison No Paradise』の続編たるニューアルバム『If There’s Hell Below』を発表。昨年の財政破綻後いまだ続く地元デトロイト市の窮状を背景に、彼が胸に秘める「Hell」を綴った本作は、Glasper やDwele をフィーチャーした『No Poison…』に引き続いて、デジタルとアナログのみでリリースされた『Glitches In The Break』や、同郷のシンガーソングライターで本作にも参加するMel との『Burning Stones』、その両EP でも見せた生音との融合をアクセントに、漆黒の世界へと誘う呪術ビートを更に昇華。ゲストは、御大Pete Rock をはじめ、L.A.のリリシストBlu、Abstract Rude ことAb、自身所属のユニットRandom Axe よりSean Price とGuilty Simpson、そして異彩を放つテキサスからの刺客Bun B と、曰くありげな面々が集う。今作も、その底知れない深淵の世界観は、ジャンルレスに高い評価を得ること必至。出色の出来栄えだ。
（メーカー・インフォメーションより）