Melodiyaレーベルから初CD化! アリャビエフの作品集
ロマンティックな旋律を持つ歌曲『ナイチンゲール』で知られるアレクサンドル・アリャビエフ。彼はほぼ独学で作曲を学び、1812年のナポレオン侵攻による祖国防衛戦争に参戦、退役後はヴォードヴィルと呼ばれる劇音楽やオペラ、合唱曲、バレエ音楽などの舞台作品を中心に、ピアノ曲や室内楽曲を含む450曲以上を作曲。プーシキン時代の最も独創的な作曲家の1人として名声を博しました。しかしこれらのほとんどは出版されることもなく忘れられてしまいました。ようやく彼の死後100年を経た20世紀半ばになって、ボリス・ドブロコトフ、ニコライ・プラトーノフ、ゲオルギー・キルコールなどのロシアの音楽家たちの尽力によって遺稿のいくつかが出版され、その多彩な作品が知られるようになったのです。
この3枚組にはアリャビエフの様々な室内楽作品と劇音楽、バレエ音楽などを収録。演奏はレヴォン・アンバルツミャン、アレクサンドル・クニャーゼフ、ミハイル・ヴォスクレセンスキー、エドゥアルド・グラッチといったソリストたちに、モスクワ三重奏団やリムスキー=コルサコフ四重奏団など、20世紀後半にソビエト連邦を中心に活躍していた演奏家たちによるもので、ほとんどの演奏が初CD化です。中には1948年にニコライ・アノーソフとソ連国立交響楽団によって演奏された『村の哲学者』の序曲といった珍しい作品も含まれています。アリャビエフの濃厚な旋律美が堪能できるアルバムです。(輸入元情報)
【収録情報】
● アリャビエフ:室内楽、管弦楽、劇音楽作品集
Disc1
1. ヴァイオリン・ソナタ ホ短調
2. ピアノ三重奏曲イ短調
3. ピアノ三重奏曲変ホ長調
レヴォン・アンバルツミャン(ヴァイオリン:1,2)
アレクサンドル・クニャーゼフ(チェロ:2)
ミハイル・ヴォスクレセンスキー(ピアノ:1,2)
モスクワ三重奏団(3)
アレクサンドル・ボンドゥリャンスキー(ピアノ)
ウラディーミル・イヴァノフ(ヴァイオリン)
ミハイル・ウトキン(チェロ)
録音時期:1986年(1,2) 1988年5月26日(3)
録音場所:モスクワ音楽院大ホール(3)
録音方式:ステレオ(ライヴ:3)
Sound engineers:Edward Shakhnazaryan(1-6)、Vadym Ivanov(7)
Disc2
1. 弦楽四重奏曲第1番変ホ長調
2. 弦楽四重奏曲第3番ト長調
3. フルート四重奏曲ト長調
4. 五重奏曲ハ短調〜フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴットとホルンのための
リムスキー=コルサコフ弦楽四重奏団(1,2)
ウラディーミル・ペッロ(第1ヴァイオリン)
サムイル・イグデスマン(第2ヴァイオリン)
ユーリ・クラマロフ(ヴィオラ)
ドミトリー・レヴィン(チェロ)
アレクサンドル・コルネーエフ(第1フルート:3)
アルベルト・ゴフマン(第2フルート:3)
ウラディーミル・パクリチェフ(第3フルート:3)
レオニード・レベデフ(第4フルート:3)
ヴァレンテイン・ズヴェレフ(フルート:4)
アナトリー・リュビモフ(オーボエ:4)
ウラディーミル・ソコロフ(クラリネット:4)
セルゲイ・クラサヴィン(ファゴット:4)
アナトリー・デミン(ホルン:4)
録音時期:1965年(1,2)、1990年(3)、1975年(4)
録音方式:ステレオ
Sound engineers:Gergard Tses(1,2)、Vladimir Koptsov(3)、Maxim Pakhter(4)
Disc3
1. 序奏、主題と変奏 ニ短調〜ヴァイオリンとオーケストラのための
2. 序曲 ヘ短調
3. 劇音楽『3つの10』(または『新・二日間』)序曲
4. 劇音楽『分離不可能』(または『債務を支払うための新しい手段』)序曲
5. コミック・バレエ『魔法の太鼓』(または『魔法の笛続編』)組曲
エドゥアルド・グラッチ(ヴァイオリン:1)
ソ連国立交響楽団(1,6)
モスクワ・フィルハーモニー管弦楽団(2)
コンチェルティーノ・ソロイスツ・アンサンブル(3-5)
ウラディーミル・ヴェルビツキー(指揮:1)
アレクサンドル・コルネーエフ(指揮:2)
アンドレイ・コルサコフ(芸術監督:3-5)
録音時期:1986年(1)、1990年(2)、1987年(3-5)
録音方式:ステレオ
Sound engineers:Margarita Kozhukhova(1)、Vladimir Koptsov(2)、Vadym Ivanov(3-5)
ボーナス・トラック
● 劇音楽『村の哲学者』序曲
ソ連国立交響楽団
ニコライ・アノーソフ(指揮)
録音時期:1948年
録音方式:モノラル