ヒューゴ・アルヴェーン・コレクション
ヒューゴ・アルヴェーン(Hugo Alfven)は、スウェーデン国内と海外の両方で幅広い人気を獲得したナショナル・ロマンティシズム時代の数少ない作曲家のひとりでした。2022年は、ストックホルム生まれのアルヴェーンの生誕150年の年にあたります。アルヴェーンとの縁が深く、時代の空気をアルヴェーンと共有する音楽家たちによる演奏を数多く録音として記録してきた「Swedish Society Discofil」レーベルは、その記念のため、CD2枚のコレクション・アルバムをリリースします。
最初のディスクには、3曲の『スウェーデン・ラプソディ』などの管弦楽のための音楽を収録。もう1枚には、管弦楽作品とともに彼のもっともよく知られるジャンル、合唱曲と歌曲を中心にした小品が収められています。
このコレクションに収録されたアルヴェーン自身の指揮によるスウェーデン・ラプソディ第1番『夏至祭の夜明かし(夏の徹夜祭)』は、このレーベルが生まれるきっかけともなった貴重な録音です。1954年10月7日、ストックホルムの王立音楽アカデミーで録音セッションが行われ、このとき初めてステレオによる録音が行われました。「正しいテンポ」の演奏を残せることをアルヴェーンが喜んだという、貴重な録音です。
アルヴェーンの歌曲を代表する1曲『森は眠る』は、1985年9月9日、ストックホルム・コンサートホールで行われた「ユッシ・ビョルリンク追悼コンサート」のライヴ録音から、彼の子ラーシュの歌が初めてCD化される音源で収録されます。コレクションの最後は男声合唱曲の『海辺の夜明け』。アルヴェーンが1910年から1947年にかけて指揮者を務めたウプサラの「オルフェイ・ドレンガル(OD)」に献呈された作品です。第7代指揮者のエリク・エリクソン(Eric Ericson)の指揮した演奏は、スウェーデン音楽アンソロジーの1枚「田舎の婚礼」の録音です。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
アルヴェーン:
● 祝祭音楽(Festspel) Op.25(1907)〜管弦楽のためのポロネーズ
ロイヤル・スコットランド・ナショナル管弦楽団、ニクラス・ヴィッレーン(指揮)
Naxos 8555852
● スウェーデン・ラプソディ第1番『夏至祭の夜明かし(Midsommarvaka)』 Op.37(1903)
王立スウェーデン管弦楽団 ヒューゴ・アルヴェーン(指揮)
SCD 1003
● スウェーデン・ラプソディ第2番『ウプサラ・ラプソディ(Uppsalarapsodi)』 Op.24(1907)
ベルリン交響楽団 スティーグ・リューブラント(指揮)
SCD 1036/SCD 1102
● スウェーデン・+ラプソディ第3番『ダーラナ・ラプソディ(Dalarapsodi)』 Op.48(1931)
ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団 スティーグ・ヴェステルベリ(指揮)
SCD 1008/SCD 1103
● 交響詩『岩礁の伝説(En skargardssagen)』 Op.20(1904)
スウェーデン放送交響楽団 スティーグ・ヴェステルベリ(指揮)
SCD 1001
Disc2
● 祝祭序曲(Festouverture) Op.52(1944)
アイスランド交響楽団 ニクラス・ヴィッレーン(指揮)
Naxos 8557284
● エレジー − エミール・シェーグレーンの葬儀で(Elegie - vid Emil Sjogrens bar) Op.38
ノルショーピング交響楽団 ニクラス・ヴィッレーン(指揮)
Naxos 8557828
● 君に想いこがれて(Jag langter dig)(1908)(エルンスト・ティールの7つの詩 Op.28 から)
ユッシ・ビョルリンク(テノール)
王立スウェーデン管弦楽団 ニルス・グレヴィリウス(指揮)
SCD 1100
● 森は眠る(Skogen sover)(1908)(エルンスト・ティールの7つの詩 Op.28 から)
ラーシュ・ビョルリンク(テノール)
ストックホルム交響楽団 マッツ・リリエフォシュ(指揮)
SLT 33275-76 (LP)
● 交響曲第3番ホ長調 Op.23(1904-05)〜第2楽章:アンダンテ
ストックホルム・フィルハーモニック管弦楽団 ニルス・グレヴィリウス(指揮)
SCD 1103
● エレジー(Elegi)(1932)(劇付随音楽『グスタフ2世アドルフ(Gustaf II Adolf)』 Op.49(1932)から)
ヘルシングボリ交響楽団 オッコ・カム(指揮)
Naxos 8553113
● わが心を汝(な)が御手に(Saa tag mit Hjerte) Op.54, R.203(1946)
ユッシ・ビョルリンク(テノール)
王立スウェーデン管弦楽団 ニルス・グレヴィリウス(指揮)
SCD 1100
● ヤルマル・ブランティングの葬送行進曲(Hjalmar Brantings Sorgmarsch) Op. 42(1925)
エーテボリ・ウィンドオーケストラ イェルケル・ユーハンソン(指揮)
Nsxos 8552467
● 夕べ(Aftonen)(1942)(混声合唱のための)
マッツ・ニルソン・ヴォーカルアンサンブル マッツ・ニルソン(指揮)
Proprius PRCD 9172
● ルースラーゲンのポルスカ(Polska fran Roslagen)(バレエ『放蕩息子(Den forlorade sonen)』(1957)から)
アイスランド交響楽団 ニクラス・ヴィッレーン(指揮)
Naxos 8555852
● 喜びの花(Gladjens blomster)〜混声合唱のための
オレブルー室内合唱団 フレード・シェーベリ(指揮)
Naxos 8554631
● 羊飼いの娘の踊り(Vallflickans dans)(バレエ・パントマイム『山の王(Bergakungen)』 Op.37(1923)から)
アイスランド交響楽団 ニクラス・ヴィッレーン(指揮)
Naxos 8.555852
● ふたりだけの牧場で(Uti var hage)(編曲)〜男声合唱のための
ルンド大学男声合唱団 マッツ・パウルソン(指揮)
Naxos 8557994
● 海辺の夜明け(Gryning vid havet)(1933)〜男声合唱のための
オルフェイ・ドレンガル エリク・エリクソン(指揮)
Proprius PRCD 9046