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二つの旅の終わりに

Aidan Chambers

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198617448
ISBN 10 : 4198617449
Format
Books
Release Date
September/2003
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
原田勝 ,  

Content Description

アムステルダムを訪れた17歳のイギリス人少年ジェイコブは、第2次大戦中にオランダ戦線でドイツ軍と戦った祖父の秘密を知ることに…。カーネギー賞、プリンツ賞、国際アンデルセン賞に輝く現代YA文学の最高峰。

【著者紹介】
エイダン・チェンバーズ : 1934年イギリス北部生まれ。ロンドンで教職に就き、英文学と演劇を教えた後、グロスターに移り、教師を続けながら僧院の僧となる。児童書の書評専門誌の編集に携わっていた夫人と結婚後、夫妻で出版社を興し、児童書の書評誌の出版と、各国の優れた児童書をイギリスに紹介する仕事に従事。この業績に対し、82年にはエリナー・ファージョン賞を贈られた。「おれの墓で踊れ」(徳間書店刊)、「ザ・トール・ブリッジ」(未訳)等、寡作ながら質の高い作品を送り出す作家として注目を集め、「二つの旅の終わりに」の出版直後、国際アンデルセン賞を受賞した

原田勝 : 1957年生まれ。東京外国語大学卒。ヤングアダルト小説を中心に、英語圏の優れた児童書を意欲的に紹介している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェルナーの日記

    さすがはカーネギー賞と国際アンデルセン賞を取った作品。主人公ジェイコブは、祖父ジェイコブの第2次大戦没者記念の式典に祖母の代わりに出席するため、単身オランダへやってくる。そして、大戦当時、祖父に何が遭ったのかを知る。物語は現代の主人公と、祖父の時代によるダブルプロットで物語りは進む。そこに異国人たちとの出会いや、悲喜交々な出来事に遭遇する。フェミニズムやジェンダー批評。コロニアルやポスト・コロニアル批評、マルクス主義や新マルクス主義等々といった様々な問題を提起した俊逸な作品で、是非一読をお勧めする。

  • Ryuko

    原題は"Postcards from no man's land" 何者にも占領されていない地からのハガキと解釈すればよいのだろうか?第2次大戦中オランダの地で戦死した祖父と同じ名を持つ17歳のジェイコブがオランダを訪れる。ジェイコブの物語と彼をオランダに招いた女性、ヘールトラウの大戦中の回想が交互に語られる。戦争、家族、愛情、同性愛、尊厳死、内容盛り込み過ぎとも思えるし、明確な答えのない問題もある。だけど、読んでよかった、面白かったと思える作品。

  • かもめ通信

    17歳のジェイコブは祖母の代わりに祖父の墓参りをするためにアムステルダムを訪れた。祖父は第二次大戦中に英国兵士としてオランダ戦線でナチスドイツと戦って命を落としたのだった。物語はジェイコブの今と、祖父の恩人だという老婦人の回想を交互に綴りながら語られていく。戦争の歴史、生きること死ぬこと、セックスとは?愛とは?結婚とは?家族とは?戦争の記憶だけでなく、安楽死や同性愛など現代的な問題をも織り交ぜながら展開する物語は欧米で高く評価されているYA作品だ。若い人の感想を是非とも聞いてみたいと思わせる作品でもある。

  • seacalf

    やっと読めた、気になっていた1冊。 YAにして500Pの大作。それにしても様々な問題をはらんだ小説。戦時下と現代に生きるふたりの若者が話のメインだが、戦争、ジェイコブの秘密、安楽死、そして結婚のあり方・・・と、扱うテーマがちょっぴり多い。だけど、それを忘れさせるほど登場人物達が活き活きと描かれていて、ひとりひとりが冴えた印象を残してくれる。アムステルダムという魅力たっぷりの都市と、そこに住む彼・彼女らのセリフに耳を傾けるだけでも読む価値あり。もっと読者が増えてもいいはずの作品なんだけどなあ。

  • kolion

    ヤングアダルトの最高峰と言う言葉に惹かれて読み始めた。ヤングアダルトというよりしっかりと重厚な物語。17歳の少年が第二次世界大戦中にオランダ戦線でドイツ軍と戦い亡くなった祖父のルーツを辿るうち祖父の秘密を知ることになる。祖父と同じ戦時下で支えたレールトラウ、二つの物語が並行して語られ重なっていく。同性愛、セックス、永遠の愛に縛られて生きることをNOとする従兄弟ダーンの考え方も引き込まれた。「樹木のように太く大きくなったとて優れた人になるわけでなし」その詩がとても好きだった。

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