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大事なものは見えにくい 角川ソフィア文庫

鷲田清一

User Review :5.0
(1)

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784044075033
ISBN 10 : 4044075034
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2012
Japan

Content Description

ひとは他者とのインターディペンデンス(相互依存)でなりたっている。「わたし」の生も死も、在ることの理由も、そのつながりのなかにある。核家族化で社会に包摂される「家族」、コミュニケーションの非在と「わたしたち」の居場所。確かなことは何もわからない、価値の遠近法が崩れた現代社会のなかで、日常の隙間に生じる違和感を育て、答えの見えない「問い」と向き合いつづける。語りきれず、噛みきれない想いを紡ぐ、珠玉の哲学エッセイ。

目次 : 1 問い/ 2 行ない/ 3 間合い/ 4 違い/ 5 養い/ 6 囲い/ 7 佇まい/ 8 迷い

【著者紹介】
鷲田清一 : 1949年、京都生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。関西大学文学部教授、大阪大学大学院文学研究科教授、同研究科長・文学部長、同大学理事・副学長、同大学総長をへて、現在、大谷大学文学部教授。専攻は哲学・倫理学。著書に、『「ぐずぐず」の理由』(読売文学賞)『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)など、多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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『大事なものは見えにくい』何も知らずにタ...

投稿日:2021/06/25 (金)

『大事なものは見えにくい』何も知らずにタイトルを目にして気になり手にしてみたら、内容も興味をそそられるものでした。本としてのタイトルは『噛みきれない想い』や『わかりやすいはわかりにくい』から変更されたものだと読んで驚いたが、ワードセンスにはどれも惹かれるタイトルであるので、変更前でも出会っていた可能性もある。表記の漢字とひらがなとのバランスが好みだと気付く。収録の内容も『あえて遠い居ずまいで』『高貴なまでのしどけなさ』『ざわめきのなかの気品』魅力的なタイトルと話しにどんどん読み進んで楽しめる。「ひらめきというか、ものごとの見なれた輪郭のあわいに、あるいはそれから少し外れたところに、ひょろひょろと短い線分が踊り出す。」と語る部分があり、とてつもない言葉づかいの美しさに感銘を受けました。素晴らしい大満足の一冊です。

seigo-hk さん | 長崎県 | 不明

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