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地銀消滅 顧客・収益目線なきその先には 平凡社新書

高橋克英

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784582859904
ISBN 10 : 4582859909
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2021
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人口減少、低金利、デジタル化という三重苦により、地方銀行は“消滅”の危機に瀕している。しかし、業績不振は本当にこれら外部要因が理由なのか。顧客のメリットを第一に考えない店舗運営、収益目線の欠如が、顧客離れと、赤字事業の垂れ流しを招いていないか。事業のスリム化と、本業の貸出業務への集中が求められている今、「顧客目線」「収益目線」を取り戻すことこそ、地銀が生き残る道であると提言する。

目次 : 第1章 スマホ化が地銀を隅に追いやる/ 第2章 メガ地銀の誕生/ 第3章 第二地銀の末路/ 第4章 店舗と人材は不要になる/ 第5章 法人向けも個人向けも苦戦/ 第6章 「新規事業」の拡大は収益にならない/ 第7章 魅力ある地方と地銀のすれ違い/ 終章 東北がフロントランナーとなる

【著者紹介】
高橋克英 : 株式会社マリブジャパン代表取締役。1969年岐阜県生まれ。93年慶應義塾大学経済学部卒業。2000年青山学院大学大学院国際政治経済学研究科修士課程修了。日本金融学会会員。三菱銀行、シティグループ証券、シティバンクなどで、おもに銀行クレジットアナリスト、富裕層向け資産運用アドバイザーとして活躍し、その後、独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    「近所の銀行、大丈夫かなあ」というくらいの軽いノリで読み始める。人口減少・低金利・デジタル化の三重苦の中で、融資で利ザヤを稼ぐという貸出ビジネスが崩壊している実態を思い知る。その打開策も手詰まり。著者の提言も「生き残りたければ何もするな」というのだから絶望的。なのに、政府・日銀が「地銀再編キャンペーン」で手厚い公的支援を付与しているのが驚き。延命を第一義とする弥縫策としか見えない。地銀の惨憺たる状況を見せつけられるが、日本のメガバンクも、世界的に言えば「地銀」に過ぎず、危機的状況は同じではないかと思える。

  • KAZOO

    最新の地銀をめぐる環境について今後どのようなことになるのかを具体的に示してくれています。表題はかなり扇情的な感じですが内容はしっかりとしています。メガ地銀が誕生する可能性、店舗と人材は今まで通りではなく少なくなる、新規事業は収益にならないということで東北に地銀からの動きが出てくるといっています。

  • いざなぎのみこと

    ずいぶん物騒なタイトル、と思い読んでみました。コロナ禍で大幅に様相が変わってしまった金融業界。これからはデジタル化がますます加速し、顧客離れが進むとのこと。昔は銀行が花形就職先で、就職活動の中心だったのですが、世の中の変化は著しいですね。これからの世の中を予見する意味でもすごく勉強になりました。

  • Taizo

    地方銀行、略して地銀を取り巻く現状に警鐘を鳴らし、経営的な目線から舌鋒鋭い記述で批判をした一冊。元銀行・証券で働いていた経験を持つ著者だからこそ、業界のためを思った厳しい指摘をしているのだろう。地方銀行はなぜ厳しいか?それは「人口減少」「低金利」「デジタル化」の三重苦によるものだと整理。ただし、「そのどれも言い訳にすぎず、本質的には顧客本意のサービス提供ができていないことに起因する」と作者は指摘。その上で希望的な取組も紹介し、生き残りへの道筋も示している。

  • 令和の殉教者

    地銀が揺れている。銀行は@利子収入、A手数料収入、B証券運用を柱とするビジネスモデルだ。しかし、Aの割合は左程大きくなく、Bはリスクが大きく、運用会社に委託するのもコストになる。銀行の本務ともいうべき@が重要だが、a.デジタル化=スマホ決済による銀行口座需要の低下、b.人口減少、c.低金利により、厳しい状況だ。大資本が背景にあるメガバンクとは異なり、地銀は圧力団体としても中途半端である。筆者は、世情についていけない銀行はどんどん統廃合し、経営の合理化(=リストラ)を進め、規模の利益を求めるべきと主張する。

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