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香港とは何か ちくま新書

野嶋剛

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480073266
ISBN 10 : 4480073264
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
野嶋剛 ,  

Content Description

香港が歴史的転換点を迎えている。一国二制度のもと特別行政区として五〇年間の高度な自治が保証されるはずだった。ところが中国・習近平政権は力による「中港融合」を推し進め、一国二制度を形骸化させる国家安全法を香港の頭越しに決めた。世界を驚かせた二〇一九年の大規模抗議デモに続き、香港問題はいま米中新冷戦の最前線に浮上している。東洋の真珠と呼ばれ、日本とも関係の深い国際金融都市・香港を知りたいすべての人に届ける一冊。

目次 : 第1章 境界の都市/ 第2章 香港アイデンティティと本土思想/ 第3章 三人の若者―雨傘運動のあと/ 第4章 二〇一九年に何が起きたか/ 第5章 映画と香港史/ 第6章 日本人と香港/ 第7章 台湾の香港人たち/ 第8章 中国にとっての香港/ 第9章 香港と香港人の未来

【著者紹介】
野嶋剛 : ジャーナリスト、大東文化大学社会学部特任教授。1968年生まれ。上智大学新聞学科卒。元朝日新聞シンガポール支局長、政治部、台北支局長、AERA編集部などを経て、2016年4月に独立。著書に『台湾とは何か』(ちくま新書、第11回樫山純三賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • まーくん

    この本には”香港”が目いっぱい詰まっている。アヘン戦争に始まる香港の歴史、雨傘運動と「香港、加油」と叫ぶ昨年来の抗議デモ、周庭さんらリーダーたちの素顔、香港映画に代表される文化、沢木耕太郎を惹きつけた「深夜特急」の香港、台湾の香港人、国家安全法と香港の未来・・・。何よりも著者の香港”愛”がいっぱい詰まっている。返還10年前の学生時代に「香港」の洗礼を受けた著者は香港中文大学に留学の後、新聞記者となる。しかし、香港取材の機会は巡って来ず、16年退社後フリーとなり香港に向き合う。香港人に寄り添った渾身の取材。

  • 崩紫サロメ

    近年の香港人のアイデンティティとして「愛国」離れが進み、「本土思想」が強まっているという。共産党の愛国と民主派の愛国(中国の民主化を求める)が和解不能となった今、香港愛だけを求めるというもので、現在周庭ら若い世代の抗議運動の中核となっている。これがネーションを求めるナショナリズムになっていくのかについて、ゲルナーやアンダーソンらの考察を引用しつつ問いかけるのは非常に興味深い。

  • さとうしん

    同レーベルの近刊『香港と日本』と比べると、日本の読者を意識した客観的な解説になっており、安心して読める。日本との関わりも、周庭氏らが日本のアニメやアイドルが好きという話にとどまらず、香港デモと安田講堂事件との意外なつながりなど、興味深い話題を盛り込んでいる。香港と大陸との関係悪化はボタンの掛け違いを重ねた末という印象を受けるが、今後のシナリオとして、マカオ化、北アイルランド化、沖縄化などの方向を提示するのはまとめ方としてうまい。

  • アナーキー靴下

    香港を掴むための本。章立ては時系列ではなく、違う視点から見た香港、という構成で、読むほどに香港像が具体的・立体的になっていく。また、香港が抱えている問題や事件を詳しく掘り下げるというより、香港の文化や思想、人物に重点が置かれ、必然的に付随してくる問題も語られる、という印象。そうした、香港人の心情を想像させる内容だからか、香港が辿ってきた道に心を揺さぶられる。香港は中国のゲートウェイであり、その境界性こそが香港、という著者の感覚は非常に納得できる。デモ等活動をしてまで守りたいと思う香港とは何か、という一冊。

  • 紫の煙

    自由な民主主義で育った若者が、将来自分達には自由が無くなると知った時、どうするのか。同じ価値観を有する者として、日本人は香港にもっと共感しなければならない。政治的な話だけでなく、映画のパートもあり、面白かった。

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