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歎異抄 救いのことば 文春新書

釈徹宗

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784166612833
ISBN 10 : 4166612832
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
釈徹宗 ,  

Content Description

司馬遼太郎は「無人島にたった一冊だけ本を持っていくなら、『歎異抄』だ」と言った。梅原猛は高校時代にこの書を読んで救われた。なぜ『歎異抄』は読み継がれるのか、なぜ近代知性を惹きつけてやまないのか―。『歎異抄』の思想を徹底して解説する。

目次 : 第1章 『歎異抄』を読んでも仏教はわからない(序、第一条)/ 第2章 近代知性が痺れてしまう(第二条)/ 第3章 「悪人こそが救われる」が持つ破壊力(第三、四条)/ 第4章 親鸞に弟子は一人もいない?(第五、六条)/ 第5章 念仏して喜びがなくてもいい?(第七〜九条)/ 第6章 信仰と無信仰について(第十〜十二条)/ 第7章 仏教の生命観と人間観(第十三条)/ 第8章 悟りとは何だろう(第十四、十五条)/ 第9章 倫理と宗教を深掘りする(第十六〜十八条)/ 第10章 「迷える私」が信心を生む(後序〜奥書)

【著者紹介】
釈徹宗 : 如来寺住職、相愛大学副学長/人文学部教授。1961年大阪府生まれ。大阪府立大学大学院博士課程修了。専門は宗教思想で、NPO法人リライフ代表も務める。『落語に花咲く仏教 宗教と芸能は共振する』(朝日選書)で第5回河合隼雄学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • びす男

    先日読んだ歎異抄が、心のあちこちに引っかかりを残してくれた。きちんと「ハマりたい」と思い、専門家の本に手を出した■訳や解釈に加え、時代背景の解説も分かりやすい。宗教の醍醐味を語るときの、文章の熱っぽさにも惹かれた■仏教の体系とは一線を引きつつ、やはり信仰の本質を突いた古典らしい。読み、考えるほど、おのれ一匹が、いかにままならないかを感じる■歎異抄は、つまり自己を読む本だと思う。自分自身を完璧に理解できないように、この書に完全な理解はない。煩悩から脱する、その時まで。だから多くの知識人が愛読したのだろう。

  • ホシ

    『歎異抄』を紐解くとともに真宗教学、仏教学、宗教学、哲学、倫理学などにも触れつつ唯円・親鸞の思想に迫ります。『歎異抄』は日本古典文学全集と梅原猛解説のものを読みましたが、本書は当代きっての真宗僧による解説書で、また違った味わいがあります。釈先生の知性が光る一冊です。読メでは感想を素直に書こうと努めていますが、学を衒っている所がないかと言えば、それは嘘になります。こんな私は仏の境地から見れば、やはり「悪人」に他なりません。そうした私の”ニセモノ性”に出会わせてくれるのが『歎異抄』の魅力なんだと思います。

  • ryohjin

    著者による「初歩からの宗教学講座」の中の「シリーズ歎異抄」をまとめた本ということです。原文→現代語訳→解説という構成で、歎異抄全文を読み解いています。解説は経典や他の文献など視野を広げた内容で、現代の視点からも説明がなされており充実しています。2年前に読んだときは、字面を追うことしかできませんでしたが、今回は親鸞の教義や親鸞その人について少しは感じとりながら読めたように思います。歎異抄は、読み返す度に、新たに気付き、考えていくことのできるテキストであり、これからも長く読み返していくことになりそうです。

  • 魚京童!

    仏教がみんなで読経していたっていっていて、なるほどなって思った。コーランだってみんなで読む。キリスト教だけだよね。偉い人が読み上げてるのを日曜日に聞きにいくって。不思議だよね。一体感を出すなら、定期的な音楽(太鼓)に合わせてみんなで読むと一体感が生まれて、ザ・宗教になるんだけど、座禅しろって言ってる道元はそれが嫌だったのかもしれない。どういうことなんだろうね。そのあたり気になるよね。

  • coldsurgeon

    浄土真宗というよりも仏教そのものを理解するつもりで読み始めた。理解できなわけではないが、難しいというより、切り立った峰を歩むような、安易な納得を許さない文章の展開を持つ「歎異抄」だと思う。死者の目を意識して生きるという感覚は、重要だろう。そして、新興の加害者性という「信仰は人を傷つける可能性があるという自覚を常に持ち続けなければならない」という考え方は、宗教というものを見る目を変える。倫理が社会をうまく動かしていく人間の知恵であり、宗教は自分自身の苦悩と問題解決の道であろうとしている。

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