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植物たちの私生活

李承雨

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784894348561
ISBN 10 : 489434856X
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
金順姫 ,  

Content Description

すべての木は挫折した愛の化身だ…。『生の裏面』に続く邦訳第二弾。

【著者紹介】
李承雨 : 1959年韓国全羅南道生まれ。ソウル神学大学神学科卒業。朝鮮大学文芸創作学科教授。1981年、中篇小説『エリュシクトンの肖像』で作家デビュー。大山文学賞、東西文学賞、現代文学賞を受賞

金順姫 : 大阪市生まれ。翻訳者。関西学院大学文学部卒業、韓国外国語大学大学院にて修士、博士課程修了。東洋大学にて、『源氏物語研究』で博士学位取得。韓国外国語大学通訳翻訳大学院講師、ソウル大学語学研究所講師を経て、梨花女子大学通訳翻訳大学院兼任教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • やいっち

     本作の冒頭は、かなりショッキングな叙述が続き、苦しくなるほどである。国家に異を唱える言動をしたと、逮捕され拷問された挙句、危険な戦地へ送られる。案の定、被弾し足を喪失する。  そうした兄を持つ弟が小説の語り手である。絶望的な状況に家の一室で苦悶の日々を送る兄。そんな兄と兄の恋人を巡って複雑な感情を持て余す弟。  正直、怒涛といっていい場面の連続する最初の数十頁に読むのを止めたいと思ったものだ。

  • グラスホッパー

    「お前はもう木なんだよ」と、言われてみたいし、言ってあげたい。愛する気持ちは、変えられない。

  • timberbear

    翻訳の上手さもあるのか、とにかく良かった。もしこれがリアルだったらめちゃめちゃ泥沼な人生を、全くいやらしくもなく、美しい文学作品にしてしまえる作家の技術、凄いなと思う。韓国文学、もっと触れてみたい。

  • 僕素朴

    面白かった。最初は両足をなくして精神を病んだ兄とコンプレックスだらけの弟の確執というので韓国ノワールみたいな作品かと思ったら、表題の「植物」がこんなふうに物語を支えることになるとは。美しい物語だったなあ。西洋神話の変身譚は教養以上に思えず、興味が持てなかったけれど、この現代の小説が、そういった神話にまで息を吹き込んでみずみずしく感じさせてくれるようだった。読んでいる途中、公園でエゴノキを見かけたが、正直何の感慨もなかった。作家の想像力ってすごい。

  • りさこ

    筆者は韓国人。各国で翻訳され、特にフランスにおいて高い評価を得ている。 「すべての木は挫折した愛の化身だ…。」主軸に兄弟と一人の女性との恋愛を置き、家族の人生を描く。恋愛と表現すると人生の一部分である。しかし、愛は人生の大半を占め、それが人の生き方になる。そう思わせてくれる一冊。そして、成就されない愛を樹木に例えているが、なるほど地下に這う根は欲望であると、さまざまと想像できるようで生々しい。

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