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新選組幕末の青嵐

木内昇

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784087465174
ISBN 10 : 4087465179
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2009
Japan

Product Description

次々に登場してくる人びとの内面の声が交錯していって、その響き合いの中から新選組という集団の生々しい姿が浮かび上がってくる。
『王様のブランチ』の松田哲夫氏

身分をのりこえたい、剣を極めたい、世間から認められたい──京都警護という名目のもとに結成された新選組だが、思いはそれぞれ異なっていた。土方歳三、近藤勇、沖田総司、永倉新八、斎藤一……。ひとりひとりの人物にスポットをあてることによって、隊の全体像を鮮やかに描き出す。迷ったり、悩んだり、特別ではないふつうの若者たちがそこにいる。切なくもさわやかな新選組小説の最高傑作。

Content Description

身分をのりこえたい、剣を極めたい、世間から認められたい―京都警護という名目のもとに結成された新選組だが、思いはそれぞれ異なっていた。土方歳三、近藤勇、沖田総司、永倉新八、斎藤一…。ひとりひとりの人物にスポットをあてることによって、隊の全体像を鮮やかに描き出す。迷ったり、悩んだり、特別ではないふつうの若者たちがそこにいる。切なくもさわやかな新選組小説の最高傑作。

【著者紹介】
木内昇 : 1967年生まれ。東京都出身。出版社勤務を経て、独立。インタビュー誌『spotting』を主宰し、単行本、雑誌などでの執筆や書籍の編集を手懸ける。2009年、第二回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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数ある新選組を描いた作品の中で、私はこの...

投稿日:2021/04/10 (土)

数ある新選組を描いた作品の中で、私はこの幕末の青嵐が一番読みやすく面白かったと言えます。この本の特徴は土方歳三、近藤勇、沖田聡司、永倉新八、斎藤一など1人1人に焦点を当てて視点が移り変わっていく所です。 立場や視点が変われば考え方も見えてくる風景も異なり、そこが魅力と言えますし、中でも山南の切腹を介錯した沖田の視点は読んでいるだけでツラかったですね。沖田総司は本によっては天才剣士、無邪気な青年、淡々と刀を振るう隊士と様々な描かれ方をしますが、この作品では普通の青年として書かれているので共感しやすかったです。 あと鳥羽伏見の戦いにおいては、新選組の中でも最後まで走り続けた土方歳三の視点で進んでいきます。鬼の副長として描かれる作品が多いのですが、苦悩や挫折などの心理描写も丁寧に拾っているので、どの視点でも登場人物が生き生きと感じられました。

イック さん | 大阪府 | 不明

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • しんたろー

    成り立ちから末路までを関わった16人の視点で描く一代記は、青春群像劇にもなっていて心躍る。570ページに長さを感じさせない短い章の構成が巧みで、各々が濃縮されているので飽きることなく読み進められた。良くも悪くも江戸末期の「あだ花」のように伝えられる彼らの生き様が目前で見ているかのような錯覚に陥って、何度も歓声や溜息を洩らした。土方歳三が主役と言える物語でもあったが、永倉新八と斎藤一は脇で光っていて素晴らしい!誰よりも、山南敬助の不器用な生き方が自分と被って感情移入し、最期の沖田総司とのシーンは涙で霞んだ。

  • とし

    新選組の結成から終焉迄を順を追って、16名の人物がそれぞれの視点から見た、希望・妬み・嫉み・中傷・猜疑心・誹謗・称賛・自画自賛・失望等を語られていて、違った角度から人物を知ることができて良かった。

  • Die-Go

    主役が次々と入れ替わる、私の好きな群像劇に近い表現方法。章毎に語りが入れ替わるので読みにくいかと思いきや意外に読みやすい。読みやすいが故にどこか薄っぺらさを感じてしまう。視点がコロコロ変わるが故に深みがない。面白かったけど、残念だけど、★★★☆☆

  • Atsushi

    久しぶりに幕末ものを読んでみた。新選組が組織されてから終焉を迎えるまでの時が複数の関係者の視点から描かれている。何か自分が隊士になったような不思議な気分を味わうことが出来た。毎度のことながら山南と藤堂、総司の最期には胸を打たれる。

  • つーこ

    青年の青臭さが胸に染みました。思想の違いは色々あるものの、この頃の青年達はみんな自分の信念に真っ直ぐで、真っ直ぐすぎて生き急いでいて、泣きそうになります。カッコいいだけじゃなくて悩んだり疑ったり嫌ったり、誰もが抱える陰の部分も包み隠さず表現されていて、だからこそ余計に私の心にこんなにも響いてくるんでしょうね。

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