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ISBN 10 : 490165442X
Content Description
本書ではヨーロッパにおける存在論の歴史を批判的に分析、現代の科学技術を支える文明と文化の根底に潜む問題を摘出する。著者はその克服のために最古の存在論であるパルメニデスとアリストテレスの存在論、さらにはカントの啓蒙哲学を吟味し、それらとの対比によって生命の視点から構築された生態系存在論の意味を明らかにした。これにより自然本来の人間にとって「ある」とは何かという根源的な問いへの答えが示されるとともに、近代世界に大きな影響を与えてきた西洋文明との新たな対話の場が開かれた。
目次 : 序章 いのちの視点からの「ある」(真実の「ある」を見いだすこと/ 生命が世界を視ている ほか)/ 第1章 人間とは何かという視点(存在論のための人間論/ 競争原理による進化説批判 ほか)/ 第2章 パルメニデスの詩とアリストテレス形而上学の検討(文明と生態系の善美との矛盾/ 存在論と倫理学 ほか)/ 第3章 残されていた問題(パルメニデスの存在論と生態系存在論/ アリストテレスの存在論と生態系存在論 ほか)
【著者紹介】
八木雄二 : 1952年東京生まれ。慶応義塾大学大学院哲学専攻博士課程修了。91年文学博士。専門はドゥンス・スコトゥス(1308年没)の哲学。現在、立教大学などで非常勤講師、東京港グリーンボランティア代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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