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残像 角川文庫

伊岡瞬

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784041137222
ISBN 10 : 4041137225
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan

Content Description

浪人生の堀部一平は、バイト先で倒れた葛城に付き添い、自宅アパートを訪れた。そこでは、晴子、夏樹、多恵という年代もバラバラな女性3人と小学生の冬馬が、共同生活を送っていた。他人同士の生活を奇妙に感じた一平は冬馬から、女性3人ともに前科があると聞く。一方、政治家の息子・吉井恭一は、度々送られてくる不快な写真に苦悩していた。身を寄せ合う晴子たちの目的、そして水面下で蠢く企ての行方は。衝撃サスペンス!

【著者紹介】
伊岡瞬 : 1960年東京都生まれ。広告会社勤務を経て、2005年『いつか、虹の向こうへ』で第25回横溝正史ミステリ大賞とテレビ東京賞をW受賞しデビュー。16年『代償』で啓文堂書店文庫大賞を獲得し、同書は50万部を超えるベストセラーとなる。19年『悪寒』で再び啓文堂書店文庫大賞を、20年『痣』で徳間文庫大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • bunmei

    文庫本書き下ろし作品。井岡作品らしい、人の闇に潜む絶対的な力によって、絶望的で存在意義さえも見いだせない立場の者と、それに何とか抗いながらも正義を交錯させてくる者との、重苦しいサスペンス・ミステリー。過去のトラウマを引きずりながらも、その復讐を果たそうとする執念には、心震わされる。そして、怪しい人物の登場によってミスリードしながら、最後に明かされるサプライズな企ては、良い意味で、読者をも欺く展開だった。浪人生・一平と知り合った3人の女性が仕掛けた、悪の化身に対する企てが、意外なラストシーンを迎える。

  • いつでも母さん

    こっちの話とあっちの話がどこかで繋がるのだろうか・・とソワソワしながら、ページを捲る手が加速する。えぇい、あんなヤツ罰が当たれ!と思ったのは私だけではないはずだ。ちょっと上手く行きすぎの感じは否めないのが正直なところ。今作は伊岡さんにしては軟らかい感じがしたが、こんなラストにホッとするのも正直な読後感。

  • のり

    大学生の「一平」は、バイト先での初老の同僚の介抱の為にアパートヘ。そこは朽ちかけたアパートだったが、他に3人の女性と子供が1人いた。不思議な組み合わせだが、一平と彼女達の距離感が縮まっていく。複雑な事情が絡み、犯罪の匂いもある。その対象になるのは政治家の息子だが、表に出ない悪事が多々ある。犯罪者に対する犯罪。協力しようとする一平だが、彼女達は先を読む事に長けていた。どう決着がつくのか?落とし所に納得。

  • タイ子

    謎を残して進んでいくストーリーに推理しようにも何も浮かばない。ただ読み進むだけ、それがいい。浪人が決まった一平がバイト先で助けた同僚の男をアパートに送っていくことに。そこには3人の女性と小学生の男児が住んでいた。その出会いが全ての始まり。一見何の繋がりも見えない住民たちのどこか謎めいた生活感に一平は惹かれていく。一方、政治家を父に持つ息子が見せるあくどい所業とムカつくような性癖の数々。アパートの住人たちとエグイ男の繋がりは何なのか?一平の立ち位置は?そんなに上手くは…と思いつつ先を促す手が止まらない。

  • ma-bo

    浪人生の一平が、バイト先で出会った60歳後半の真面目な男葛城。体調不良になった葛城を送ったボロボロのアパートひこばえ荘で年齢バラバラな女性3人と小学生の男の子との奇妙な同居生活に出くわす。同時に描かれる政治家の息子の嗜虐性や父親への反発。2つがどの様に繋がるのか?女性達の素性は?葛城との関係は?一平がアパートに訪れたのは偶然?必然?伊岡さんの作品らしく胸糞悪い人物が関係する内容だけど、一平と女性3人の関係性や葛城との関わり、引き際、爽やかな感じのラストだった。

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