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「新型うつ病」のデタラメ 新潮新書

中嶋聡

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106104749
ISBN 10 : 4106104741
Format
Books
Publisher
Release Date
June/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
中嶋聡 ,  

Content Description

「上司に叱られ、やる気ゼロ」「彼女に浮気されたので休職したい」…。この十年、そんな理由で精神科を訪れる人が急増。従来のうつ病とは明らかに異なる病態をもつそれは、「新型うつ病」と総称されるようになった。診断書を手に堂々と会社を休む人々、手厚すぎる社会保障、肥大化する自己愛と精神力の低下。はたして「新型うつ病」は本当に“病気”なのだろうか。もはや社会問題。そのまやかしを、現役精神科医が暴く。

目次 : 第1章 「新型うつ病」とは何か(「新型うつ病」とはどのような病気か/ うつ病概念の歴史/ 「新型うつ病」の位置づけ/ 「新型うつ病」はなぜ生まれたか―その三つの要因)/ 第2章 「新型うつ病」がもたらした社会的弊害(休職をめぐる問題/ 簡単にもらえる傷病手当金/ しばしばもらえる障害年金/ 公費医療・サラ金・奨学金返済/ 給食費免除/ その他の保障や利益/ 労働紛争の不思議な結末―富士通四国システムズ事件)/ 第3章 精神科診療からみる現代社会(「何でも人のせい」という風潮/ 「何でも病気」という風潮/ 「『知らない私』のせい」という風潮)

【著者紹介】
中嶋聡 : 1955(昭和30)年京都府生まれ。80年、東京大学医学部卒業。精神科医。医学博士。96年、那覇市に「なかまクリニック」を開業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mitei

    しかし新型うつ病なんて本書の言うとおりなら、働いてたら誰でも該当しそうだなぁ。

  • べるめーる

    新型うつについて、具体的なところを知りたかったので読んでみた。本書では事例を交えてまず従来型のうつの説明をした上で、「新型うつ」について解説しているのでわかりやすかった。自分を責める従来型に対して、周囲を責める、「生き方」と「症状経過」の線引きが難しい新型。根本にあるのは肥大する自己愛と精神力の低下だ。就労や手当金、賠償など、厄介な問題も多く生じている。患者の要求をすぐ聞き入れる医者がいたが、言ったもん勝ちにならないよう、医師の側も慎重に誠実に対応してもらいたいと思う。

  • カッパ

    この人は擬態うつ病といい、新型うつ病をみとめていない立場にたっている。でも往来のうつ病ではないものがあってそれはちゃんとわけて対応したほうがいい。そんなことは感じる。

  • saga

    前に読んだ『「心の傷」は言ったもん勝ち』よりも私の知りたかったことが書かれた本だった。うつ病と新型うつ病は似て非なるものだが、職場や学校では自殺企図の心配から詐病ともとれる言動に振り回され、腫れ物を触るように過保護にしてしまう。本当なら著者のような精神科医がどこにでもいて、本当の病と怠け癖を見極めてほしい。残念ながらあまりにも少数派のような気がするし、それを思うと気が滅入る。「やる気はあるが、困っている当事者」と「困ってはいるが、やる気のない当事者」は違うというあとがきの一文は言い得て妙だ。

  • としP

    新型うつ病の原因の一つに、現代人の精神力の低下が挙げられている。確かにその通りだと思う反面で、「ズルしている」とか「怠けている」というのはおかしいと思う。抑うつ症状が出ている以上、原因はどうあれ、うつ病なのだから。ただ、医師に診断書の記入を強要したりするのは間違っている。こういう人たちがいると、本当にうつ病の人たちまで、周囲から病気と認められず、迷惑することになる。とりわけ、ブラック企業が社会問題となっている現代で、新型うつ病になった人には、適切なケアと周囲の理解が必要だと思う。

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