リュドミラ・ウリツカヤ

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女が嘘をつくとき 新潮クレスト・ブックス

リュドミラ・ウリツカヤ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105900953
ISBN 10 : 4105900951
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

毎晩家にやってきて辛い人生を涙ながらに語るアイリーン。ところが彼女は結婚したことも子供を亡くしたこともないとわかって……。
波瀾万丈の生い立ちが、全くの嘘だったとしたら! もう一人の自分の物語を生きる女たちの、面白く哀しく、ときに微笑ましい人生。


リュドミラ・ウリツカヤ Ulitskaia,Liudmila


1943年生れ。モスクワ大学(遺伝学専攻)卒業。『ソーネチカ』で一躍脚光を浴び、1996年、フランスのメディシス賞及びイタリアのジュゼッペ・アツェルビ賞を受賞。2001年、『クコツキー家の人びと』でロシア・ブッカー賞を、また『敬具シューリク拝』で2004年ロシア最優秀小説賞、2008年イタリアのグリンザーネ・カヴール賞を受賞。『通訳ダニエル・シュタイン』で2007年、ボリシャヤ・クニーガ賞、2008年ドイツのアレクサンドル・メーニ賞を受賞。他に『それぞれの少女時代』など。フランス、ドイツでいち早く作品が出版される、今ロシアで最も活躍する人気作家。




【著者紹介】
リュドミラ・ウリツカヤ : 1943年生れ。モスクワ大学(遺伝学専攻)卒業。『ソーネチカ』で一躍脚光を浴び、96年、フランスのメディシス賞とイタリアのジュゼッペ・アツェルビ賞を受賞、01年には『クコツキー家の人びと』でロシア・ブッカー賞を受賞した。また『敬具シューリク拝』でロシア最優秀小説賞(04年)とイタリアのグリンザーネ・カヴール賞(08年)を、『通訳ダニエル・シュタイン』でボリシャヤ・クニーガ賞(07年)とドイツのアレクサンドル・メーニ賞(08年)を受賞

沼野恭子 : 1957年東京生れ。東京外国語大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    現代ロシア文学。リュドミラ・ウリツカヤは『ソーネチカ』に次いで2作目。本書は6つの連作短篇から構成される。それらを繋ぐキー・コードはタイトルにあるように「女の嘘」(ただし、原題は違うが)。序にあるように、それらは「何の意味も企みもないどころか、何の得にさえならない」もの。見方を変えれば、それは現実においてはなにかとままならない状況に置かれている女性たちが、想像力によって自らを開放する営為であったのだろうか。だとすれば、「幸せなケース」の女性たちの創造力の貧困さはいっそうに悲しい。

  • 遥かなる想い

    女たちが口にする罪のない嘘が満載の連作短編集である。物語は ジェーニャを軸に その時々に出会った女たちの嘘が語られていく。 舞台は 1970年代後半からのモスクワだが、ひどく 会話を疑いながら 読むのは タイトルのせいなのだろうか。淡々と したたかに生きた女たちの物語だった。

  • 新地学@児童書病発動中

    主人公のジェーニャが出会う女性は嘘をつく。唖然とするような嘘もあり、本当のことが分かった時に驚くこともあった。ただし、その嘘は悪意のあるものと言うより、自分が生きていくために必要な魂の叫びのようなところがある。いくら男女平等が叫ばれても、女性は弱い立場に置かれており、それを少しでも覆そうとする嘘だ。ユーモアとペーソスを感じるところは、私の好きなチェーホフに似ている気がした。ただし、チェーホフほど静謐ではなく、もっと地上的な感じだ。最後の短編はずしりと重い手応え。最後にほのかな光が見えてくる。

  • アン

    舞台は1970年代後半からソ連崩壊前後のモスクワ。周囲の人々の身の上をいつも気にかけ、仕事も子育ても頑張るジェーニャ。原題は「貫く線」。嘘といっても色々あると思いますが、この物語の女性がつく嘘は謎めいた「思いつき」のようなもので、悪気は感じられなく独創的なお喋りです。彼女達は嘘をつくことで単調な日々を、あるいは不幸を乗り越え、生きることから救われているとも受け取れます。ラストの「生きる術」で友人が語った夢の話は、ジェーニャの傷ついた心を癒し生きることの支えとなり、印象深い作品です。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    私が小説を読むのは生きる術となる希望を持ちたいから。嘘もそう。「ユーラ兄さん」、「筋書きの終わり」、「幸せなケース」が好き。でも嘘を知らず知らずの内に暴き、人々を助ける、リア充のジェーニャは嫌いでした。だって利己的なのに凄く、人を内心は見下しながら「私がいないとダメなのね」と人に接している感が見え見えだからです。しかし、最終話で事故で半身不随となり、家族には実はいてもいなくてもいい存在だったと思い知る反面、自分が見下していた嘘をつく女性たちが彼女たちのやり方で親身になってくれた場面の暖かさが際立つ

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