ランドルフ・M・ネシー

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病気はなぜ、あるのか 進化医学による新しい理解

ランドルフ・M・ネシー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784788507593
ISBN 10 : 4788507595
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2001
Japan

Content Description

私たちのからだはこんなにもうまくできた構造をしているにもかかわらず、なぜ、病気にかかりやすくさせるような欠陥やもろさを無数に抱えているのだろうか。…進化的アプローチは、この神秘を一連の返答可能な疑問に変えてくれる。

目次 : 病気の神秘/ 自然淘汰による進化/ 感染症の徴候と症状/ 終わりなき軍拡競争/ ケガ/ 毒素―新、旧、いたるところ/ 遺伝子と病気―欠陥、変わり者、妥協/ 若さの泉としての老化/ 進化史の遺産/ 文明化がもたらした病気/ アレルギー/ 癌/ 性と繁殖/ 精神障害は病気か?/ 医学の進化

【著者紹介】
ランドルフ・ネシー : 医学博士。ミシガン大学医学部精神医学部教授、同学部の教育研究部副部長、同大学社会科学研究所適応進化部門代表。アメリカにおける人間社会生物学、進化人類学、進化心理学などの連合学会である人間行動進化学会(Human Behavior and Evolution Society)の創設メンバー。同学会会長。現在も、実際の診療にあたっている

ジョージ・ウィリアムズ : Ph.D.ストーニーブルックのニューヨーク州立大学名誉教授。進化と生態の研究が専門。Quartery Review of Biologyの編集長。1966年に出版された『自然淘汰と適応』は、群淘汰説の誤りを明確にし、遺伝子淘汰説の出発点ともなった

長谷川真理子 : 東京都生まれ。1976年東京大学理学部生物学科卒業。1983年同大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。現在、早稲田大学政治経済学部教授。専門は進化生物学。著書に『クジャクの雄はなぜ美しい?』(紀伊国屋書店)、『進化とはなんだろうか』、『科学の目 科学のこころ』(岩波書店)、『進化と人間行動』(東京大学出版会)など。訳書に『人間はどこまでチンパンジーか』(新曜社)、『性選択と利他行動』(工作舎)、『人間の進化と性淘汰』(文一総合出版)、『赤の女王』(翔泳社)など

長谷川寿一 : 神奈川県生まれ。1976年東京大学文学部心理学科卒業。1984年同大学院人文科学研究科博士課程修了。文学博士。現在、東京大学総合文化研究科教授。専門は行動生態学、進化心理学。著書(共著、共編著、分担執筆)に『進化と人間行動』、『知の技法』(東京大学出版会)、『心の進化』(岩波書店)、『はじめて出会う心理学』(有斐閣)など。訳書に『人間はどこまでチンパンジーか』、『オランウータンとともに』(新曜社)、『人が人を殺すとき』(新思索社)など

青木千里 : 静岡県生まれ。1979年同志社大学英文科卒業。1983年ノースイースタン大学大学院修士課程(教育リサーチ)修了。1990年同大学院博士課程(実験心理学)修了。Ph.D。ATR視聴覚機構研究所客員研究員を経て、現在、国際熱帯木材機関調査研究補佐官、放送大学教養学部非常勤講師。専門は、認知神経心理学、生物心理学。著書(分担執筆)に『The Alphabet and the Brain』(Springer−Verlag)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • roxy001960

    人体600万年史を読んで、参考文献に挙げられていたので、読んでみました。古い本ですが、20年前にもこういう考え方があったということを知ることができてよかったです。すべての生命はトレードオフの上に成り立っている。環境の変化に適応しきっていない人間の肉体が、数百万年後に(絶滅していなければ)どのような形に進化していくのか、興味をそそられます。

  • ハパナ

    人体の中にもまた生態系があり、やはりバランスが重要なのだと思いました。イエローストーンの狼の様に、排除すればよいという問題でもないのですね。古い本ではあるのですが、"寄生虫なき病"等にも通じる、幅広い細分野に影響を及ぼした本ではないでしょうか。

  • takao

    ふむ

  • 溝旗昌吉

    「病気はなぜあるのか」とのタイトルで問うているのは病気の至近的な原因ではなく究極的な原因。たとえば心臓発作の至近的な原因は脂質の多い食事(環境)とアテロームを血管内に蓄えやすい遺伝子だが、なぜ脂質の多い食事を好むのか、なぜアテロームを血管内に蓄えやすい遺伝子が淘汰されずに残ってきたのかなどの究極的な原因を推測を交えながら探るのがこの本のアプローチだ。病気を引き起こす寄生者や毒素と我々の体による防御との間の軍拡競争、狩猟採集生活への適応、利益とコストの妥協の産物などが究極的原因のカテゴリとして挙げられている

  • incognito

    読むのに骨が折れる。進化論の考え方は種の起源や生命の跳躍を読んで慣れ親しんでいたが、それを医学方面へ運用することはあまり考えつかず、驚きの連続であった。ここで扱われていることのなかに、現在決着がついているものがあるのだろうか疑問もあるが、要素還元主義でない新しいパラダイムであることは間違いがない。ただ、著者らも注意深くなっているように、進化論を取り入れると結果から説明してしまうような印象を受ける。やはり裏付けが必要だし、もうこの本から10年以上経っているから、分野の進展を知りたい。

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