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ミツバチの会議 なぜ常に最良の意思決定ができるのか

トーマス・シーリー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784806714620
ISBN 10 : 4806714623
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

新しい巣をどこにするか。群れにとって生死にかかわる選択を、ミツバチたちは民主的な意思決定プロセスを通して行ない、そして常に最良の巣を選び出す。ミツバチの好みを探るため、作った巣箱の数は252個。ある時はミツバチ用ランニングマシーンを開発し、またある時は、自動車修理工場で入手したゴム製のホースで、ミツバチの笛鳴らしの音に聞き耳をたてる。1950年代、ドイツのリンダウアー教授が始めた、ミツバチの家探しについての研究を引き継いだシーリー先生の、ミツバチへの熱い愛と好奇心がほとばしる。フィールドサイエンスの醍醐味を伝える好著。

目次 : 第1章 ミツバチ入門編/ 第2章 ミツバチコロニーの生活/ 第3章 ミツバチの理想の住処/ 第4章 探索バチの議論/ 第5章 最良の候補地での合意/ 第6章 合意の形成/ 第7章 引っ越しの開始/ 第8章 飛行中の分蜂群の誘導/ 第9章 認知主体としての分蜂群/ 第10章 分蜂群の知恵

【著者紹介】
トーマス・D.シーリー : 1952年生まれ。米国ダートマス大学卒業後、ハーバード大学でミツバチの研究により博士号を取得。現在コーネル大学生物学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • くろすけ

    実に面白かった!ミツバチは新女王が成長すると、強制ダイエットさせた元女王を戴いて2/3の構成員が新天地を求め旅立つ。ひとまず仮の宿木に落ち着いた群の中から、勇敢な探索バチ達が新居を求めて冒険に発ち、豊富な新居候補情報を仲間達にもたらす。蜂達は実に合理的民主的に全ての選択肢を検討し、全員の合意に至ってある日一斉に飛び立つ!一人の有能な指導者より、民衆が幅広い選択肢を自由に検討することが、問題解決に有効であると示唆する。山野を駆け回り、何時間も根気よく蜂を見つめ続ける生物学者達の喜びも伝わりexciting!

  • yooou

    ☆☆☆★★ 分蜂のプロセスの深さに幻惑されました。これを地道に調査した過程は気が遠くなるほどでした。しかしこれが民主的なのか。これを民主的というなら、価値観や利害の異なる集団はどうしたらいいのか・・・・。ここで出されている示唆というか可能性にはちと違和感ありでした。

  • tkokon

    【すごい!】ミツバチが新しい巣を探す「分蜂」プロセスについての研究。『群れのルール』でエッセンスは知っていたが、新しい発見もたくさん。ミツバチは民主的に巣を選び、ある案の支持者が定足数に達すると移動する。合意に至るプロセスで探索バチは「説得する」ということを一切しない。自分の「意見」にも固執しない。ただ意見を集団に投げ入れるのだ。このプロセスが本当に見事。一匹一匹の判断の誤差はそれなりにあっても、集団になると意思決定の精度が劇的に上がるのも面白い。人の世界への示唆もたくさん(応用には一ひねり必要だが)

  • ふぇるけん

    ミツバチが分蜂して新しい巣に移る際、どのように物件を見つけて合意形成するのか、に関する研究について、非常に面白く書かれている一冊でした。探索バチが物件を訪れた際に、その広さや間口のサイズなどを評価し、ダンスによってアピールする。そして、一定数の合意形成がされると振動で合図をしてカラダを暖めて一気に飛び立っていく。その意思決定に至るメカニズムの洗練されていることといったら、まったくもって驚きの連続だった。

  • dowalf

    ミツバチは、新しい女王バチが生まれると、古い女王バチが働きバチの一部を連れて新居を作る「分蜂」をします。この本は、その分蜂の際、ハチたちがどうやって新居の候補地を選別し、最良のすみかを選び出しているのかを、一冊丸ごと使って語り尽くしています。分蜂のメカニズムを調べ上げていくと、霊長類の脳に酷似したシステムが見つかり、さらには人間社会でいかに生産的な議論を行うかについての糸口までが見つかるという奥深さ。専門用語が難しいところもありますが、理解できると鳥肌が立つカ所が多々ありました。

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