スチュアート・カウフマン

Individuals/organizations Page

Books

自己組織化と進化の論理 宇宙を貫く複雑系の法則

スチュアート・カウフマン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480091246
ISBN 10 : 4480091246
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2008
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

地球上の生物の複雑多様な進化の謎は「自然淘汰」と「突然変異」のみで語れるのだろうか?答えは「否」!秩序ある生物世界に関しては、自然淘汰や突然変異も重要だが、これに加えて「自己組織化」が決定的な役割を担っている。すべての秩序は自然発生的に生まれる、と自己組織化理論は主張する。本書では、この理論に則って進化の様子を丹念に読み解いてゆく。さらにこの理論は、カンブリア紀の大爆発、生物のネットワーク、経済システムから、民主主義の生まれた所以にいたるまでを説明する。新しい視点からの理論的挑戦でわくわくできる一冊。

目次 : 宇宙に浮かぶわが家で―自己組織化と自然淘汰が生物世界の秩序を生んだ/ 生命の起源―単純な確率論からいえば生命の誕生はありえなかった/ 生じるべくして生じたもの―非平衡系で自己触媒作用をもつ分子の集団/ 無償の秩序―自然に生じた自己組織化は進化する力ももっていた/ 個体発生の神秘―一個の卵から生物体ができる「法則」は何か/ ノアの箱舟―生物の多様性は臨界点の境界への進化から生まれた/ 約束の地―分子の自己組織化を応用すれば新しい薬を作ることができる/ 高地への冒険―生物や生物集団はより適した地位へと進化していく/ 生物と人工物―技術や経済や社会もより適した地位をめざして進化する/ 舞台でのひととき―生物集団はたがいに影響し合って進化し、絶滅していく/ 優秀さを求めて―民主主義の正当性も自己組織化の論理で説明が可能/ 地球文明の出現―生態系・技術・経済・社会・宇宙を貫く自己組織化の論理

【著者紹介】
スチュアート・カウフマン : 1939年生まれ。1963年オックスフォード大学で学士取得、1968年UCLAで医学博士の学位取得。1986〜97年サンタフェ研究所に在籍、複雑系科学から生物進化学を研究する

米沢富美子 : 1938年大阪府生まれ。アモルファス研究の第一人者。慶応義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ラウリスタ〜

    今でこそ複雑系という名前はよく聞くが本書が書かれた90年代では、カンブリア紀の生物大爆発と車の発展史とを同列に並べるカウフマンの理論は革新的だったのだろう。カオス理論はほとんど飛ばし読み、高校時代になんかやった記憶があるな、あれはこういうことだったのか。神が一つ一つ作ったのでも、自然淘汰と突然変異による「偶然」の産物でもない、自己組織化という神秘的仕組みによって40億年かけて生物がこれほどまでの段階に達した歴史。アトラクターとかカオスの縁だとか、シュタゲに出てきそうなワードがポンポン出てきて面白い。

  • かるかん

    生物の系統樹における分岐を厳密に予測することはけっして望めないが、その一般的な形を予測し説明するための強力な方法を明らかにすることは可能であろう。

  • roughfractus02

    複雑系科学の壮大さを受け入れるには、反証と検証を繰り返し、試行錯誤する仮説として扱う態度が常に必要のように思わされる一冊だ。システム論を進める一般化の力は、相関的アナロジーを因果関係に置換して安定させるが、システム自体は不変ではない。著者は従来の進化生物学の系統発生重視への批判から個体発生時の自己組織化に注目し、自然淘汰に熱力学第二法則の世界を組み込んだ。非常に単純なモデルから複雑な世界を描く本書は、相関性が因果性を生む不思議さを体験させるが、そこに生じることの詳細な記述は、今後の読者の検討に委ねられる。

  • ∃.狂茶党

    全て理解したとは言い難いが、変化の仕組みを解き明かす道筋は堅実で、大胆な仮説に説得力を持たせる。 一見不規則なものが増え続け、複雑さがある段階に達すると、自己組織化が始まり回路を生じる。そうなると複雑なものは整然とした働きを示す。 奇妙なことに思えるが、作者は、これを進化の謎のみならず、経済システムや、政治的問題にまで当てはめてみせる。 これらのことは、ジャンルの盛衰を説明するのにも適合するように思えます。 組織化が起きて仕舞えば、自由であった複雑性は、硬直化し、一部の主要回路以外は死滅をしていく。

  • ぬーん

    面白い。複雑系の話はアヤシイ感じがしてずっと敬遠していたのだが、さすがに現代科学を知る上で避けては通れないだろうなと思い、良書との評判もあったので手に取った。100ページあたりから俄然面白くなってくる。生命の誕生については自分の知識と矛盾するところがなく、かゆいところに手が届く感じだったので興奮した。まぁ実験的に確かめられるまでは確証はもてないのだけど。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items