キャスリン・ペイジ・ハーデン

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遺伝と平等 人生の成り行きは変えられる

キャスリン・ペイジ・ハーデン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105073510
ISBN 10 : 4105073516
Format
Books
Publisher
Release Date
October/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
青木薫 ,  

Content Description

遺伝とはくじ引きのようなもの―だが、生まれつきの違いを武器とできれば、人生は変えられる。遺伝と学歴の関係や双子の研究をしてきた気鋭のアメリカの研究者が、科学と社会をビッグデータでつなぎ「新しい平等」を指向する、全米で話題の書。最新遺伝学の成果は、あなたの武器になる。

目次 : 第1部 遺伝学をまじめに受け止める(遺伝くじ/ レシピ本と大学/ 祖先と人種/ 生活機会のくじ/ 自然によるランダムな割り振り/ 遺伝子はいかにして社会不平等を引き起こすのか)/ 第2部 平等をまじめに受け止める(オルタナティブな可能世界/ 「生まれ」を使って「育ち」を理解する/ 自己責任?/ 違いをヒエラルキーにしない世界/ アンチ優生学の科学と政策)

【著者紹介】
キャスリン・ペイジ・ハーデン : テキサス大学心理学教授。同大学のDevelopmental Behavior Genetics Lab(発達的行動遺伝学研究室)を運営。テキサス双子プロジェクトを共同主宰。初の著作となった本書は、「ニューヨーカー」、「ガーディアン」など各媒体で絶賛され、2021年の「エコノミスト」ベストブックに選ばれるなど高評を得た

青木薫 : 1956年生れ。翻訳家。2007年度日本数学会出版賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • tom

    著者が言いたいことは、要するに、人の運命は「運」だということ。大金持ちであれ、社会的地位であれ、人とうまく付き合える、顔の良し悪し、身体能力、本を読める・・。これは「運」がよかったということ。その根っこには遺伝子がある。遺伝子がどんなふうに「運」を招き寄せてるかは、今の科学では十分解き明かせてない。でも、単に「運」が良かっただけのことだからエラそうにしてはいけない。「運」が良かったことを感謝すべきだと書いている(と思う)。この単純なことを説明するために400頁が必要ということが人の世の面倒さなのだと思う。

  • りょうみや

    まずは遺伝の科学的、統計的解説が分かりやすく詳しい。今の教育学や社会学は遺伝差をないことにして環境の差のみで違いを議論するものが多い。心の平等な社会を築くためには人間のあらゆる行動原理や能力に遺伝の影響が大きいことをまずは皆が認識する必要があるとしている。そのうえで優生学的な思考にはまることなく、分類や排除のためではなく機械改善のために遺伝情報を使うことを提案している。正直とても難しい綱渡りのように思えるが著者の言う道しかない。

  • まろにしも

    アウトカム(年収、学歴、能力、性質、幸福感など)は、ポリジェニックスコア(遺伝子の組み合わせ)によって「ある程度」、予測可能であるというのは、刺激的ではあるけれど「何となく分かる」というのが実感。この「ある程度」というのがミソで確定的ではないが影響度が大きい(身長のようなもの)。だからこそ、このスコアを知ることで問題を回避できる余地があるし、適切なサポートも可能となる。闇雲に遺伝子スコアと優生学を紐づけてフタをするというのではなく、格差を縮小するための武器と位置付けるという考えには共感出来る。

  • ばぶでん

    「人は生まれか育ちか」という論争があり、著者はそれを遺伝くじと社会くじと言い、いずれもが複雑に絡んで教育、富、健康等に影響を及ぼす実態があるものの、これまで反優生学の立場から後者にのみ焦点が当てられ、前者は無視されてきたと批判する。しかし、社会くじ同様、遺伝くじという運の良否は本人のコントロールが及ばず、人の価値と取り違えてはならず、ロールズの正義論にいう無知のヴェールの考え方に基づき、不利な遺伝くじをひいた人の状況を改善し、潜在能力が発揮される社会制度構築のために遺伝学の知見を積極的に活かすべきとする。

  • Ryoichi Ito

    著者はいう。「コロナに立ち向かうためには,誰がコロナに対して弱者であるかを知り,その人達のためになるような社会を作る必要がある。同じように,誕生時に不利なくじを引いた人たちを私達は守らなければならない。遺伝学はそのために役に立つ。遺伝学を優生学の根拠にしてはならない」。そのとおりだが,「優秀な」ひとが社会的に恵まれるのは当然だ,という考えは極めて根強い。

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