ヴェルディ / プッチーニ

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DVD 輸入盤

アイーダ(リッツィ指揮)、リゴレット(ヌッチ、ザネッティ指揮)、トゥーランドット(グレギーナ、メータ指揮)、椿姫(テミルカーノフ指揮)、他(5DVD)

ヴェルディ / プッチーニ

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
719708
組み枚数
:
5
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明

イタリア・オペラの醍醐味を1セットに収録!

このDVDボックスには、最も有名なイタリア・オペラ、『アイーダ』、『蝶々夫人』、『トゥーランドット』、『椿姫』、『リゴレット』の5作品が収録されています。
 いずれの作品もイタリア・オペラの醍醐味を感じさせるもので、歌唱陣も、リゴレットを歌うレオ・ヌッチはこの役を演じたら右に出るものがいない当たり役。トゥーランドットを歌うのはパワフルで豊潤な声が魅力のマリア・グレギーナと充実のキャスト。さらに指揮者もズービン・メータ、ユーリ・テミルカーノフなど大変豪華。これ1セットで生粋イタリア・オペラを高水準の演奏で十分に堪能できます。(キングインターナショナル)


ヴェルディ:アイーダ

ブレゲンツ音楽祭での『アイーダ』が、Blu-Rayでも発売されることになりました。演出は日本でも有名なグレアム・ヴィック。巨大な青い自由の女神の断片を用いたり、湖畔の屋外舞台ということで湖の水を活用したりと、普通の劇場では絶対にやれない業を多用し、クレーンを用いて高低差も活用していて見ごたえ満点。しかもヴィックはただ派手な見世物を作ったわけではなく、ヴェルディが『アイーダ』に込めた問題意識をしっかりと明確化させています。  アイーダは、近年ヴェルディ・ソプラノとして急速に人気が上がり、ことにマクベス夫人で高い評価を得ているセルジャン。ラダメスは、2008年のローザンヌ歌劇場の来日公演で『カルメン』のジョゼを歌って好評だったペリッツァーリ。アムネリスにはベテランのタマール。アモナズロを歌うパターソンは、ラトル指揮のザルツブルク復活祭音楽祭での『ラインの黄金』でファーゾルトを歌った若手のバスの逸材。そして指揮には、ウェールズ・ナショナル・オペラの音楽監督を二度務めた名匠リッツィ。
● ヴェルディ:歌劇『アイーダ』全曲(135分、字幕:英、独、仏、西)

 タチアナ・セルジャン(S)
 ルーベンス・ペリッツァーリ(T)
 イアノ・タマール(Ms)
 イアン・パターソン(Br)、他
 ウィーン交響楽団、他
 カルロ・リッツィ(指揮)

 演出:グレアム・ヴィック
 収録:2009年7月22,24日(ライヴ)


プッチーニ:蝶々夫人

夏の野外オペラ祭の中でも、意欲的な取り組みを続けていることで知られている、イタリア、マチェラータのスフェリステーリオ・オペラ・フェスティヴァル(通称マチェラータ音楽祭)。その2009年の演目から、プッチーニの『蝶々夫人』が映像になりました。演出は日本でも人気の高いピエール・ルイージ・ピッツィ。彼はこの音楽祭の監督も務めています。
 蝶々さんのラッファエッラ・アンジェレッティは、ここ数年でメキメキと頭角を現してきたトリノ出身のソプラノ。蝶々さんはウィーン国立歌劇場で2007年から毎年のように歌っているほど高く評価されています。ピンカートンのマッシミリアーノ・ピサピアもトリノ出身。プッチーニ・テノールとして、ドイツ、イタリアでは既にたいへん人気が高い人です(Dynamic社からトッレ・デル・ラーゴのプッチーニ音楽祭での『ボエーム』(DYNDVD33564)の映像が発売されています )。ことにピンカートンはデビュー時の役で、ここ数年の出演の半分がピンカートンという、まさに当り役。日本でも2009年の新国立劇場で歌っています。シャープレスのクラウディオ・スグーラは、新世代のヴェルディ・バリトンとして今最も注目されている人。1974年、ブリンディジ生まれ。2010年の『ガラ・ドミンゴ』に抜擢され、ドミンゴを相手にイヤーゴ、エスカミーリオなど三役を歌って賞賛されたのはまだ記憶に新しいところでしょう。こうした適材適所の歌手たちを、カッレガーリのイタリア・オペラのツボを押さえた指揮が絶妙にまとめています。
 巨匠ピッツィは、自ら美術、衣装を手がけ、美意識を徹底させたもの。ある程度まで日本人が見ても違和感が少ないくらいに様式を尊重しつつ、その上で独自の視点や美学を盛り込んでいて、見応えのあるものとなっています。

● プッチーニ:歌劇『蝶々夫人』全曲(137分、字幕:英、独、仏、西、中、韓)

 ラッファエッラ・アンジェレッティ(S)
 マッシミリアーノ・ピサピア(T)
 アンヌンツィアータ・ヴェストリ(Ms)
 クラウディオ・スグーラ(Br)、他
 マルケ地方財団管弦楽団、他
 ダニエレ・カッレガーリ(指揮)

 演出:ピエール・ルイージ・ピッツィ
 収録:2009年8月(ライヴ)


プッチーニ:トゥーランドット

2008年5月にスペインのヴァレンシア芸術館で行われた『トゥーランドット』の公演の映像です。これは音楽、舞台両面で極めて充実したものです。歌手では、今トゥーランドット姫を歌わせたら世界最高のドラマティック・ソプラノ、グレギーナが圧倒的。さらにイタリアのスピントなテノールとして日本でも知られているベルティのカラフ、ギリシャ生まれでドイツで活躍するヴォウルガリドウのリューと、適材適所。もちろんメータの指揮も『トゥーランドット』にピタリ。
 演出は、「始皇帝暗殺」や「北京ヴァイオリン」で知られる中国出身の映画監督チェン・カイコー(陳 凱歌)。『トゥーランドット』の演出には珍妙な舞台も少なくない中、さすがに中国人らしくすごぶるしっかりした美感に溢れた舞台を作り上げています。そしてそれを見事に捉えた映像美も強調せねばならないでしょう。新時代の第一歩を切った『トゥーランドット』をお楽しみください!

● プッチーニ:歌劇『トゥーランドット』全曲(120分、字幕:英、独、仏、西)

 マリア・グレギーナ(S)
 マルコ・ベルティ(T)
 アレクシア・ヴォウルガリドウ(S)
 アレクサンドル・ツィムバリュク(Bs)、他
 ヴァレンシア州立管弦楽団
 ズービン・メータ(指揮)

 演出:チェン・カイコー
 収録:2008年5月、ヴァレンシア(ライヴ)


ヴェルディ:椿姫

映像だけでも既に多数発売されているほど人気作の『トラヴィアータ』ですが、ここに極めて注目の映像が加わりました。2007年のパルマのヴェルディ・フェスティヴァルでの上演。ライン・ドイツオペラ、デュッセルドルフ=デュイスブルク共同劇場、ブリュッセルのモネ劇場が共同制作したものをパルマで上演したものです。演出はカール=エルンストとウルゼルのヘルマン夫妻。普段は比較的すっきりした美感のモダンな舞台作りで知られるヘルマン夫妻ですが、ここではある程度まで写実的な舞台作りを重視、しかし細部までドラマを掘り起こし曖昧さを許さない舞台作りで、目から鱗が落ちる思いがアチコチで。その上で所々に新機軸を盛り込み、ヴェルディが作品に盛り込んだ問題提起を大いに引き出しています。見事な舞台にヴェルディにはうるさいパルマの観客も多いに盛り上がっています。
 ヴィオレッタは、美貌のソプラノとして知られるグルジア出身のスヴェトラ・ヴァシレヴァ。彼女は2001年のフィレンツェ五月音楽祭来日公演でヴィオレッタを歌っていますが、それから6年後のここではずっと成長した姿を見ることができます。アルフレードは、日本でもアルフレードを何度か歌ったことのあるマッシモ・ジョルダーノ。このお坊ちゃん役にあらゆる点で打ってつけです。ジェルモンは、ブルガリアが生んだヴェルディ・バリトン、ウラディーミル・ストヤノフ。この難しい役を絶妙のバランスで歌い演じています。フローラは、2011年、新国立劇場での『コジ・ファン・トゥッテ』のドラベッラが大きな話題になったダニエラ・ピーニ。通常よりずっと存在感が増しているガストーネを、ジャンルカ・フロリスが怪演しています。
● ヴェルディ:歌劇『椿姫』全曲(133分、字幕:英、独、仏、西、中、韓、日)

 スヴェトラ・ヴァシレヴァ(S)
 マッシモ・ジョルダーノ(T)
 ウラディーミル・ストヤノフ(Br)
 ダニエラ・ピーニ(Ms)、他
 パルマ・レッジョ劇場管弦楽団
 ユーリ・テミルカーノフ(指揮)

 演出:カール=エルンスト&ウルゼル・ヘルマン
 収録:2007年10月9,13,15日、パルマ(ライヴ)


ヴェルディ:リゴレット

2008年10月、パルマのヴェルディ・フェスティヴァルでの上演の収録です。リゴレットは、もはやイタリアの人間国宝と言ってよいバリトン、レオ・ヌッチ。これまで何度歌ったか分からないほど歌っているリゴレット、この66歳の時の歌も本当に素晴らしいもの。衰え知らずの声に加え、豊富な経験、そして年輪を重ねた者でなければ出せない内面からの味と、リゴレットという難しい役を極めて高いレベルで歌い演じています。このヌッチのリゴレットを軸に、ジルダとマントヴァ公が実際に若い歌手が歌っているのがこの上演の強み。ジルダのニーノ・マチャイーゼは、グルジア出身の美貌のソプラノ。2008年のザルツブルク音楽祭でのグノー『ロメオとジュリエット』で、妊娠のため降板したアンナ・ネトレプコの後を受けてジュリエットを歌い大成功。この『リゴレット』はその直後の出演です。瑞々しくも充実感のある声はまさに若き大器。マントヴァ公爵のフランチェスコ・デムーロは、数度の来日で日本でも人気の高い若いテノール。イタリア、サルデーニャ島のポルト・トッレス生まれ。ここ数年で人気が一気に上昇、欧米の有名劇場で歌っています。若々しく甘い声と南欧的な容姿は若く奔放なマントヴァ公にピッタリ、ベテランのテノールではなかなか出せない若い誘惑者の魅力に満ちています。スパラフチーレのマルコ・スポッティは、地元パルマ出身のバス。身体は細いのにズシンと来る低音の持ち主で、ことにヴェルディのバス役として大いに活躍しています。マッシモ・ザネッティはイタリアの中堅指揮者。主にドイツの歌劇場で活躍しており、ことにドレスデンとベルリンには頻繁に出演しています。
 ステファノ・ヴィジオーリは近年珍しいほど極めて正統的な舞台作りをしています。決して台本をなぞっただけではなく、各登場人物の心理を細かくしっかり演技で表させ、ことに愛と自我に目覚めたジルダが自ら破滅を選んでしまう姿を丁寧に描いています。正攻法の『リゴレット』としてたいへん成功した演出でしょう。

● ヴェルディ:歌劇『リゴレット』全曲(131分、字幕:英、独、仏、西、中、韓、日)

 レオ・ヌッチ(Br)
 ニーノ・マチャイーゼ(S)
 フランチェスコ・デムーロ(T)
 マルコ・スポッティ(Bs)
 ステファニー・イラーニ(Ms)、他
 パルマ・レッジョ劇場管弦楽団
 マッシモ・ザネッティ(指揮)

 演出:ステファノ・ヴィジオーリ
 収録:2008年10月16,20,22日、パルマ(ライヴ)

・特典映像:『椿姫』『リゴレット』作品紹介/『トゥーランドット』メイキング

 画面:カラー、16:9
 音声:PCMステレオ、DTS 5.1
 NTSC
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ユーザーレビュー

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「トゥーランドット」のグレギーナは唯一「...

投稿日:2017/06/04 (日)

「トゥーランドット」のグレギーナは唯一「姫」と呼べるディーバだろう。録画を含め、私蔵10枚ほどあるが、姫だけが欠点なものばかり。そのうち3枚がグレギーナで、メト版と遜色ない配役と豪華さで、姫を見初める場面では、このチェン・カイコー演出が最も優れている。衣装、セットとも豪華で言うことなしだが、群衆の女性が日本風髪型なのが気にいらない。今後ネトレプコやダムラウがタイトルロールを歌う日が待ち遠しいが、「決断が難しい」とグレギーナが言っていたのもわかる。 「蝶々夫人」はメト版をはじめ、タイトルロールと日本人の描き方があまりにひどいので、日本人による作品しかなじめないままきたが、ようやくなんとか絵になるものがこれ。子供をメトのように人形(これはそれなりにいいのだが)ではなく、子役を使ってなかなか健闘。配役もよくそろっているのではないか。 ヴェルディ作品は「トゥット・ヴェルディ」から「トラヴィアータ」と「リゴレット」。 ヴィオレッタ役のお気に入りはゲオルギュー、ネトレプコ、ボンファデッリ、ダムラウときたが、このヴァシレーヴァが新参入。彼女は美人で色気たっぷり、掘り出し物だ。 「リゴレット」は。ヌッチ、マチャイゼ、デムーロと配役がいうことなしで立派。 あとひとつ、「アイーダ」は残念至極。このブレゲンツ音楽祭は「トゥーランドット」でも、優れた演出で楽しませてもらったが、このアイーダだけは訳が分からない。 音楽も本当にアイーダなの?といいたくなるほどかけ離れたもので、途中で見るのをやめた。過去ヴェローナをはじめ、野外音楽祭でもすぐれた作品が多いのに、わざわざこの演出にするどこに必然性があるのか。大ブーイングもの。 この一枚はなかったものとして、4枚組としても映像は美しく、コスパは大変よいので、おすすめです。

masashing さん | 大阪府 | 不明

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